天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】 公演情報 天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 33件中
  • 満足度★★★★★

    将棋に詳しくない自分もとても楽しめました!ラビット番長って、将棋シリーズがあるのだろうか?そして共通の登場人物で、共通の役者さんで演じておられる?見かけ(寝癖など?)も共通ですか? あと、加藤一二三先生ライクな登場人物を次ぎは準備して下さい!楽しみにしています!

  • 満足度★★★★★

    井保三兎
    前回は棋士と真剣師の戦い、今回は将棋に魅入られた二人の男の人生ドラマとしてしっかり成長した作品。実は気になることがあり、感想が遅れた。ようやくその答えを頂き“やられた!”と、しっかり 井保三兎の思惑に乗せられた自分に気づいた。実に小気味良く、 井保マジックにしてやられたわけだ。おかげで長々と余韻を楽しむ作品ともなった。次回もしっかりと 井保三兎に乗せられてみたい。

  • 満足度★★★★★

    全てが素晴らしい
    「新宿の殺し屋」の異名を持つ小池 重明氏と腎臓の難病「ネフローゼ」にかかりながら「羽生が恐れた男」と言わしめ弱冠29歳でこの世を去った村山聖九段をモデルに、もし小池が縁あって村山に将棋を教え、もし二人が戦っていたら、という設定で描かれた作品です。

    ネタバレBOX

    村山聖九段の話は幾度かTVで放送されたこともあり、将棋を知らない方でもご存じの方は多いのでは、と思います。
    本作はアイディアの素晴らしさは言うまでもありませんが、ストーリー展開の素晴らしさ、各役者陣の卓越した演技力により、感動を呼ぶ素晴らしい舞台に仕上がっていると感じました。
    また団鬼六先生をモデルとしたストーリーテラーの野崎さん、森 信雄七段の人情味溢れる人柄を見事に演じきった井保さんは特に印象的でした。
    最後に、対局の場面が何度か出てきましたが、数十手に及ぶ指し手が驚くほど正確に行われていたのは驚きでした。駒の持ち方、動かし方、間合いを含めてです。
    適当に駒を動かしていてもほとんどの観客は気づかないし、咎める人も居ないと思われるのに。演じた役者さんによっては台詞より入ってこないくらい高難易度の舞台になったと思われます。
    当劇団のこういったことまで全てに手を抜かない、素晴らしさを痛切に感じました。
  • 満足度★★★★★

    ラビ番最高傑作
    ラビット番長の「凄み」が極まる作品でした。

    役者力の凄み。
    舞台美術と照明の凄み。
    星5つじゃ足りません。

    季節とともに変わる衣装と、色合いもそれぞれのキャラによく合っていて、
    そんな彩りもとても良かったです。

    とにかく、役者のみなさんそれぞれの声がとてもいい。
    将棋がテーマということもありますが、
    それぞれの役柄ごとの所作の美しさ、
    凛々しさも際立っていたと感じます。

    同じ台詞が作中に繰り返し出てくる部分がいくつかあり、
    これが序盤と終盤で全く違う印象を持たせたところも、
    見ている人の心の震えを増幅させるのだと思いました。

    約束のその日まで生きようとした姿と、
    とにかく欲望に弱い人間の、醜い部分の共存。

    とてもすごい舞台でした。
    東京だけではなく、他の地方でもやって欲しいと強く思いました。
    こんなに評判が良いのだから、きっと再々演やって頂けるはず。。

    ネタバレBOX

    高熱で朦朧とする智の姿に重なる、森田童子の歌声のシンクロ感、
    舞台にぴったりな選曲だったと思います。

    序盤の、取り立てに来たシーンに舞うお札の演出。
    (このシンクロ感がたまらなかったです)
    そして終盤の取り立てのシーンに漂う儚さと美しさ、
    この対比にも心が震えました。

    「おっちゃんな、プロの将棋指しなんやで」
    この台詞のリフレインが、ラスト目頭に来ました。
    4年後、「羽生くんに教えてもらった」、というネタばらし、
    感動の余韻の持続を笑いで切るタイミングがまたうまい。
    愛される田島のキャラクター最高です。

