かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー 公演情報 かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
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  • コメディだけど、
    前説からすごく物語に入りやすく

    話はドタバタのコメディですが、
    すごくしっかり内容がまとまっていて
    おおおーってなりました‼

    セットもとってもこっててすごかったです。

    またスタッフさんもすごくお仕事が丁寧で気持ちよく観劇できましした。

  • 満足度★★★★★

    4作品目
    ハッピー圏外さんの舞台は今作品で4作品目の観劇でした。
    「笑って泣けるエンターテイメント」をモットーに作品作りをしているだけに、今回もたっぷり笑って泣けて、最後はほっこりと心が温かくなるような良い舞台でした。
    これを体感しちゃうと絶対リピートしたくなっちゃいます。
    気が早いけど次回作も楽しみです!

    あと、これは自分的には重要な要素なんですが、受付、場内案内がとっても素晴らしいこと!
    これが出来てなくて、開演前にガッカリすることがたまに有るんだけど、ハッピー圏外さんは本当に気持ち良くって、それだけで舞台への期待が高まります。

  • 満足度★★★

    3度目
    楽しく拝見できました。
    もう少しバランスが取れるといいと感じました。

  • 満足度★★★★

    嫌われ者のお兄さんリターンズ
    いや~、いかにもハッピー圏外らしいヒューマンドラマ。ちょっとハードで、エキセントリックでしたが、寅さん風人情劇ですね。はみ出し、脱線なんのその、楽しませてもらいました。ラストのオチもちゃんと伏線張ってたのですね。

  • 満足度★★★★★

    北ひとみさんって素敵
    割と明快なストーリーで(本筋にはあまりかかわらない県会議員さんは何のために出てきたのかがいま一つ判りませんでしたが)、滑舌の良い俳優さんばかりの良い芝居でした。とくに北ひとみさんって素敵な女優さんですね。難点を挙げるとすると、最後の結論にたどり着くのにあんなに時間をかける必要はあったかな、「常識で考えればわかるでしょ、」という気持ちが若干しました。

  • 満足度★★★★

    とても味のある舞台でした、が。
    ハッピー圏外らしい、人の想いの温かい舞台。しっかり作りこんだ舞台、清楚な妹、しっかり者の叔母、とても良い雰囲気を出していた。賑やかに飛び込んでくる隣人達も個性豊か。しかし、話の中心にある“不死身のお兄さん”にそれらしき人を超越した存在感がないのが残念!裏庭から人の出入りが多かったが、そのバックが黒というのに、なぜか違和感を持った。

  • 満足度★★★

    物語は良かったけど声のボリュームが…
    初めて観た劇団さんでしたが、今回が第28回公演という長く続いている劇団であることと、タイトルやあらすじも面白そうな作品だったので期待していました。ストーリーや役柄の設定などはわかりやすく、笑いあり涙ありの内容で約2時間夢中になって観劇させて頂きました。なかなか立派な当日パンフレットも好印象。ただ気になったのは何人かの役者さんの声のボリュームです。大声というより絶叫というか爆音というか・・・とても小劇場で演じられているとは思えないような声の大きさで、非常に耳障りでした。せっかくの良い作品もその点でだけでマイナス30点くらいです。茂助役、みよ役、米役の役者さんは素晴らしいと感じました。

  • 満足度★★★★

    正直に言うと・・・・
    割と奇のてらい無い作りだったかなぁと=感想

    でも登場人物配置は上手で
    奇天烈な感じのキャラクター達は
    存在感の強さとあいまって楽しめた約2時間の舞台

    ネタバレBOX

    後藤田文蔵さんは開場時はパンフ配り・・・
    落ち着いた感じで日ごろ感じてた舞台上での破天荒な感じは受けず&
    舞台上にて今回は抑え役の女性がいて楽しさも増えたかしら♪、
    浅野泰徳さん・・・あいかわらず喋りというか間の感じというか
    なんともユニークなお兄さんの友人を怪演(?)されたかなぁと、
    (ファンです お二人とも~(^ー^)

    ・・・・多少のネタばれながら
    主人公のお兄さんは本当に不死身だったようですね(^^)

    終演後は土足厳禁ながら舞台上での撮影もOKとの配慮あり
    =まぁSNS等の評判拡散狙いでしょうが・・GOODであります♪

    ヒロイン=主人公の妹にライバル心を起こしてるお姉さんも
    キャラはよかったが・・・なぜにライバル心を掻き立てているのか
    の説明が無くていまいち浮いてる感があったかなぁと感想っす

