燃えあがる荒野 公演情報 燃えあがる荒野」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★★

    揺れ動く時代の奔流の中で満州国を舞台に繰り広げられる外交官、元馬賊、軍人、学生の敷島四兄弟を巡る話であの頃の日本の有り様、今日における意義について考えさせられた
    奥行きのある広い舞台をうまく使い、重なるように登場する2組をライティングで分けて進行させるテンポの早い舞台回しが印象に残った

  • 満足度★★★★

    感想を聞かれると困る・・・そんな感じだ。広がりのある薄の舞台。すべてがそこで演じられる。満州の平原のイメージは解るが、入れ代わり立ち代わり、人と場所が移動していくので、それを理解するのに一瞬戸惑う場もあった。また、聞きなれない人名や地名などが多いので、そちらにも耳が対応しきれない部分もあったように思う。大作ではあるが、文章のそれを素直に感じられることが出来なかったように思う。

    ネタバレBOX

    いくら何でもあれだけはっきりタイプの違う兄弟も珍しい。なんらか家族というの共通項が見えない。また、四男の自滅的な性格にはイラっと来た!触れなくていいものに自分から近づいてしまうその愚かさは、誰かに引っかけられているのではなく、自分から近づいていくように感じられる。
  • 満足度★★★★

    3部作のため、この作品だけみても全てがどう絡むんでいくのかわからないが
    非常に凝った作品だと思えます。
    1作ずつみても楽しめると思いますが、3部みて納得できる作品かと思いました。
    衣装は時代背景に合わせてよくできてます。
    大人な作品です。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/10/20 (金) 19:00

    まずは、この大作を3巻分2時間20分にまとめた上に、昼夜公演で演るというのは並大抵のことではない。敷島4兄弟の描き分けがすごくよくできていて、全く似ていないのが凄いなあ。次男は大陸を流浪していることもあって、1人他の兄弟と接点がないのだけれど、それゆえかしがらみなしで、暴れる暴れる。かなり凄惨な人生を歩んでいるけれど、まさにヒーロ然として、爽快感を覚える。
    次作は来秋とのことだけれど、かなり先のことに感じられ、観劇後の高揚感をそこまで維持できるだろうか。
    でも、さすが直木賞作家の作品、女性陣の配置には娯楽性も高く、結構なエロチシズムを醸しておりました。

    ネタバレBOX

    ラストの長兄と三男の対峙は見ごたえたっぷりでしたね。外務省と関東軍という組織の尖兵として、銃を構える三男に、胸を突き出す長兄。この対立はどこに行きつくのだろう。次男と他の兄弟との邂逅は、四男大丈夫か。これだけの作品なのに、ドラマ化とかされていないのかな、映画化の話があってもよさそうなのに。
    でも、舞台化に臨んだピープルシアターの意気込みに感謝。
    ☆5つと行きたいのだけれど、他の方も述べているように、舞台装置が次男のみを映えさせていて、どうしても場面転換に難があるなあ。回転舞台を使って明治座か国立劇場で観たかったな。(でも、観劇料が半端なくなるだろうけれど)
  • 満足度★★★★

    原作を読んではいませんが、配役がとても良く物語に惹き込まれていきました。
    9巻からなる原作を三回に分けての上演ということでの第一回目、単純計算でも3巻分を2時間20分に収めたため展開が駆け足に感じてしまうのは致しかたないですが、良く纏まっていたと思います。
    ただ、あのセットでの場面転換は観る側に想像力を要求するかなと・・・。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/10/23 (月) 19:00

    燃えあがる荒野、その燃える大陸を感じさせて頂きました。原作は読んでいません。故に敷島4兄弟の展開が楽しみです。四男がどうなるんだろう?一番振れ幅が大きく、実は敷島家を体現しているような。兄達は展開が分かり易い。
    原作読みたくなりました!
    作品に触れさせて頂きありがとうございました。感謝!

