公演情報
「ノスタルギヤ」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/09 (金) 14:00
価格3,200円
初演時にも思ったが、複数民族国家の分裂によりかつて和気藹々だった仲間が……というのは(日本人には想像するしかないが)たまらなく哀しい。
そして、事実を元にした骨太な社会派タッチに娯楽要素も持たせた作風にオリバー・ストーンを想起。同じく事実を元にした社会派はコスタ・ガブラスもそうだが、あちらとはちょっと違うような。
また、国家が分裂してしまった後の様子に感じた「覆水盆に返らず」的な「ああ、もうこうなってしまうとあの頃に戻ることはできないんだなぁ」という喪失感的なものは本作の少し前に観た芝居(内容的には異なる)に抱いた印象と通ずるものがあった。これも小劇場シンクロニシティか?
満足度★★★
鑑賞日2018/02/09 (金) 19:30
旧ユーゴスラビアが民族的対立から崩壊し戦争となる過程を、日本人のスポーツライター(モデルあり)と天才的サッカー選手の目を通して描く。Ammoの特徴として、個々の場面は丁寧に描けているのだが、全体を通して、何故その題材を描くのか、という点が明白でないということがある。今回も、いい芝居だと思いつつ、何故ユーゴスラビアの問題を、という疑問が消えない。また、民族的対立を描くのであれば、日本人が演じるのであるから、民族が一目見て分かるシンボルが欲しい気がする。唯一孤立した存在であるロマ族を演じた前園の秘めた思いの表現はなかなかのものである。
満足度★★★★
僕らは歴史を知っている。だから、物語の笑顔の先にある光景も知っている
舞台上の二人も知っている。未来人の視点はつまり傍観者の視点
舞台に響くフットバルのチャントは、時代が移っても変わらない魂の言語化
誰に心を寄せようとも観ている僕らはどこまでいっても余所者だ
面白そうな作品だと事前予測してたんだけど、結果として面白かった
そこそこの上演時間なのに渋滞しない展開で脚本が上手いなと
役者さんのレベルも高くて、なんだろうか、いい芝居を観たという充足感
チャントの場面とか、再会のハグとかでいちいちうるうるきてしまった
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/07 (水) 19:30
座席1階1列
Ammoファンとしては、「D-倉庫」と聞いた時に「ステージ広くないか?」の印象。
私は立ち上げからは観てはいないが近年これまでの作品と比べると明らかに広い。
入場するとセットが目の前に。この空間にてどのような展開をみせてくれるのか開演前からワクワク感全開!
作品はボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の終結から数年後、あるジャーナリストがトヨタカップに出場するひとりのサッカー選手との再会から始まります。
出会ったときまで遡り、ある日から消えたイリヤというサッカー選手を中心に思い出が再現されます。
立ち上がりは広いステージの右隅で会話が続きます。
この掴みがとてもいい。いい空気が流れます。これから進むストーリーへの期待が高まりました。
しかし起承転結で言えば「承」。ここは少し中だるみを感じました。
ただ後半に続く伏線になります。芝居全体のアクセントと言ってもいいかも。
少し人々の生活をぼーっと観ているのが辛くても耐えましょう。
この作品は「転」からが勝負です。サッカーで言えば後半45分。
人々の感情がステージいっぱいに広がります。その怒涛に息をのむ暇がありません。
素直に圧倒されていいと思います。
ラストシーンも実にいいです。
私も彼がどこかのフィールドで輝いていることを信じて祈るばかりです。
閉幕後に「演劇見ました、ううう。」ってつぶやきたかった。(個人差があります)
カーテンコールは拍手続きましたが、登場はなし。んー、ケチ(笑)
そのぐらい素直に称賛したくなる観客の反応でした。
さて役者さんのお話も。この作品はアンサンブルプレイスタイルでしょうかね。
それが出来るキャストが素晴らしい。15名出演しますが、それぞれの役を個性豊かな役者さんが演じています。少しの時間でその役の性格が浮き出て来て、より楽しく観劇ができました。
そして声がいい。皆さんいい。私はアレン演じた山崎丸光さんの声大好きです。
それとシーナ演じた荒川ユリエルさん。若いときのカズに似ています!
サッカーを題材にしていますのでチャンテ(選手コール)が出てきますが。FC東京や新潟アルビレックから借りて、そのメロディにオリジナルの詩を乗せています。
役者全員で歌うシーンは感動的。いいですね。
初めて観劇される方にオススメできます。
南さん、いい作品を世に出してくれてありがとうごさいます。