満足度★★★★★
素晴らしい。
口コミを拝見し、立ち見覚悟で開場時間前から並んだ。
開場15分前にも関わらずかなりの人数が並んでおり、立ち見もできないかもしれないと不安になった。が入れる事に。
立ち見で2時間30分
正直にいうと自信がなかった。
が、気がつくとカーテンコールだった。
東京という場所が発信する演劇に対して
絶望していた所だったのだが、
こんなに素晴らしい作品に出会えた事
とても嬉しく思う。
再演になると失敗になる劇団が多い中
人間の想いが丁寧で涙を止める事はできなかった。
役者の力量と本の素晴らしさ。
それを生かす演出が見事にマッチした素晴らしい作品を
この11/3に観劇できたことを運命に思う。
日本の演劇に可能性を感じた。
満足度★★★★★
素晴らしいの一言!
懇意になっている方のオススメで、なおかつ天皇を取り上げる作品、これは観に行かねばと勇んで向かったのですが、予想以上に面白かったです。
虚構の、しかし実在した明治・大正・昭和の天皇と取り上げる。ストーリーもさることながら、その先の実史を知っているからこそ考えなくてはならない案件、この舞台が見せるのが真実の可能性だったとしたら、私たちは今真実を見ることができるているのだろうかという問い、その他様々な面で、この作品は素晴らしいと思いました。
次回以降の公演も追って観続けなくてはと思う舞台でした。
満足度★★★★★
椅子に主役をみた
やっと観られました。
簡素な舞台。演技、お芝居をとても丁寧に観られる。
普段なら絶対に眠くなる内容。それでも観続けられる事が出来るのは、台詞が流れているのではなく、心と思いみたいなものが流れているからだと思う。
満足度★★★★★
人のお話
大正天皇の伝記ものとして一見ドキュメントドラマ、歴史ドラマの様相を呈しているが良質な(絶対的)フィクション劇。皇室という特異な設定の中で一人の人としてのあり方、早すぎた改革者としての孤独、さらには歴史の妙と政治、親との関係、と様々な問いが詰まっている。英国でもエリザベス女王の生涯を扱った映画が人気を博しているのをよく見るが、それに共通するように宿命を背負った特別な人間の中に、観ている観客の人生と重なる部分を巧みに見つけ出し描き出した「人のお話」。さらに実在した歴史上の人をモデルにしていることにより、その先の歴史を知ってしまっている我々だからこそ味わえる面白さも加味される。今日のホットトピックでもある天皇制、天皇の立場(「人」であること)についても考える機会を与えてくれる。
満足度★★★★★
傑作
本の着眼点や構想も素晴らしいが、無駄を省いて省いての演出が、より一層、その時代の空気や想いを濃厚に、仕上げることに、成功している。
役者陣の眼差しや佇まいが饒舌で、逃れられない宿命だけでなく、民や家族、共への愛の滲ませ方が秀逸。
見る側に、とても深い余韻を残す、傑作でした。
満足度★★★★★
2日目観劇
初演観劇済みだが、劇団の持つ質の高さを確信した一作。初演時の感動をが忘れられず「再演」の一報を目にした時から観劇日を心待ちにしていた。また感想をあげるのも蛇足のような気もするが、すでに観劇済みの皆さん同様、今回も感動したのは確か。
初演の駅前仕様の舞台セットから、少し広めのトラム仕様になった(がセッティングにはあまり変化ない)事や側近の所作など多少の変更はあった気もするが、場面の改変などはあまりなかったような気がする。
天皇一家の家庭劇、と例えるのも変だが、与えられた運命の重さに身構え、フィクションでありながら、さながらノンフィクションの舞台を見ているかのような錯覚。奇しくも前回と同じ場面から涙がつらつらと。
話の重厚さから身体の芯から硬直しそうになるが、見飽きる事なく物語の中に入り込ませた話の巧みさに、140分近くがあっという間に過ぎる。良舞台を見せて戴き、感謝。
全体を見たい場合、上手側からの観劇が良いかも。
満足度★★★★★
もし大正時代が長ければ…
日本は今どうなっていたのだろか?
昭和の帝国主義が先の大戦を招いたのだとしたら…?
或いは、大正のゆるゆる感に浸った日本を列強が根こそぎ奪ってるとしたら…?
本作を観た後に90年程過去の分かれ道の一方がどこへ繋がっていたのかを思わずにいられなかった。
帝王・帝国思想の再現の為の手練手管の描かれ方が直截的で、大正天皇の葬られ方がかくあったのかと驚愕した。
この国の来し方を考えさせられる作品であった。
昭和の到来が軍靴の足音のごとく聴こえたのは自分だけではないだろう。
また、この時期の再演によって、今”同情””哀れみ”といった感ですすめられている生前退位の実現に大きく疑問を感じざるを得なかった。
しかし、松本紀保の存在が素晴らしかった。
品の良さ、気高さ。感服しました。立ち姿の美しさに心を奪われました。
演出に関しては、さらにもっと動きを我慢する術もあったのではないかと思う。
むしろそうすることでの宮家を巡る人々の心根を深くひょうげんでき得たのではないだろうか?