    さて公演も終わりましたし
    お話の概要を・・・

    大東亜戦争へ出兵した主人公のお兄さん
    妹に別れを告げて・・・終戦5年後
    死亡通知を受けて既に葬式まで済ませた兄が
    ひょっこりと妹の前に現れます
    周囲の人間を驚かせようと隠れるのですが
    集まった近所の方々は兄の生前の悪行を言い合い
    出るに出られず~から
    妹のお見合いとか いろいろゴタゴタが重なり
    中途・・実は兄は幽霊ではなかったと疑われ
    さんざん皆に迷惑をかけた悪行も人助けだったりと判明します
    でラスト=死亡確認されてから3日後に生き返った話を聞いていた一堂が
    兄の生還を確信して周囲に探しに行くというのがオチです

    なんですが~
    自分の周囲の人間に迷惑かけてまで
    見ず知らずの女性を助けるという身勝手さに説得力は感じられなかった
    「これこれこうだから」と周囲の人間に助けとか相談をするのが
    筋ではないかなぁ~?
    また不死身な理由のわけとか方向性をニオワスような情報提示も
    舞台上の表現で欲しかったかなぁと希望&感想っす
  • 満足度★★★★

    笑いあり涙あり
    ストーリーも登場人物それぞれのキャラクターも面白く、笑いあり涙ありの舞台でした。ただ、熱演は良かったのですが、声が大き過ぎる役者さんの場面は、うるさく感じてしまいました。茂助の妹役の役者さんは、目がキラキラしていて生き生きしていて素敵でした。そして、幼馴染の鍋島役、戦地で一緒だった布田役が、いい味を出していました。楽しく、愛情溢れ、人情味の溢れる良い舞台でした。

  • 満足度★★★★

    【定説】人情派公演の劇団は受付・案内も人情派である
    破天荒なお兄さんが帰ってきて、気さくな家族や町人を混乱させ、最後には泣けてしまう。そんな感じを想定していました。 
    いや、大枠の筋道は違っていないのですが、事前のイメージとはかなり違った公演でした。 
    やはり初めての劇団さんの場合、そう単純に想像通りで無いところが面白いです。 
    まず福山雅治の物まねが得意そうなお兄さんは当然やんちゃ系で、これは想定内なのですが、それを上回る厄介な登場人物が次々と現れ、そして色々とやらかし、見事にドッカンドッカンと話を炎上させていきます。 
    声帯の頑丈な役者さんが多く、騒然たるドタバタの るつぼに思わず笑ってしまいました。 
    好き嫌いが分かれる作風だと思いますが2時間の公演時間の中で、まあいろんな事が起こります。 
    最後はもちろん、お兄さんに帰結していきますが。 
    舞台スペースが広めで役者さんが何人いても伸び伸びしており、且つ観やすかったです。 
    帰りに役者さんの写真入り当日パンフレットを眺めながら「まーいろんなキャラの人がいたなー」とニヤけてきました。

  • 満足度★★★★★

    余韻ある芝居
    昭和25(1950)年の地方都市...本公演は戦後の爪痕を残し、高度成長期はまだ先という、はざ間の時代を背景に、地域に根ざした人々の暮らしを温かく見守るような物語。
    この劇団の特長、舞台セットがその時代へタイムスリップしたかのような錯覚になる。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、上手側に赤木写真館スタヂヲの看板が掛けられた土蔵、中央に物干し竿、植木、下手側に家の廊下、縁台・三和台がある。

    登場人物は脱力感溢れる善男善女、ほろ酔い機嫌のような曖昧模糊(あいまいもこ)のような輪郭の虚像。それでいて地べたに足がつき過ぎた生活感、息遣いが伝わる実像。その背景には苛烈な戦場の光景と、目の前の日々淡々とした暮らし。それらをかき回すのが復員してきた、不死身のお兄さん・赤城茂助役(田口大朔サン)という存在である。もっともそう多く登場する訳ではなく、戦中と今(戦後5年)を繋ぐ役どころのようである。戦争の酷さ、それは人の運命を変えるほどの影響、そしてこの時代にも戦死誤報があったということ。何の変哲もない市井の人の日常が温かく描かれているが、その底流には戦後5年経ても誤報が届くなど戦争の傷痕を引きずっていることへの批判が込められているようだ。

    キャストの演技はハッピー圏外団員はもちろん、客演陣も人物造形をしっかり体現しており楽しめた。特に赤城みよ役(北ひとみサン)と女学校時代からの友人・野々村千恵役(天野耶依サン)の婚活を巡る騒動が、公娼制度の存在や兄の(恋愛)感情を暴発させる誘因になっている。
    また、その昔あった万屋(多種類の物を売る=公演では「三角商店」)、今で言うコンビニの存在も懐かしい。当時あった原風景、さらには戦争の光景を現実の向こうに想像する。街は変わり、今では見かけることが少なくなった光景...舞台セットの風景から、人は現在だけを生きている存在ではなく、時空を超えて過去の人々と心を通わせることができる、その仲立ちしているのが街の風景であることを改めて思った。

    一方、当時にしたら高級品であるカメラが、一人一台持つ時代が来る、そして電話と機能一体となった機器が出来るかも...そんな平和な世に自分たちがいるということを思い起こさせる秀作。

