天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】 公演情報 天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★★★★

    できれば「5.5 金」と打ちたい!
    見ていられない ・・・ 涙がこぼれそうで。30分の'長考'から始まっていた、初手から投了まで完璧と思える棋譜。しばらくダメージが残るほど、魅力の詰まった作品。 

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    初演も観ているが、その時に感じた刹那的な面は、将棋を愛す人々の物語という印象へ変わっていた。その大きな要因は舞台セットであることは言うまでもない。

    この物語はあるプロ棋士をモチーフにしているが、映画「聖の青春」も公開、「第29回東京国際映画祭Closing Film」に予定されるなど期待も大きい。さて、この「天召し~テンメシ~」は...。
    (上演時間2時間強)

    ネタバレBOX

    将棋の世界、それも表舞台、裏人生というかけ離れた対比で描く。その関係は義父と息子・亀山智(さとし)という関係で近づけている。その成り行きを自然に観せる。初演で「グリーンフェスタ2014」(GREEN FEST賞)を受賞した時の印象に比べると、真剣師というアウトロー的な側面よりは、将棋に魅了されて指しているようだ。その生い立ちと将棋に現れる棋風(品位)に追い詰められ破天荒、自堕落な暮らしに身をおとす。真剣師...その破滅型人間が持つ魅力、しかし生業よりは人間的魅力が前面に出ていた。
    一方、プロ棋士(故 村山聖 九段・追贈がモデルのようである)として将来有望視されながらも病に冒され満足に勝負・活躍出来ない悲運な人間の哀れ。

    天賦の才を自身で精神的に壊し、一方、肉体的に蝕まれる男、そのどちらも抗うことが難しい状況を将棋という勝負の世界を通じ描き出す。

    この状況を動かすことが難しいように思えた。真剣師が生きる世界(賭け将棋)が無くなり、時代が流れていることは理解しつつも、それを芝居でどう表現するか。登場人物が子役から成長し、服装等の変化で感じることも出来る。しかし「生死」「勝負」という、表現は正しくないかもしれないが、静謐すぎるため、時代・状況の変化が将棋という世界に閉じ込められて動かない気もする。井保三兎氏のコミカルな演技をもってしても、それを凌駕した将棋世界の方が上回ったようだ。

    本作では、将棋世界の魅力を描きつつ、その厳しさもしっかり観せる。例えば、奨励会以外からプロ棋士への挑戦と夢、逆に奨励会での成績と年齢制限という規則と現実。その先にあるプロ棋士世界の厳しさが如実に分かる。

    更にコンピューターとの対戦(電王戦をイメージ)させるような、そんな現代の将棋世界も紹介する。井保氏は将棋の世界に通暁していると思うが、その知識を程よい情報として盛り込むことで、物語に厚みを持たせている。

    初演の舞台セットは葬儀祭壇であったが、今回はほとんど障子戸が後景。今作でも祭壇は観るがそれは心象付け程度である。その意味で初演時と本作品とは印象が大きく違う。
    それにしても、井保氏は下手演出が好きなようである。本作でも説明・動かしは下手側がほとんどであった。上手側は大阪の水商売女の姦(かしま)し姿+小説家・木下の説明が少しだったような...。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    良かったです!
    また観たいです。

  • 満足度★★★★★

    見応えありました!
    将棋は詳しくないのですが、とても面白かったです。登場人物の将棋に対する思い、師弟関係、家族愛・・色々なものが詰まっていて、見応えがありました。ただ、登場人物が多く、少し無理を感じる人間関係だったので、それを整理するのが大変かも・・と思いました。ですが、それぞれキャラクターに存在感がありました。伊保さん演じる田島の愛や優しさに泣かされ、主役の智を演じた木田健太さんの表情に泣かされました。笑いあり、涙ありの素敵な舞台でした!

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい☆☆☆
    ラビット番長『天召し-テンメシ-』2日目ソワレ【A】/3日目ソワレ【B】観劇しました!ラビット番長さんはギンノキヲクFINAL以来でした。今回は、介護のお話とは全く違う将棋のお話。将棋のことは良くわからないし、実在した棋士さんのこともわからず…それではあまりに失礼と思い小説を読んで観劇しました。木田健太さん演じる聖の“駒に吹き込む命”“将棋への姿勢”に鳥肌が立ちました。聖の生き様と人間模様に心を奪われました。セット・照明・音楽・演出もとても素敵で好みでした。将棋好きな方も、良くわからない方もぜひ一度!!