いずれにしても、演劇というよりドキュメンタリー志向の、しかしやっぱり演劇的な不思議な良作に出会えたことは嬉しい体験だった。
蛇足:常連客(?)の俳優T.T うるさいです。自分だけの場ではないのですからマナーを意識し、同行の方のマナーにも気を遣ってください。
満足度★★★★★
やはりスゴイ
3年前に駅前劇場で上演された話題作の再演だが、初演は観てない。大正天皇という、少し目立たない存在に焦点を当てて、それを様々な立場から描く140分は全く飽きることなく、ほぼ緊張感の中で淡々と進む。松本紀保の存在感が見事だが、感情をほとばしらせる場面の岡本篤もステキだ。評判通りのスゴサで、堪能した。
満足度★★★★
文化の日に観られてよかった
ロシアを含む長期再演ツアー。歴史から消された大正天皇の姿をその妻の視点から描く。わかりやすい娯楽作で史実を観客に届ける姿勢と、座付き劇作家の古川健さんご自身の主張が核にあることに好感。「文化の日を明治の日に」なんて愚かな運動がある今、上演に感謝。
満足度★★★★
鑑賞日2016/10/30 (日)
3年前の初演時、各方面から絶賛された作品ですが、自分にとっては、今回の再演舞台がお初! 昭和世代のオイラ、特段の予習もすることなく、明治・大正・昭和の3代の天皇に関する、既知の「常識」のみをもって、拝見させてもらいました。
満足度★★★★
意義深い作品
偶然、明治節(11月3日)での観劇となりました。
変わらずのクオリティの高さで、感服することしきりです。特に明治天皇の演技が素晴らしい。(全員、うまい役者さんではありますが)
初演の時よりも大きな劇場での上演となって、役者さんとの距離が離れてしまったのが残念。じっくり見せる演技なので、小劇場のほうがもっと良かったな、と思いました。デハケの多い芝居なので、動線も長くなりましたし。
ともあれ、皇室、特に大正天皇を描いた作品は希少であり意義深く、今後も繰り返しの再演を望みます。
満足度★★★★
見てきました☆
とても重厚なお芝居でした! 天皇の椅子がとても立派で印象的!
大正天皇について まったく知らなかったので、 いろいろ勉強になりました。
あとで 詳しく調べてみたくなりました。
満足度★★★★
目のつけどころ
初演は駅前劇場の後方席で観劇、皇后の笑顔に白けを催した。大正天皇嘉仁を演じた西尾氏の演技が突出。歴史認識の面では、明治・昭和に挟まれたデモクラシーが花開いた時代とは言え、これを大正天皇の個人思想、資質に寄せ過ぎでは・・フィクションとしては面白いけども、という印象だった。
が、すこぶる評判がよく賞まで取った。しかもあの皇后を演じた女優が・・という事で珍しく(会場がトラムという事もあり期待も膨らませて)、足を運んだ。
皇后は内面を見せない「宮様」の所作をなぞり、その所作の中で精一杯「意思」を貫こうとする様が、今回は見えた。もっとも、意味的には、だから何だという話ではあるのだが。
歴史の流れ(軍主導の政治)に抗えない個人、という意味で庶民と同様であった、という結論がそこにある。押さえるべき「問題」は、その抗えなさにある訳だが、抗えない中でも抗おうとした、その痕跡を示し、それを見る者が胸を打たれるというのは、忠臣蔵である。そういう感動の仕方を私は好まない。もし大正天皇もろとも日本の民主主義の萌芽が摘まれたなら、歯がみこそすれ涙などもっての外だ。全て今の問題だ。
芝居は面白い。静謐な宮中でのやり取りが、抑制した台詞が、佇まいや儀礼的な所作が、可能な限り(実際そうなのかなと想像される形で)なぞられていて、その中での感情の昂ぶりも的確な温度で透けてみえ、そうした「現象」を味わう快さがある。そうして人物たちの内面がよく伝わってきた。
大正天皇を俎上に上げた功績、という事になるのだろうが、しかし人間嘉仁物語、というのでもない独特なものがある。
満足度★★★
期待してたのと違った。
脚本、演出、役者の動きや舞台美術まで、徹底してそぎ落とした作品に圧倒されましたが、それほど面白いかと言われたらそうでもありませんでした。
みなさんの評価があまりに圧倒的に高いためにこの意見を言うのに勇気がいるけど、一つの見解ですのでコメントさせていただきました。
満足度★★★
チケットをぎりぎりに手に入れたせいで最前列の端の席になってしまい、舞台全体が見えなかったことも影響したか、あまり良い感じには思えなかった。役者の皆さんが達者なのはわかりますが、内容についてもそんなに感じず。