    ラスト、たった1つの駒に注ぐ光は、
    まるで天使の梯子のように見えました。

    そして、お客様への挨拶の中に続いていた物語、
    本当のエンディングの対局。
    羽生が髪をかきあげながら、次の手が見つからない、と追い詰められた表情を浮かべ、、

    もうなんですかこの演出は。最高すぎじゃないですか。

    -------------------------------------

    以下、細かくニヤけたりしたことを。

    初日だけ、非常灯が点いたままで、暗転時に完全に暗転になってなくて、
    石橋くんが舞台袖に抱きかかえてもらってハケるのが微笑ましかった。
    ここで舞台が回るのが見えて、ひとり「おおおおお!」ってなりました。

    桂子がセンスの軸の隙間から大人の時間を眺めるところと、
    親子漫談な掛け合いがとても微笑ましかった。

    智と郷田の言い合うシーン。その後の身体をさするところが、
    もうなんというか、胸が熱くなりました。

    中盤、池田が土木作業員になっていたシーン。
    メットでギリギリ顔を隠す感じも良かったと思います。

    酒を要求された本郷が、池田に渡す時の、絶妙な間合い。
    最初の出会いから時が経て、どこか池田を許容したような本郷。

    瀬川が池田に「無理」と優しく突き放すシーン。
    新人編集者の初々しさから、大人の女性になった感じ、
    ここに、時間の経過を垣間見たような。

    そして木下の存在の大きさ、とにかくしびれました。
    始まりと終わりの台詞、かっこよすぎる。。
  • 満足度★★★★★

    面白かった
    この作品は初演も見ているが全体的にパワーアップした印象。
    私はプロ棋士を目指していた時期もあり田島研究会の様子は胸が熱くなった。仲間達とワイワイ言いながら研究し喧嘩し夢を語っていた当時を思い出しました。
    役者では西川さんが小池さんにそっくり(私は何度か対局したことがあります)
    井保さんは島さんと森さんがモデルでしょう。
    盤面も実際にあった棋譜を参考にされているようで細かい所を勉強されていて熱意を感じた。実際の会話ではなく盤上でなされる心の会話が良かった。
    「成り果て」と「天召し」将棋をテーマにした舞台はラビット番長を超える劇団はない。

  • 満足度★★★★★

    木田さん
    役作りに
    感動した。
    ダメ男がモテるのはいつも悔しいですね

  • 満足度★★★★

    2時間が早かった!
    将棋はまったく分からないので難しい話かなとは思っていたら 人間ドラマが濃くて非常に楽しめました。
    刹那的に生きる義父とその義父とした約束を守る少年・・そこに胸が締め付けられる・・・祭壇のセットにも驚かされました。

  • 満足度★★★★

    再演でブラッシュUP出来てたかなぁと・・
    ナレーションを入れてインパクトを出してと
    いろいろと工夫がなされていたなぁと思えました

    2時間眠気も出ずに面白く観劇できた話です(^^)

    ネタバレBOX

    あれから将棋漫画も「もののふ」とか
    「3月のライオン」とか出てきたですねぇ~

    昭和の雰囲気を醸し出してくれた時代のヒット曲等をバックに
    わかりやすい登場人物の見せ方が出来ていたなぁと感じました

    ぐでぐでの将棋真剣師=まるで石川啄木のようだ・・(^^;)
    その彼が少年に将棋に進む道を示し
    成長した少年とラストに対局する
    というシーンに持ち込む過程に無理がなく楽しめました♪

    個人的に羽生さんキャラが楽しいですね~
    奨励会の先生もギャグパートがこなれてるなぁと感心っす

    (インパクト=初演では先から観客の目に晒していた立派な仏壇を
    ラストの大局終了後の真剣師の将棋人生の葬儀時に
    舞台バックの仏壇を障子開いてみせる演出であります)

    ナレーションで小説家の先生が
    時間を遡るとか喋ってくれますが
    元の時間軸に戻る時は何も無かったので
    できれば「時が戻って・・」と場所とか日時とかを語ってくれたら
    より良かったかなぁと思えたであります
  • 満足度★★★★★

    ☆感動☆
    初演も視て、再演も視た☆
    どちらも素晴らしく甲乙着け難い作品でしたが、私的には再演が少しだけ上と感じました☆
    それほどに雰囲気が良かったです☆

