さよならだけが人生か 公演情報 さよならだけが人生か」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    ■約110分■
    にぎやかさと静けさの対照の妙。静けさが沁みた。。

    ネタバレBOX

    色恋でもめる学生さんたちのエピソードがなんとも可愛らしくって…。あの3人が、騒々しいこの群像劇に味わい深い静けさを与えていた。
  • 満足度★★★★

    観やすい群像劇。

  • 満足度★★★★

    背中を向け何も喋らず、取り立ててストーリー展開に貢献する言葉も吐かない人が舞台上にいる・・それまでの演劇の常識の埒外だったその態様を芝居上に成立し得たことで、舞台概念の拡張に伴う隙間に「自由」の風が吹いた。その時々に芸術には風が吹いて古い建物を揺るがす。ここ100年ばかりの演劇(に限らずだが)の進化=深化のめまぐるしさは、物質文明、科学技術の発展が人間に「違う風景」を見せつづけ、その速度を増した100年だからでもあるだろう。そして今なお人は「自由」を求めている。(「自由からの逃走」現象もあるが)
    平田オリザの現代口語演劇のインパクトは今活躍するトップの演劇人に影響を与え、また多様な表現に貢献しているのは間違いないが、日常のリプレイ「だけ」が平田演劇かと言えば全くそうではなく、巧みに「自然なふるまい」の連なりの中にそれを仕込ませ、狙いでなくある遭遇や合致や統一がなされて感動が起きる、そのドラマ構造が作られている(ポストドラマに非ず)。それでいながら、「ドラマチック」を注意深く回避する形跡がある。
    今回の作品はテーマ性は特になく、会話がただ続く。異なるカテゴリーに属する人間が遭遇し反応するダイナミズムや、別れの悲しさや出会いの輝き、またそれらが幻想である事への諦観に立ち返る笑いなども書き込まれているが、少々淡白で、無意味性が強い。初期作品だけにそこに意図があり気だ。だがその淡白さや無意味性そのものに感動する(自由を覚える)時代は過ぎたのではないだろうか。
    観客が観ようとするのは作品のそちらの側面でなく、やはりドラマ性の方なのである。と、思う。
    もしそこに青年団の味があるのだとすれば、それをストイックに、盛り上げずに、芝居を色付ける音楽は一切使わず歌ならアカペラで、語るタッチである。だがこのタッチは、背後に渦巻くドラマ性や感情があってこそ、落差のある表現によって真実を仄めかす手法に相当し、それによって観客を納得させる芝居になる。
    今回の作が客にどう響いたかは分からないが、私は淡白さを覚えた。淡白が狙いならば当然なわけだが、群像劇らしく諸々こぞって迎えるラストシーンで、それぞれの人生がその時と場に交差しているというドラマ性はあるのであり、そこへと誘っておいての肩透かしなら、ドラマ性の成立がまず問題になる。そして肩透かしはオプションで、しかも今やネタバレだがら、「現代口語演劇」の時代的検証以上のものにならない。そうなるのは役者、あるいは役の存在感のバラツキのせいか、演出の問題か判らないが。
    観客(私)と舞台との距離(座った席の問題)にも影響されたか、、考え中。 

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/07/01 (土)

    座席1階1列

    青年団『さよならだけが人生か』吉祥寺シアター

    工事現場の休憩室?を舞台に作業員や学生たちのある日常の瞬間を切り取った静かな群像劇。
    これだけ多くの登場人物が好き勝手動いていても、すんなりとお話が頭に入ってくるのは流石だなと思いました。

    演技も演出も安定しているなぁとは思うけれど、青年団の本公演と考えると少し物足りなさを感じました。
    いつもと比べると演技やセリフに若干芝居臭さが感じられたような気がします。

  • 何が起こるというわけではないけど、クスクス笑えるお芝居で、楽しかったです。

  • 満足度★★★★★

    平田作品は観れば観るほどはまる。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/06/28 (水) 14:00

    座席1階G列10番

    価格4,000円

    ダラダラするけれど、くだらない人情喜劇。舞台終盤、宴会のような挿入歌が出てきたけれど、手拍子したくなる演出はよかったね。110分。

  • 満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    平田オリザの『さよならだけが人生か』を観劇。

