満足度★★★★
カレーの香りを
設定されている時代は、私が10歳ぐらいのときの話しなので、なんとなく昔を思い出せるような雰囲気でとてもよかった。ドッと来る笑いはなかったが、客席のあちらこちらからくすくす笑いが聞こえました。どうせなら、同時進行で場内にカレーの香りを漂わせることはできなかったのでしょうか?そうすれば客席の皆がストーリーの一部に参加できたと思うのだが・・・・。帰りにもらったかレールウはその夜、おいしくいただきました。
満足度★★★★
ゆっくりと
じんわりと見られる作品だったと思います。
一人ひとりの役者さんがそれぞれの役を細かく作っているなあと思いました。
だからこそ、役同士の感情のやり取りがもっとあれば、さらに楽しめたのではないかと思います。
途中で、なにが事実で、何が想像なのかわからなくなり、少し混乱してしまいました。
でも、ラストになるにつれてのさよこさんの感情の表現はぐっときました。
カレーが食べたいですね。
満足度★★★★★
昭和との再会
この舞台のつくりを観た瞬間から期待し、どっぷりと最後までその世界に浸れたら、結構いい年いっています。この舞台構成、人物、演出etc・・・、庶民の夢が中流階級にいつか入ることだった時の、思い出に残る味わい深いドラマに共通した設定です。牛肉入りのすきやきが、年に一回か二回、ボーナスが入った時にしか食べられない時代のお茶の間のテレビで見てきたドラマの世界そのものです。当時のありふれた場所で、当時の典型的人物が、当時の誰もが持っていた心情を、この演劇は描いています。この作品の全編に、あの時代の「名作の条件」がちりばめられています。年配の方なら懐かしくも、くすぐったくなるような心地良さを感じられるでしょう。しかし、若い方には少しピンとこない世界観かもしれません。個人的な考えでは、若い方が観られるならば、モノクロの名作映画を観に行くつもりで観劇されれば、より面白く感じられるかもしれません。