渇生 公演情報 渇生」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/04/27 (金) 19:00

    座席1階2列

    「渇生」ですね。よい造語だと思います。
    父親は生まれてくる娘のために、急ぐ車で2歳の子供を轢いてしまいます。
    彼はその贖罪に一生を捧げようとします。その娘は24歳になっていますが、数年前に愛する夫を交通事故によって奪われます。
    加害者である父と、被害者である娘。その重層が舞台全体に重い空気を漂わせます。

    舞台の区切り方が絶妙ですね。
    阿久津さんの部屋はやはり、阿久津さんの立位置としては必要ですし、センターを区切る道路はとても有効に使われていました。

    阿久津さんと柊家の養子が、同じところで交通整理員をしている冒頭から、人間世界の因縁を感じさせます。

    案外、柊さんの息子の直樹さんが、よいアクセントになっていました。
    自分がいるじゃないか、いつまでも亡くなった実の息子に思いを馳せる母親に対していら立ちもあったでしょうに。それだからこそ、母親を受け入れたいという想い。
    ラスト近く、阿久津さん夫婦と、柊さん夫婦の会話の中で、居場所のないように立ち続ける彼は、その因縁の結末を観たことで救われたのかなあ。

    ネタバレBOX

    柊さんが阿久津さんの頭にビールをかけて、その後、自身の頭にもビールをかけるシーンは印象的ですね。2人の悲しみを洗い流すような、よい演出でした。男親同士の気持ちをうまく交感させていました。ビールを買いに行かせる場面、まさかビール飲みながら話をしようというわけでもないだろうし、そんな演出だったら嫌だなあ、と思いつつでしたから、とてもよい意味で裏切られたな、と思いました。
    息子の直樹さんも、そうした予想をしたでしょうに、それでも素直に買ってくるところに彼の親への実直さと一途な性格を見せましたよね。
    柊さんも、息子の気持ちを一旦落ち着かせようという意図も読み取れます。

    ラストの父と娘の邂逅は、あの道なしには成立しませんね。
  • 満足度★★★★★

    重~いテーマでしたが、見応えがありました。
    終盤にそれぞれの関係が(絡み合った糸がほぐれる様に)分かってきましたが、
    それまでは???でした。
    ラストは少し救われた?気持ちになりました。

  • 満足度★★★★

    重いテーマではあるが最後には希望が見えていたので皆前に進んで行く未来があるのかなと。
    他の方も言っていたが忍者の設定はいらなかったような。
    ゴールデンウィーク中だからか観劇に馴染みの無い人が多いせいか
    上演中なのにあちらこちらからメール受信の音が聞こえてきて残念だった。

  • 満足度★★★★

    難しい重いテーマだったのでどうなるかと思いましたが、最後はまとまっていたと思います。
    役者の皆さんも白熱の演技で、引き込まれました。最終的にそれぞれの人物につながりが出てきて、なるほどと思いました。
    とても力のこもった作品でした。次回も期待します

    ネタバレBOX

    全体的にはまとまっており、よかったと思います。
    拾われた息子(直樹君)に対して捨てられた娘(旭さん)が必要だったのかもしれませんが、あまり必要性が感じられませんでした。
    人の死を忘れて前を向くのか、忘れずに一緒に生きていくのか。。 難しいと思います 
    忘れないために誰かを気づつける。。 そんな気持ちもわかるような気がしてみていました。
    とっても力のこもった作品だったと思います。エンディング娘と会えた阿久津さん  この先心温まる親子の会話ができていたらなあ と 父親としては思いました。^^
  • 満足度★★★★

    重い内容の舞台で、観応えありました。最初は人間関係が分からず、もやもやしましたが、どんどん人間関係が繋がっていく内に、惹き込まれました(ちょっと関係性に無理があるようにも感じましたが)。事故は、加害者・被害者共に不幸になってしまう事、被害者側の気持ち、加害者側の気持ち、亡くなってしまった人は帰ってこない事・・考えさせられる事も多かったです。役者さん達の熱演が良かったです。内容が重いので、好みは分かれるかな?という印象でしたが、良い舞台でした。

