さよならだけが人生か 公演情報 青年団「さよならだけが人生か」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    110分。

    ネタバレBOX

    とある工事現場で遺跡が発見され工事は遅れることになった飯場に、工事作業員や発掘のための学生や工事作業員らの親会社社員、文化庁職員が溜まりだし、どこに行き着くものでもない会話が続く…。

    大抵の会話は、結論に至るでもなく尻切れトンボな感じでふわふわした調子で時間が過ぎていく。とても自然に。根底にあるのは閉塞感のような重ためな空気かな。でも現実世界と違って、なんだか笑顔が溢れる面々(泣いてる人もいるけど)を見ていると、いい感じになっていくような気もしてくる。

    ミイラ男が現れるという「噂」の工事現場で、人と人とが織りなす1シーンという、なんでもないのが、逆にプレミアムな作品なのかなと思った。単純な面白味という意味ではもう一声ほしいかな。

    「発掘」ってロマンだよね、必要性はないよね的なくだりで、じゃあ演劇の必要性はどうだろうかと思った。工事とかは経済にかかわっていて必要性はあるけど、遺跡はなくても社会的にはよいんだろうけど。終盤の「とび職暮らし」を歌う面々の幸福そうな表情を見ると、演劇も遺跡も人には必要ってことでいいんだよねと感じた。

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    2017/06/25 21:37

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