  • 満足度★★★★

    船戸与一原作「満州国演義」…揺れ動く時代の奔流の中、無残に、歴史のはざまに棄てられていく若者たちを描く3部作」の第一弾。軍靴の音が高く響くようになった昭和初期、満州の地を舞台に壮大な叙事詩を思わせる。時代背景、その深刻な状況下で、一人ひとりの人間の生き様を丁寧に描いた公演である。

    本公演は深いテーマの追求、映画の「フィルムノワール」に対し、演劇で「テアトルノワール」という新しい分野を創り出したいという野心的な作品でもある。
    物語は日本国内・満州という地を交錯させるような展開で、登場人物も多く置き去りにされそうになる。そこは当日パンフ(写真掲載するためコート紙を使用。B5版二つ折り)に、物語の展開(登場順)に沿った配役が記されている。前文、演出のことば(森井睦 氏)、そして満州の豆知識が記載されており、オーソドックスな構成だが、公演を興味深く観させるための工夫が施されるなど丁寧な作りである。

    (上演時間2時間20分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    セットは満州の壮大さ荒野をイメージさせるものであろうか、段差を設けた草原風景、所々にススキも観える。板中央に切り株3つあるのみのシンプルなもの。

    物語は1920年代後半、張作霖爆殺事件あたりを背景に、敷島4兄弟の生き様を中心に展開する。その展開は映画のクロスカッティングのようで、同時代のそれを別の場所を交錯させることによって臨場感・緊張感を生むような構成で、壮大感を表そうとしている。その手法によって観客が物語の繋がりを感じられないことがある。しかし本公演では、人物描写や視覚的表現を駆使してその克服を試みようとしていたが…。確かに人物造形は感じられたが、映画・映像と違って同一セットでは場所の違いを視覚で観せるには限界があり、観る者の想像力に負うところが大きいと思う。

    物語は日本国内と満州を交錯し、国内は耽々と不穏な空気が流れ、一方満州における修羅現場と茫洋な雰囲気の対比、そして人物は相貌を変え動き回る。日本海を挟んで昔からの深い関係にあった大陸と日本の近代史が人々にもたらした不幸。その構図を兄弟の生き様として持ち込む。そして社会の底辺にまで浸透して強者・弱者の構図を浮き立たせる。といっても当時の社会のヒエラルキー構図が直接の対峙して映し出される訳ではない。そこには閉塞・緊迫という状況、時代という大きなうねりが立ちはだかっているという表現である。その時代に個々人が翻弄されていく姿がしっかり描かれる。そして最悪な不条理である戦争に向かって突き進んでいく、その抗し難い状況が重層的に立ち上がってきて実に観応えがある。

    公演でも日本国内の出来事は、なるべく四隅の小スペースを中心に演じていた。このセットは今後(第2弾、第3弾)へ引継ぎ、日本国内から満州国へ主舞台が移ることを示唆しているのであろうか。なぜなら4兄弟は、それぞれの信念と理想を持ちながら、満州国へと巻き込まれていくのだった…とあるのだ。

    次回公演も楽しみに、とても待ち遠しいです。
  • 満足度★★★★

    ワンシチュエーションでありながら、大陸的なものを醸し出す舞台と照明の中、満州で起こる密告、裏切り、争い、麻薬等の絡みが興味深く描かれている。場面のポイントでが台詞一つ一つが重い。
    2部、3部が楽しみです。

  • 満足度★★★★

    「満州国演義」は未読だが、芝居を観ていて、あぁ船戸与一の世界だなと思った。次男の馬賊が魅力的に描かれていたが、4人の兄弟のそれぞれの物語がこれからどう展開していくのか楽しみである。是非とも2部、3部も観たいと思っている。ただ、膨大な作品世界を凝縮しているせいか展開が早く、大勢の出演者も相俟って理解が追い付かない部分もあった。
     おまけ:シェパード役の俳優さんの身体能力がすごい。
     

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