満足度★★★★
「会議コメディ」とは別のアガリクスのもう1本の柱、「不謹慎シットコム」。
東京大空襲の前日を描いた『大空襲イヴ』では、主人公を含めすべての登場人物が翌日の東京大空襲を知らないまま物語は進んでいく。
観客のみが知っている悲劇が笑いの下に流れていて、どんなラストにせよ、悲しくて強いメッセージの裏打ちがあった。
そして今回は……
満足度★★★★★
鑑賞日2016/05/04 (水)
初日独特の緊張感の中で俳優陣に多少ミスがあったけど滅茶苦茶笑った。甲田守、負担大きいけどラストまで頑張って欲しい。矢吹ジャンプ、作品全体をまとめていて流石。中盤の塩原俊之と藤田慶輔のすれ違いトークはヤバさが絶品。津和野諒、流石のオモシロさ安定。普通の事が面白く見える巧さ。くまゆか、真っ直ぐさが笑いに転化していく定番パターンが効いてて良かった。髪型の不規則編み込みが妙に可愛いのがヒロインらしくて良かった。鹿島ゆきこ、今作ではほぼ笑いを担わないが、綺麗なお姉さんキャラがハマる。ワンピースが可愛い。沈ゆうこ、序盤からキャラ全開。ズルい飛び道具なんだが、ストーリーの絡みがなくもっと効かせて欲しいと思うファンの我儘。初日だからと言いたくないが、まだ大分伸びシロがある印象。相変わらずの台詞量なので、まだ俳優に馴染みきってない。それであんだけ笑えるのだから、明日はもっとヤバくなるはず。観客と触れたのでもっと良くなる。
満足度★★★★
鑑賞日2016/05/14 (土) 19:30
昨年、ナイゲンが大成功したから直前では前売りが完売してたんですよ。諦めてたけど、当日券で拝見出来ました。富阪さんは何をやっても上手く纏める力が有る事を再確認した作品。ナチがユダヤ人の恋人を匿い、逃がすって事だけど、妙なタイミングで妙な連中が現れ、笑を含めながら問題が増えて飽和していく。最後のピンチの後、解決していく所はなかなか良かった。期待はしていたけど、期待通りの範疇でまた同じ事の繰り返しで終わるエンディングには、もう少し予想外の人物を匿って欲しかったです。人の良さそうな甲田さんが主人公にしたのが◎、でもコータさんでハイテンションなテンパリが続く主人公ってのも面白いかな?
満足度★★★★
鑑賞日2016/05/06 (金)
要所には屁理屈も健在のアガリスクらしいシチュエーションコメディ。紅白旗合戦の実績があるから、「ユダヤ人」「ゲシュタポ」が題材でも安心して笑えたが、日本が舞台じゃないからかブラックジョーク的な笑いどころで一瞬反応が遅れたのも確か
後半には笑い疲れてるほど面白くて2時間あっという間だったが、それでもナイゲン全国版とかを考えると、まだまだ生まれたばっかりでこれから成長していく舞台だと強く感じた。
ヨーゼフへの異物感というか違和感は、全身で感情表現しながら大ボケしているのに時々ツッコミが無くて投げっぱなしになっているからかなと思った
ゲルトナーさんだけコメディに絡んでないように見えるのはなんかもったいない気がした。最後のハンストのやりとりもイマイチ意味が伝わらなかった
満足度★★★★★
コメディの強度の圧倒的高さ
誤魔化し勘違いのシチュエーションコメディとして面白く、さらに物語としても成立させつつ、歴史の暗部にも触れている。これは、掛け値なしに素晴らしい傑作でしょう。
「ブラックで暖かく、残酷で笑えるホームコメディ」と説明に書いてあって、そんな事出来るのかい、風呂敷広げたなあと高をくくってましたが、申し訳ない御見それしました。
あれだけ大人数を出しているのにキャラ立ちもしっかりしているし、交通整理も的確で混乱することなく、それぞれに笑わせ感心させられました。
満足度★★★★★
今作も傑作
テーマ的にはとても重いのだけど、見事にブラックで暖かく、残酷で笑えるコメディでした!アガリスクさんの舞台はどれも大変好きなのですが、今作も期待以上でした。プロローグ、1~3話、エピローグと切替のメリハリもあり、登場人物のキャラ立ちが流石です。そして、役者さんが皆上手い!台詞が無い時の演技が皆一様に上手く、惹き込まれます。
コメディではあるのですが、途中途中の熱い台詞だったり、エピローグのまとめ方だったりが、作品を引き締め余韻を残します。
最後のオチも効いていて、また是非再演を期待したい舞台でした。
満足度★★★★
さすがでした。
題材が題材なだけに、中盤からラストにかけてはどうしても重くなっていきましたが、そこからの更なる笑いへのもって行き方が見事でした。
この攻め方好きです。
力のある作品でした。
満足度★★★★★
面白かった
ナチスとゲシュタポという重くなりがちなテーマなのに、
ここまで笑わせてくれるのが凄い。
キャストに常連の方も多く、
それぞれのキャラも分かってるだけに、
より笑えました。
満足度★★★★★
最高!
アガリスクエンターテイメントの新作且つ名作。
歴史的背景から、笑っては不謹慎なんじゃないかとの懸念があったが、人間ってどんな時でも笑えるのかもと感じさせてくれた。
ライフ イズ ビューティフルを思い出した。
是非再演を。
満足度★★★★★
希望と絶望が織りなすノンストップ・コメディ
新たな名作の予感!
ナチスドイツの占領下のオランダを舞台に、ゲシュタポの青年が、自分の正体を隠しながらユダヤ人の恋人をかくまっていることで巻き起こる、ホロコーストを背景にしたシチュエーションコメディ。
シリアスな題材なのに、劇場は爆笑の渦。
笑いの中にも悲しみが、絶望の中にも希望があって、笑いと涙で翻弄されるけど、観終わった後、残るのは大きな満足感だった!
満足度★★★★★
必見
かなり笑ったし、涙の感動もある。一つ間違えると相当に不謹慎になるところだが、うまい。ちなみに転換で流れる2つの結婚曲の作曲家は、一人はユダヤのメンデルスゾーン、もう一人はドイツ人で反ユダヤのワーグナー。
満足度★★★★★
ナチスのユダヤ人虐殺
ナチスのユダヤ人虐殺、ホロコーストを扱っています。
アガリスク冨坂さんが好きな感じの主題。
プロデュース公演ではあるものの作品作りはアガリスクが受け持っているそうです。
満足度★★★★★
最近笑ってないという人に片っ端から薦めたい
ここしばらく声を上げて笑ってないっていう人は、とにかく試しに一度観に行ってみて欲しい。
もちろん何を面白いと思うかは千差万別だし、そもそも題材が題材なので立場が違えば笑いごとではなくなってしまうのだろうけれど、それでも。
時代ものだけど予備知識なしでも大いに楽しめるし、笑いばかりではないけれど堅苦しさは全くない、バランスの取れた作品。
何を書いてもネタバラシになってしまいそうなのでこちらではここまでに。
満足度★★★★★
ブラックで暖かく、残酷で笑える
本当にそうでした。テンポの良さと絶妙なタイミングで、エンディングに向かってぐいぐい。笑えない話なんだけど、笑っちゃう。笑っちゃうんだけど、本当は笑いごとじゃない。「ナイゲン」を超える、この劇団の(暫定)最高傑作。