  • 最初は『??』っていうことが続いたけど、後半になるにつれていろいろ繋がってきて、なるほどと思えた。
    でもあの忍者の子の設定は何なんだろう?
    あんなキャラにしなくてもよかったのでは…
    あの子の言動がいちいち癇に障りました(汗)。
    山本夢ちゃんと柊さん(お父さん)がよかったです。

  • 満足度★★★★★

    “HIGHcolors”は、『家族という名の鎖』に次いで本作で二作目の観劇になりますが、
    リアリティーある脚本・演出、それを体現する役者さん達によって惹きつけられる舞台が魅力。
    いい作品です。

  • 満足度★★★★★

    重いテーマを2家族の視点を交差させて描く骨太作品。
    涙も叫びも嗄れたが、それでも生きている、生きようとしている、そんなことを思わせるタイトル「渇生」。観応え十分の公演であった。
    (上演時間1時間55分)

    ネタバレBOX

    セットは、上手側と下手側にそれぞれ柊家と岸川家のダイニング(基本はテーブルと椅子、岸川家には冷蔵庫等)、中央上手側に少し高くしたアパート・阿久津栄吉(新納敏正サン)の部屋。

    物語は交通事故の被害者・加害者家族の苦悩・憎悪を軸に据えているが、もっと広い犯罪絡みの被害者・加害者の関係として捉えて観ることも出来る。さらに家族の有り様についても問題を投げ掛けている。
    物語は24年前に子供の出産時に交通事故を起こし、幼子を轢き殺してしまった男・阿久津とその家族(離婚し岸川姓)。その苦悩と悔悟に苦しむ日々。一方、被害者(柊家、特に母親)はもって行き場のない悔しさ、刹那さの日々。加害者家族に対する恨み、復讐という憎悪を生きる糧にしている。事故時妊娠していた子・鈴木奏多は無事に産まれたが、24年後、今度は自分の夫が交通事故で亡くなるという皮肉。
    被害者の母・柊麻衣子の「もう帰ってください!もう二度と来ないでください」という台詞は、諦めと踏ん切りをつける自分自身への決着の言葉。一方、加害者(栄吉と岸川澄子)は謝罪が受け入れられたという安堵と救いの思い。

    2家族の視点以外に、栄吉が住んでいるアパートにいる若い女性・旭陽葵を登場させているが、重くなるテーマのクッション的な存在であろうか。実は交通事故を主軸にしているが、そこには「家族とは」という視点も潜ませている。岸川家の長女は養子のようであり、柊家では息子が事故死した後、特別養子縁組をし血の繋がりがない息子がいる。しかし血の繋がりがない子に向かって”家族”という言葉を繰り返し言う。一方、旭は実親から自分の利用価値(バレーボール選手としての名声等)が無くなったことで両親が不和・離婚したという。家族とは 血の繋がりとはを考えさせる。

    死んだ人を忘れることによって前進できるのか、死んだ人と共に生きる方法は_分からないもどかしさが痛いほど伝わる。心情描写は、演技の確かさ、舞台技術-照明の諧調、音楽「夕焼け小焼け」が物悲しく響く様で感じさせる。公演全体は重苦しい雰囲気であるが、ラストシーンはホッとさせる、そんな余韻が…。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    難しい題材ながら 子供を持つ親としては共感し人生の生き方を考えさせられます。

  • 満足度★★★★

    何故この題材なのか?
    作者が触発されるような事実があったのでしょうか?
    予定調和に過ぎる設定ではありました。

    役者さんたちはいい演技を見せてくれます。
    程好いリアリティを維持した芝居を展開しています。
    リアリティがない設定を凌駕する抑制の効いた演技でした。

    昨今の社会問題として報道されている事件群とはテイストが違うので、
    どうしてこの題材かという疑問が見終わった後にも残ってしまうのが残念です。

    ネタバレBOX

    先ず、開演時間が10分も押す事が信じられません。
    5分押しが常識のようになっている昨今ですが、それが限界ではないでしょうか?
    遅れる人(知人?)を待っているのか、受付の段取りが悪いのか、舞台監督がルーズなのか??
    大いに反省して欲しい点です。