    とある住居建築現場の宿舎では、現場から遺跡が発掘された事で、工事発注者の責任者とその部下、現場作業員、その現場班長の娘とフィアンセ、お手伝いさん、警備員、考古学者、考古学を研究している大学生たち、国の偉い人などが集まっている。そこで何か特別な事が起こる訳ではなく、永遠とムダ話をし続けている人たちの話である。

    今作も何時ものように話の起点も終点もなく、勿論、起承転結すらなく、話のどこかの部分を一部切り取っただけの展開になっている。
    何時もなら、僅かながら背景は感じさせて、そこから面白さを掴んでいくのだが、その肝心の背景には触れない、いや背景はないのである。
    それは平田オリザが西洋演劇を否定して生まれた独自の演劇で、これを面白いと見るかどうかは、個人の裁量次第だ。
    演劇界のトップランナーの野田秀樹が表なら、平田オリザは裏のトップランナーである。
    描き方は対極ながら、共通しているのは言葉をコントロールしている事だ。
    そんな表と裏のどちらが好きで、どちらが刺激的かって?
    そりゃ今は、平田オリザである。

    お勧めである。
  • 満足度★★★

    もう飽きました。

    ネタバレBOX

    縄文時代の遺跡が発見されたことで、工事がストップした現場の飯場に出入りする人々の話。

    発見されたばかりの話。と言うことは、発掘調査に何ヶ月も要するので工事関係者と発掘の先生とが揉めているといった事態になっているわけでもなく、むしろややこしい事態を避けたわけで、アフタートークで平田さんがおっしゃった通り、一番内容のない作品そのものでした。

    さらに、この作品が今の青年団の原点ということで、時系列的には私が観た平田作品の中で一番古いのでしょうが、順番など関係なく、みんなおんなじやないか、何やっとんのや、おんなじものばっか作ってという感想でした。

    日常の中の非日常という意味で、飯場の床の裂け目は本当に地面のひび割れの影響でできたもので、ブラジルにまで届くようになるのだと思いました。それだけに工事関係者の娘の婚約者が腕を挟まれたことに面白味を感じましたが、あっさり抜けて拍子抜けでした。ひび割れは非日常じゃないんだと思ったとたん、お面が出てきて、ああこれかと思いました。日常の中の非日常、非日常の中の日常の定点観測にお面をプラスした構造はもう飽きました。

    再演ですが設定は現在、お笑い等の時代考証はしたとのことでした。小学生の時に藤崎マーケットの真似をして骨折したと回想する大学生はいるかもしれないとして、その話題を返すのに、残念!!!のギター侍はないでしょう。このハゲー!は早過ぎるとしても今流行っているフレーズで返すのが普通でしょう。

    同じように、酒を飲むと山本リンダの振りをする女性っていったいいくつの設定なのでしょう。上司がいるわけですからある程度は若いはずですが、そんな人見たこともありません。しかも、男の人からやってくださいと頼まれていました。今時宴会でそんなのやられても迷惑なだけで、頼む人がいること自体不自然でした。
  • 満足度★★★★

    110分。

    ネタバレBOX

    とある工事現場で遺跡が発見され工事は遅れることになった飯場に、工事作業員や発掘のための学生や工事作業員らの親会社社員、文化庁職員が溜まりだし、どこに行き着くものでもない会話が続く…。

    大抵の会話は、結論に至るでもなく尻切れトンボな感じでふわふわした調子で時間が過ぎていく。とても自然に。根底にあるのは閉塞感のような重ためな空気かな。でも現実世界と違って、なんだか笑顔が溢れる面々(泣いてる人もいるけど)を見ていると、いい感じになっていくような気もしてくる。

    ミイラ男が現れるという「噂」の工事現場で、人と人とが織りなす1シーンという、なんでもないのが、逆にプレミアムな作品なのかなと思った。単純な面白味という意味ではもう一声ほしいかな。

    「発掘」ってロマンだよね、必要性はないよね的なくだりで、じゃあ演劇の必要性はどうだろうかと思った。工事とかは経済にかかわっていて必要性はあるけど、遺跡はなくても社会的にはよいんだろうけど。終盤の「とび職暮らし」を歌う面々の幸福そうな表情を見ると、演劇も遺跡も人には必要ってことでいいんだよねと感じた。

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