いま、ここにある武器 公演情報 いま、ここにある武器」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-8件 / 8件中
  • プレビュー初日は2時間半、休憩15分込。めちゃくちゃ面白かった!千葉哲也さんと中嶋しゅうさんの兄弟バカ話に爆笑し、新技術の話題からは戦慄。クールな白い空間での、逃げ場なしの俳優バトル。
    特筆すべきは那須佐代子さんの美しさ!衣装を少し変えて登場する度に恍惚のため息。こんなに綺麗なのに、…(笑)。斉藤直樹さんの不気味な可笑しさはどう受け取るべきかわからないスリル、そして恐怖。役として生きつつ常に観客にも意識を向ける。こういう演技が観たい。
    国、企業、個人、軍事ビジネス…。誰もが巻き込まれ、見ないふりをしていること。衣装、照明、音響、選曲は尖がりつつ調和。俳優もスタッフワークもプロ。

  • 満足度★★★★★

    演出でこうも変わるか!とビックリ
    昔観た芝居なのに、しばらくそれに気づかないくらい、趣の異なる芝居になっていました。中嶋しゅうさんは、同じ役だったというのに…。

    以前観た芝居は、ひたすら深刻なストーリー進行だったように、記憶していますが、今回の千葉さんの演出舞台は、一見喜劇仕立てでした。

    でも、以前観た時は、よその国のお話という他人事気分で観ていたのが、今回は、いろいろ卑近なストーリーだと感じました。

    面白くて、共感できて、現実味のある怖さが、ない交ぜになった凄い芝居だと、改めて思います。

    それにしても、いつも感心するのは、千葉さんて、重要なキャストでありながら、あんなに的確な演出もできるなんて、超人過ぎます。

    ネタバレBOX

    兄弟の掛け合い漫才のような日常の丁々発止のやり取りから、徐々に、深刻なテーマが浮き彫りになる、舞台進行が秀逸。

    登場人物4人が、どこにでもいる人として描かれているので、余計、身近にある武器の怖さを、再認識しました。

    以前観た時には、ドローンの実態が、想像の世界の産物でしかなかったけれど、どんな物も、使い方次第で、凶器になるという実感が湧いて、身震いしました。
  • 満足度★★★★★

    葛藤
    10年ほど前に発表されたイギリス戯曲が、2010年に俳優座劇場で「兵器のある風景」として上演されて、今回の風姿花伝版では翻訳と演出、演者、邦題を変えたもの、らしい。

    一歩違えばノーベル賞ものの貢献になるとこなのに、哀しいかな、いざそれを発揮出来るとなったら武器としての抑止力かはたまた殺傷力の効能か。出演者が4人だけど、2人芝居で進行する場面も多いが演者の巧みさと会話の面白さ、話の進展にあっという間に世界観にのめりこめた。
    前方席で見ていたので舞台上のパソコン画面がよく見えたが、設計図面が手まり柄みたいで綺麗だった。

    ネタバレBOX

    エンジニアが開発したものは新兵器として例えても良いような製品だった。それによって得るもの、失うものはお金だったり、名誉だったり、身近な愛する人たちだったり。
    真に迫った台詞のやり取りの濃密さとバトル、暗闇からの圧迫感に見ていてくたびれもするが、実に面白い。
    極めて私人であるエンジニアの事情だったのに、世界を相手にしてしまう怖さにやや戦慄。

    仕事が出来る女なのに、なぜ万年筆じゃないんだろ?安物に見えるボールペン使ってるんだろう、と思っていたら、ああなるほど…と腑に落ちる場面あり。あの着メロは彼女の可愛さポイントだな。
    年を取っても兄弟ケンカは側で見てると滑稽で呆れもして面白くもあるが、終盤のあのシリアス場面でバールのようなものが出るとは。

    確か、初めての仮チラシの段階では「ここにある武器」だったと思うが、「いま」が追加することによって、2016年の世界を考えることにもなるいいタイトルだな、と思ったり。
    傑作な舞台でした。
  • 満足度★★★★★

    恐怖・・・・。
    武器開発・・・・あらためて、武器は人間が作っているんだと思い、彼らの心理を見せられて、恐怖を覚えました。
    小川絵梨子さんの翻訳も素晴らしいし、シンプルな演出もよいし、役者さんたちもすごかったです!!!