    忍者になり損ねた女性の存在…意味不明です。何故にそんなバックボーンやあのキャラクターが必要だったのでしょう?
    初めは、彼女が娘なのかな?とも思ったりしたのですが。

    交通事故、確かに日常的な事件であり、描いているような心の問題があるのは理解できます。
    しかし、本作のようなご都合主義的な設定は、その苦悩や葛藤といった大切な要素からリアリティを排除してしまっています。
    更に言えば、危険運転での犠牲が注目されている今、この題材はどうなのだろうと疑問を感じてしまいます。

    脚本内の台詞や演技陣は非常にいいので次の機会に期待!でしょうか。
    しかし、役名を間違えるのはいただけません。明らかにしらけます。
    ご注意ください。2度ほどありました。その瞬間に父親像がどこかに行ってしまいます。
  • 満足度★★★★★

    重いテーマ やり場のない感情を表情や台詞の間の取り方で、より観客の感情をチクチクさせる俳優さん達の技量が凄い

  • 満足度★★★★

    若い俳優さんが多数出てますが、見応え有ります。娯楽的要素は少なく陰気でもやっとした展開がしばらく続くので、初心者にはお勧め出来ないかも。

  • 満足度★★★★

    生きることへの渇き?或いは24年間の乾いた生?いずれにしても、タイトルが言わんとすることが舞台を見るに連れて分かってきた。これじゃあ、やっぱり生きてることにならないよな。っと観客としては納得できることだけど、当事者になると、そう考えられるかどうか。重いテーマだと思います。

    ネタバレBOX

    前半は3シチュエーションで、それぞれの物語が進行する。いずれもインパクトに欠けるというか、そんなに意味がある風景に見えず、間延びした感じ。しかし、物語も終盤になるとそれぞれが繋がってきて、全体像が見えてくる。後半は納得しながら見れるので、見応えあり。
    時折、大きな音、声でびっくりさせられる。
    印象的なシーンはビールを頭からかけるシーン。生きていない生から生きるための切っ掛けを演出していたように思う。
    役柄的には一色唯さん演じる忍者に憧れた元バレボール選手。キャラが立っていて、劇中でも目立っていた。まあ、初心者にはお勧め。
  • 満足度★★★★

    いろいろと
    生きあぐねている様が
    もどかしく進行してゆく約2時間の作品

    かっちりとした感がある物語ではないので
    万人受けはしないやも・・と思えたかなぁ

    ネタバレBOX

    娘の為にと急いだ車で人を殺した男は24年間
    自らを罰し続けて
    物事を選ぶことをせず
    生まれてきた娘に生涯会わぬ事を決めて生きている・・・

    取り柄が無くなって家族から捨てられた少女とか
    亡くなった子の身代わりに貰われて
    神経を病んだ感じの母親を見続けなければならない少年の心情とかは
    結構軽めに描かれていた感じだったかな・・
    チョイ詰め込みすぎだったのでは?とも思えたっす

    「宇宙よりも遠い場所」のSTAGE11 「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」
    みたいな爽快感とかあったら・・とかは思ったが
    まぁ今作の言いたい事とはチョイ違うんだろうな~と

    しかし天文的にいうなら
    人の一生なんてホンの一瞬なんだから
    生きるだけ生きてゆくしかないんだよなぁ・・とか感じたさ
    どーせ200年生きようと生体構造的に150年超えりゃ確実にボケるしねぇ・・・・・

    タイトルの「生きてるのに渇いてる」ってのは
    ほんっと~に理解できる作品でした
  • 満足度★★★

    初めての劇団さんでしたが、平瀬さんが出演とあって初日を観劇。うーん、かなり重いです。いいお芝居ですが残念ながら好みではなかったです。見えない物と闘っている全ての人へというだけあって、答えのないテーマでこのストーリーを敢えてお芝居で我々に伝えたかったことはなんだろうと考えてしまい、結局最後までわかりませんでした。序盤からかなりイライラしながらラストシーンを迎えてしまい、自分の中で消化できませんでした。今回はたまたま、次回作に期待します。

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