    気になるところ...
    劇場「てあとるらぽう」にしては、全体的に少し大きすぎる声のようで、テンポが単調に思えてしまう。人情、その機微が観えるシーンもあり、そのやわらかくやさしい雰囲気との兼ね合いが大切。それによってメリハリの利いた印象になると思う。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    熱演かもしれないが…
    大声というより、怒鳴っているという方が合っているセリフが多く、聞いていて疲れる。これは出演者より、演出の問題と思われる。公演前の雰囲気から、全体的には良い印象の劇団だけに残念。後もう少しまとめてほしい。サブ的なストーリーはもう少し短くても良いと思う。2時間はいらない。

  • 満足度★★★★★

    戦争の齎す日常
    を描くことで、その悲惨を炙り出した秀作。、

    ネタバレBOX

     時は1950年、地方の商店街にある写真屋の中庭で繰り広げられる物語だが、不死身のお兄さんにはモデルがある。ところで、恐らく常識とは反対に戦後の混乱期が庶民にとって最も辛い時期であったということは忘れられがちである。寧ろ、戦中の方が飢えは軽かった。無論、贅沢はできない。然し配給制度はかなり機能していたし、低いレベルで平等であったから飢え死になどは寧ろ少なかったのである。然し戦後のどさくさでは力が露骨な正義であり、力も知恵も行動力も無い者は飢える外無かった。実際、法を守ってその範囲で食糧を調達した裁判官は飢え死にしている。その頃より多少ましになったとはいえ、まだまだ庶民生活は貧しかったのである。
    ところがこの年6月25日に38度線で南北は、全面衝突。北は、38度線を越えて南進し28日にはソウルを占領した。国連軍が組織され本格的戦闘が始まるのは9月15日の仁川上陸以降になるから特需景気で日本が潤う少し前と考えられよう。
    然し皮肉なものである。戦争によって廃墟と化した日本は、元日本の植民地の同一民族同士の戦争で経済を回復してゆくのである。何れにせよ、今作の時代背景には以上のようなことがあり、兄戦死の報が届いたのは、戦死情報さえ正確に捉えることが出来ない程、戦闘が惨憺たるものであった為であり、(実際南方戦線で死亡した日本軍兵士たちの死亡原因の多くは飢えとマラリアなど疫病によるものであった。戦死の場合でも砲弾、銃弾総てが尽き、万歳攻撃を行うことも多かったのである。その為、米兵は日本兵をナメキッテいた。)家族への兄戦死の報は南方戦線での戦死を伝えていたのだが、実際には頑健な兄には特別任務が与えられて満州へ向かっており、ただ特殊任務が実行される前に敗戦が決まったのであった。いずれにせよ、最も過酷な状況にいつも送り込まれていたという。結果、敗戦後5年も経ってから兄が帰還するのはシベリアで抑留されていたからである。ソ連が抑留者を如何に遇したかについては、食糧の乏しさ、労働の過酷、避寒の不徹底などハーグ陸戦条約に違反するものが多く、多くの被抑留者がこの悪条件の中で命を落とした。被抑留者の証言では、「良い奴ほど早く亡くなっていった」という。実際、今作の中で抑留されていた兄は、抑留の為あれだけ頑健であった体が衰弱して亡くなった、と同じ曹長であった戦友の証言にもある。彼は兄の遺品を届けてくれたわけだが、それは兄が彼に看取られて亡くなったからである。
    而も、亡くなったハズの兄は、早くに親を亡くし、伯父叔母の下で育った妹を気に掛けて実体化して現れているのである。この者が、幽霊であるか否かは不明であるが、以前心肺停止で3日後に蘇生したこともある兄であってみれば、本当に生き返った兄である可能性も否定できない。妹の結婚話も絡めて、相手の男に、妹が娼婦をしているというデマを信じて結婚を躊躇ったのに、そうではないと分かって再度愛の告白をする態度を詰るのも、本当に愛するということは娼婦であろうが堅気であろうが関係ない、という強い愛の形を知り実践してきた者にしか言えぬ言葉である。妹が、一言も兄の悪口を言っていないことも兄の真の優しさを知っていたからであろう。
    嫌われ者、乱暴者、厄介者という評価とは逆に、兄の真の優しさと大切な人を思う妹の気持ちを中心に、戦争という逃れ難い狂気の無惨が炙りだされてくる秀作である。
    役者陣では、兄を演じた田口 大朔、妹役北 ひとみ、鍋島役 浅野 泰徳、伯父役 出村 貴そしてハッピー圏外の名物役者 後藤田 文蔵のインパクトと間の、妙味のある演技が気に入った。テンションを上げたり、日常的な空間に戻したりでは三角商店の平敷 慶吾、叔母役の谷村 実紀も良い脇を務めている。ラスト、兄評価の転換点となるまで秘密を明かさないシナリオ・演出もグー。

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