満足度★★★★★
飛んでみたくなるラスト
処女喪失しちゃうと魔法力が無くなるんですね
年老いた魔女はそうとうな人々なんでしょうけど
そんな世界で美人なのに30歳で現役魔女
しかも10年前に魔女終了と嘘ついていた彼女が
恋とか結婚とかの前に奮闘する姿が、滑稽でもピュアで
全然エロを感じない、応援したくなるえっちゃんの姿
最後、念願が成就されませんが、
吹っ切って空に飛び立つ姿と見守るみんなの姿が爽やかです。
題名と違い可愛らしい作品です。
満足度★★★★
女子演劇の愉しさ
「劇作家女子会!R」での短編が所見。観劇二作目で、<エロ・ポップ・ファンタジー路線>には脚本もさる事、女優河南由良の存在も大きいな、という今回の感想。
短編(前回)は一呼吸で書いたかと思わせるような、隙のない流れの良い台本だったところ、中・長編(今回)では・・・期待通り。流れの良い自然な場面配置で話を先へと押し進めていた。
ただ、短編にあった、現代の生を抉る痛快さは控えめとなり、主人公の「痛さ」(30にして処女)の一点に集約させ、その事をめぐっての挑戦と挫折、期待と落胆の紆余曲折を物語るドラマとなっている。落しどころは設けているが、ポップで楽しい→感動の領域へとドラマを進めているにしては、もう一掘りほしい気がする。「エロ楽しい」路線のほうに比重を置きたいなら、エロ的にももう一掘りほしくなる。
うまいだけにその「もう一つ何か」が欲しくなるのは、役者達が十分に立ち回っている分だけ(俳優として表現に到達しようとする苦悩が滲んでいない分だけ?)、薄味であるせいだろうか・・。
満足度★★★★
明るいエロが可愛く光る
「処女」と「セックス」とかエロいキーワードが満載なのに、イヤらしくなくなるほど馬鹿馬鹿しい設定が見事である。役者陣の人物造形が少し不十分な印象はあるものの、とにかく男女とも可愛く描かれているのは、坂本鈴の脚本の勝利と言える。