  • 満足度★★★★★

    奥深い
    職業倫理のその先まで描かれていました。

    ネタバレBOX

    無人偵察機ドローンの開発に結果的に携わった技術者が職業倫理に悩んだ末の顛末。

    無人飛行物体の開発者が共同開発者である米軍が兵器として軍事利用転用を考えていることを知り職業倫理に悩むも、諜報部員による脅迫によって受け入れることになり、バグを忍ばせる行為に出たものの結局は洗脳され暗号を告白させられました。

    軍が絡んだところで気づくべきであったとも思いました。また、全ての技術は軍事転用、もしくは民間転用され得るものであるとも言えます。

    ただ、職業倫理に悩み、その結果その人なりの結論を出す話かと思っていましたが、その気になったときの軍は個人の職業倫理など簡単に押しつぶすその凄まじさには恐怖を覚えるとともに、作品の奥深さを感じさせました。

    那須さんのヒステリーは迫力がありました。
  • 満足度★★★

    重い
    風姿花伝プロデュース第3弾は、ロンドンの劇作家ジョー・ペンホールの作品は、今ノリに乗ってる小川絵梨子の翻訳、千葉哲也の演出・出演で送る。休憩15分込み2時間35分だが、確かに緊張感があり興味は維持できる。しかし、千葉演じる主人公は幸せにならない、どころか、どんどん悪い方に向かっていくのは、何だか後味が悪い。その分、全体が冗長に思えてならない。同じ物語をもっとショートにしうるのではないか。原題の"Landscape with Weapon"(武器のある風景?)を「いま、ここにある武器」と訳したことに意図はあるのだろうか。

  • 満足度★★★★★

    風姿花伝プロデュース第三弾、プレビュー公演を観劇。
    休憩を挟み、後半長めの4人芝居。2幕目は尻の痛みを覚悟して臨んだが、尻を気にする余裕もなく、芝居に飲み込まれた。
    千葉哲也演出・出演。最初はなじみづらい「翻訳劇」の劇世界と感じたが、最終的には頷かされた。
    小川絵梨子の翻訳について、評価する素養はないが「翻訳調」ではなかったし、こなれた日本語の台詞になっていたと思う。

    心理的圧力=拷問・・・ 言葉が相手に与えるダメージ、に関する研究が行き着く先とは。。人間心理を研究し実践し尽くした者の前で崩れ落ちる生身の人間を見ながら、イラク戦争時に使用されたグロテスクな最新兵器を思い出した。それらの前に、人間は当然ながら脆弱な存在だが、「武器」をつぶさに眺めると、その武器が人をどういう風に殺す武器なのか、作る者の「思想」と言えば大袈裟だが、それがあるように思える。本編のテーマとはズレるが、そんな事を考えた。考える余白をしっかり残す作品。深い。

    ネタバレBOX

    痛恨は前半、千葉氏演じるネッドが何を発明したのか・・を喜々と説明する場面でウトウト。問題のそれを巡って話が動いて行くので、周囲の反応が妥当なのかどうか、判断できなかった。
    最初は千葉氏のキャラ、中嶋しゅうが彼の兄だという設定、等等がうまく飲み込めず、「そこで何が起きているのか」が見えづらかった。
    プレビュー公演という事なのか、俳優が探ったり試したりしている風に見える部分も。
    カーテンコールの呼出しには暫く出て来ず、当惑したように礼をしていた。芝居はプレビューである事を忘れさせる出来で、長い拍手は当然に思えたが。
  • 満足度★★★★

    緊張感のある芝居
    四人で繰り広げられる物語。
    休憩をいれて二時間半というなかなかの長丁場ではありますが、役者さん同士のいい緊張感と、面白い台詞の数々。
    集中力が切れることなく、はいりこめる。
    そんなお芝居でした。
    ほぼ何もないセット
    キャスとも四人で、ほとんどのシーンが二人。
    本当に素晴らしいお芝居でした。

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