期待度♪♪
雪山は「落語」
独自のポジションにあるのが「演劇」である。 日本的な、みせる「歌舞伎」を継承しつつ、それでいて「落語」でもあるからだ。
寒むそうだぜ。吹雪ってのは視界を真っ黒にしちまう。大自然の密室さ。
ってことは、かすかな「音」や隊員の「話」で成立する上においてさ、「落語」のレトリックが やっぱり肝じゃん?
期待度♪♪♪♪♪
遭難事件 + 雪女
史実の八甲田山雪中行軍遭難事件と雪女伝説を結び付け、何やら怖そうな舞台のよう。「天は我らを見捨てたらしい」ではなく、「天は、我々を見放すことは無かった」 とあるが、どうなるか楽しみ。
期待度♪♪♪♪♪
劇団「鬼の居ぬ間に」って
例えば、ニュースで殺人事件犯人の素性を伝える中で
「よく挨拶もするし真面目でとてもいい人でしたよ・・・まさかあの人が・・・」
っていうフレーズを耳にすることがあるけれど、
この「まさか、あの人が」っていうとこに食いつくのがこの劇団な気がするんだよね。
誰もがみんな心の奥に間違いなく潜んで居るんだけど、
それは普段、理性によって閉じ込められていて外に現れることがないのだけれど、
ひとたび理性が眠りについた途端に目覚めてくるのが狂気という名の怪物なわけで。
その怪物、「人間の狂気」の部分を様々な視点から描こうとしているのが
劇団「鬼の居ぬ間に」なのかなって。
現実社会から離れ、
ふだん味わうことのない非現実的な絶望感が広がるおどろおどろしい世界へ踏み込むのは、
これはこれで好い気分転換になるからこの劇団を観劇したいと思うんだよね。
ただ、今回は実際に起きた「八甲田山雪中行軍遭難事件」がモチーフになっているわけだから、
非現実と現実との一線があいまいな感じもして・・・そこがまた好奇心をそそるわけで。
期待度♪♪♪♪♪
男の精を吸いつくす“雪女”
“鬼の居ぬ間に”は、前作「厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―」が初観劇となりますが、父殺し篇、子殺し篇、どちらも素晴らしい作品でした。
劇団プロフィールによると『「妖怪」をモチーフとした、明治後期から昭和中期の物語を主に上演』とあるので、前作「厳冬・・・」は番外的な位置づけの作品だったのかもしれませんが、人間の内に棲む「妖怪」を描いていたと捉えることも出来るかもしれません。
「男の精を吸いつくして殺す」と云われる“雪女”、七人の隊員の運命は如何に・・・。
期待度♪♪♪♪♪
人間の暗い影!
妖怪路線を貫く重厚な脚本を基に一度観たら続けて観たくなる劇団!
第22回 劇作家協会新人戯曲賞一次選考通過作品だけに是非とも観たい!
期待度♪♪♪♪
逃げ場なし
状況を想像しただけでも相当怖い。
いつ狂気に飲み込まれてもおかしくない限界心理を役者さん達がどう演じられるのか。
同じ密室で体感できるのは貴重ではないかと。
期待度♪♪♪♪♪
期待しています!
日本陸軍がロシア戦を想定し行った雪中行軍で一部隊が遭難し、隊員のほとんどが死亡したという事故がありましたね。どのように描くのか、とても楽しみです。