満足度★★★★
全役者さん、欠かせない作品。
舞台演出の良さが光ってると思いました。保育の話と、うがって観ていたら、全然違ってました。無駄なセリフや、説明セリフが、無理なく、飛びかって面白さをかもしだしていました。
超シリアスなシーンに疲れた後に、照れるような人間ドラマという展開で、満足感が最高潮になって終演。文句なし、拍手喝采でした!
満足度★★★★★
時間を忘れて
とても安心して見ていられるお芝居でした。題材、演出、魅力的な役者さんに時間を忘れて見ました。僕のお気に入りは、一番年長者の「結婚したい、腹減った」と念仏みたいに独り言を言ってだらけているときです。
面白くて、思わず台本も買ってしまいました。あ~あ、面白かった。
満足度★★★★★
それぞれの正しい選択
大変好きな劇団さんの長編第2弾でしたが、期待以上の舞台でした。保育士の現状を浮き彫りにしており、まさに様々な問題ばかりの舞台でした。
仕事上や人間関係の問題に対する言葉が端々に突き刺さり、最後の選択もどれが正しいかとは簡単に言えないと思える内容でした。誰もが自分の考え方を持っていて、それぞれに共感出来ました。10人いれば10通りの正義があると言いますので。
見事な脚本で惹き込まれましたが、役者さんの演技も大変素晴らしかったです。どの役柄も所作含めて浸透しており、「ああこういう人いるなぁ」という感じに思えました。保育園児は出てきませんが、話しかけるシーンや自身の子供時代に回想するシーン等で充分感じる事が出来ました。
主人公が、一度リセットして新たなスタートラインに立つ、「位置について」というタイトルも観劇後にジワジワきました。
短編集も良いですが、長編もまた是非観てみたいと思いました。
満足度★★★★★
保育士って仕事は本当に大変。
130分の会話劇。登場人物ががこんな人居るなぁ、と共感できる部分がたくさんあって、笑って泣けて本当に良かった。保育士さんの現実が目の当たりにできる作品でした。
満足度★★★★
面白かった!
130分、全く長く感じない面白さ。
それぞれの保育士にはそれぞれの考えがあって、理解しあえたかと思ったら理解できなくなったり。どちらも間違った事言ってない、どちらが正しいとか言えないなと、でもなんとか現実に折り合いをつけていくしかない。ラストに救われたというか、良かった
保育士さんとか介護士さんって必要で大切な仕事なのに、なんで給料安いんだろ
満足度★★★★
台詞から気持が伝わる
保育園の物語であるが、その展開は大人事情による目線で、保育園児との関わりはあまり見えてこない。ここでは保育園を取り巻く環境の厳しさ、そこで働く人々の悲喜こもごもが少しドタバタしたコメディ...とても面白く、長時間であるが飽きることはない。
当日パンフに主宰の池内風 氏が「言葉とは、気持ちを伝えるための手段の1つに過ぎない」そして「複雑化させた言葉を巧みに操り、間接的に気持ちを伝える」と書いている。同感であるが、その延長線として、言葉を巧みに操れない、それゆえ純粋な園児と保育士(先生)の関係、その拙い言葉に気持が観えるような物語であってもよかったと...個人的には園児と先生の交流、それぞれの成長と旅立ちを観てみたかった。
(上演時間2時間10分)
満足度★★★★
約130分
タイトルは、内容にそぐわない現行のものではなく、『保育士たちの放課後』とでもしたほうが良かったのではないだろうか?
保育園のバックヤードを舞台に、保育士という“人間”たちを描き出すこの群像劇には、バルブ案出の上述タイトルのほうが似つかわしい。
そう思わせるくらい、保育士という職に就いた“人間”たちの煩悶や喜びがじつに細やかに描かれていた。
好感を持ったのは、取材で得たとおぼしき“保育士残酷物語”を全体にちりばめながらも、ただそれだけの“社会派ノンフィクション演劇”に終わらせず、作者・池内風の抱く“理想の保育士像”が投影された、夢があって前向きな物語に仕上がっているところ。
保育園は、ブラックワーク問題、教育問題、モンスターペアレント問題と、ニュース性の高い諸問題が凝縮された場所。商売っ気の強い者なら、保育園のそうした“暗部”を強調した救いのない話をこさえて話題作りをし、動員増を目論みそうなものであるが、池内風はそうはせず、現実を映すかたわら自身の夢をも織り込んだ、良い意味でのフィクションに仕立て上げた。
私はそこを評価したい。
満足度★★★★★
参りました
実にリアルに迫ってきて、身につまされます。今年観た芝居の中で最も感銘を受けました。現実と理想の折り合いを付けるのは難しい。自己実現のために人を教育したり指導したりする職業に就くのは危ういなー。
満足度★★★★★
現実
現実をそのまま切り取ったようなリアリティのある作品でした。
脚本家の丁寧な描写と役を自分のものにする役者陣の賜物だと思います。
保育の現場だけでなく、自分の生きる日常はこんなにもドラマチックなんだなと感じます。
今迄飯田さんの作品をいくつも観てますが、1番良かったと思います。
満足度★★★★
花四つ星
私設保育園の現状は、中々に厳しい。安い給料、長い労働時間、他人の乳幼児を預かる責任、先生という職業について回る聖職という縛り、様々な悪条件からくるストレスを子供たちに向ける訳にはゆかないことからくる悩み等々。(追記後送)
満足度★★★★★
保育の“生”現場
全員の保育士が出揃った頃には、既に意識は劇中の真ん中に引きずり込まれていた。
彼女らと共に笑い、悩み、憤慨し、また笑って、そして考えた。
何だか保育という仕事の厳しさを身をもって体感した気分です。
疲労と経済的生活苦に抗い、笑いあえる程に保たれているチームの和も、不意に吹き付ける突風にバタバタとバランスを崩していく。
能力の差や教育方針の違いこそあれ誰も悪くなんかない。
それぞれに素晴らしい人間力だと思う。
がんばれ保育士さん。
舞台が終わっても自然と見えてくる、これから先の彼女らの生活と別れを告げるのが、とても名残惜しい気持ちで帰路についたのでした。
満足度★★★★★
短編、長編共に良い
とにかく、短編と長編のふり幅が凄く、圧倒される。本当に全然違う。
笠井里美さんの佇まいに何度も心を打たれ、涙がこぼれた。
他の出演者も良くも毎回こんなピンポイントで見つけてくるなという凄腕メンバーが集まっていて、誰をみていても飽きない。
かわいいコンビニ店員飯田さんの作品の中で今まで一番好きかもしれない。
今までにない終わり方がその理由の一つ。
劇場遠いけど、足を運んで良かったと、心の底から思って帰宅。
満足度★★★★★
その男の名は、堀雄貴
教育・福祉はとても身近な問題につき、皆が一家言持っているもの。
全ての観客を納得させる(ねじ伏せる)のは到底無理な話。
色々と分析・解釈に小さな不満は有るものの、130分最後まで引き込まれました。
それにしても、沢山笑わせてもらった。
工藤さやさんがお笑い担当なのは容易に想像がつくが、・・。