  • 満足度★★★★★

    お見事!
    さすがに介護と将棋は強い。全く隙のない見事な芝居であった。この芝居,初演も観ている。印象に残る芝居だから,当然,ストーリーは入っているが,それでも惹きつけられ,2時間がとても短く感じられた。将棋の話であるが,将棋を知らない人でも十分楽しめ,誰にでもおススメできる芝居です。それにしても,この劇団の終演時のあいさつでの「また逢う日まで」,こんな良い芝居を見せられたら,また逢いに来ようと思ってしまいます。次回作も楽しみです。

  • 満足度★★★★

    「小劇場の総合力」














    「将棋を指す」とはいうけど、暗闇に光る、煌々とした 「一手」は、全霊を捧げる棋士の心をも映すようだ。
    たまんないよね。「将棋」が題材なんだけど、一代記と呼ぶべき人間模様だぜ。「回想シーン」かすら班別つかずに一回きり?入れ替わる。これが在り来たりの一代記でなくす妙薬なんだよな。


    申し訳ないけど、この舞台の「美術衣装」、羽生サンを超えたよ。どうしてかって?「スーツ」がすげぇジェントルマンだった。生地もいい。90年代の時代性を「スーツ」に込めたんだろうけど、あれ、買えるかな、西武百貨店本店で。


















  • 満足度★★★★

    なんともドラマチック!
    結構無理めの設定のような気もしますが、なんともドラマチックな展開と役者さんたちの熱演にグイグイと引き込まれてしまいました。しかし将棋の素人にとって将棋は魔物のように思われますね。

  • 満足度★★★★★

    さすが……としか言いようがない!
    将棋はまったく知りませんし、興味もない。ふつうは興味のない題材で感動するのは難しいんですが、さすがラビット番長さん!しっかり笑い、泣かせていただきました。スタート直後に「わっ、クマ出たか⁉︎」と驚いたシーンもポイント高いですよね〜♪

  • 満足度★★★★★

    堪能しました!!!
    将棋を全く知らない私でも(大いに笑い、、涙して)十分楽しめました。
    開演前から舞台上で全(?)動かずにいた役者さん、お疲れさまでした。

  • 満足度★★★★

    花四つ星
     大人になってからの智役が気に入ったのと、相変わらず、井保さんの可愛らしいリーダーぶりが好みである。

    ネタバレBOX

     今作の科白にこんな意味のものがあった。化け物と言われる天才が喰らい合う。負けた奴は普通の人になる。この科白が意味することの深さと本当の意味を知る人間がどれだけ居るだろうか? 同時にこのような人間に振り回される人間がどれだけ居て、彼ら彼女らは幸せだったり、自分の人生に満足だったりするのだろうか? この辺りの人情の機微を描かせるとラビット番長は実に上手い。無論、作・演出の井保三兎氏の経験や経歴、観察眼と率直な視座、たゆまぬ努力とそれを可能にする謙虚さもあろうが、そういった彼の良さ、リーダーとしてのひたむきな可愛らしさを理解し、ついてゆく若手たちも魅力的である。そしてこのような人間関係自体が、作り物としての演技を凌駕し続ける限りにおいて、この劇団は成功を収めてゆくであろう。今作もラビット番長らしい作品であった。たくさんの作品を拝見している自分にとっては序盤、ちょっと作為的と感じる部分はあったにせよ、評価できる作品である。
  • 満足度★★★★

    気合が感じられた
    池袋演劇祭参加作品とあって気合が感じられた。いい作品だったが、登場人物が少し多すぎて、ごたごたした感じになってしまった。中だるみもしたのでもう少し話しを整理したら面白さが増すと思いました。前半と後半は。いい流れでした。
    障子戸を開けるとあまりに立派な祭壇。これには驚きました。

  • 満足度★★★★★

    男性客が多いなー。
    池袋界隈では、ラビット番長さんの評判が良くって・・いつか観劇したいと思ってた。今回、木田健太さんが主演なので、是非行きたいと思った。公演期間もその前後も予定がびっしり。運よく空いていた、初日に観劇させて貰えて良かった。
    将棋のことはわからないけど、あらすじを読んだ限りでは問題ないかなって感じ。将棋の駒が動かせる位だったらなお良かったかもしれないけど、、あくさん笑ったし、たくさん泣いたし、将棋シーンでは、真剣に見入っちゃったし・・・。昭和の懐かしい曲がいい感じに流れ、音響効果や照明の上手な使い方などなど、無理して観に行って良かった。
    初日から満席。公演日数が少ないから、口コミでこの後も埋まりそうですね。
    私は、こういう話・・演出・・好きです!ありがとうございました。

    ネタバレBOX

    話を膨らませるためになのか。いなくてもいいんじゃないかなーってくらい出演者が多かった。カテコは賑やかで良かったけどね。
    今回の演劇祭も、何か受賞して欲しいですね!

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