  • 満足度★★★★

    笑いと涙でスッキリ
    場内に入るとすでに舞台には碁盤を挟んで2人の人影が。雰囲気作りの為とはいえ30分は長い。将棋のことはまるでわからない私でも楽しめました。
    そして 一つの約束を延々と待ち続ける智の健気さに涙がほろりとしてしまいました。

  • 満足度★★★★★

    天召し
    開場から開演までの30分、舞台で将棋盤を挟んで座る二人の智。足がしびれたりしないのかなあと、特に子ども時代の智君が気になってしかたありませんでした。
    父には死なれ、母には捨てられ、重い病を抱えた智は一時母とつきあっていた真剣師を慕い、長じて彼との対決に臨む。「おとうちゃん」と慕っていたのに、真剣師は昔の女とその間にできた実の娘の登場に「これで勝ったらやり直す」と智には目もくれない。その時の智の悲しさが伝わって泣いてしまいました。智のおじさんやおばさんが優しくて良かったです。

  • 満足度★★★

    大雑把な印象
    わたくしテレビ対局なんかもよく見ますが、棋士が将棋を指すときはもっとかっこいいんだよなあと。まるきり普段将棋を指さない人の指し方のよう。
    話しながら将棋をぱちぱち指していたけど、そういうときでもなんにも考えずにぱちぱち指すんじゃなくて、実際にはときどき小考したりもするわけでしょう?
    細かいことかもしれないけど、些細な部分にリアリティが感じられなくて。
    コジマ研の若手たちも。この人たちが将来将棋界を席巻する人たち?全然そうは見えん。と思ってしまいまして。
    お金をもらったり支払ったりするのもおおまかすぎて。記号にしか見えなかったのが残念でした。

  • 満足度★★★★★

    男の世界と人生
    将棋士とし、一人の男として、子供の素直なまま大人になった男、母親…色々なキャストの人生がはっきり伝わってきてきました。
    役者さまの芝居に引き込まれる2時間でした。
    関西弁?大阪弁?の、ノリツッコミも間がよくって、笑わせていだきました。
    本当に笑いあり最後には泣かされた素敵な作品でした。

  • 満足度★★★★★

    良く出来ている
    ラビット番長の劇は2回目ですが、前回観たのは現代社会的なテーマで興味深かった。今回はこれからやる将棋の映画、聖の青春の前で旬なテーマで劇を選ぶのもさすがだと思いました。2時間だと長いかなと思いましたが、そんなことなく楽しく観れました。内容は笑いもあるが、本格派の劇をされるのだな、と思いました。最後はきちっと泣かせる劇で良かったし、小劇団は笑いをとるより涙をとるほうが多分、難しいのでは。また、細かいところですが並べ方までキチンとプロと同じでラビット番長の意気込みを感じさせました。小池重明のモデルはよく似ていて感心しました。将棋の知らない方でも楽しめる劇だと思います。

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    初演も観ているが、その時に感じた刹那的な面は、将棋を愛す人々の物語という印象へ変わっていた。その大きな要因は舞台セットであることは言うまでもない。

    この物語はあるプロ棋士をモチーフにしているが、映画「聖の青春」も公開、「第29回東京国際映画祭Closing Film」に予定されるなど期待も大きい。さて、この「天召し~テンメシ~」は...。
    (上演時間2時間強)

    ネタバレBOX

    将棋の世界、それも表舞台、裏人生というかけ離れた対比で描く。その関係は義父と息子・亀山智(さとし)という関係で近づけている。その成り行きを自然に観せる。初演で「グリーンフェスタ2014」(GREEN FEST賞)を受賞した時の印象に比べると、真剣師というアウトロー的な側面よりは、将棋に魅了されて指しているようだ。その生い立ちと将棋に現れる棋風(品位)に追い詰められ破天荒、自堕落な暮らしに身をおとす。真剣師...その破滅型人間が持つ魅力、しかし生業よりは人間的魅力が前面に出ていた。
    一方、プロ棋士(故 村山聖 九段・追贈がモデルのようである)として将来有望視されながらも病に冒され満足に勝負・活躍出来ない悲運な人間の哀れ。

    天賦の才を自身で精神的に壊し、一方、肉体的に蝕まれる男、そのどちらも抗うことが難しい状況を将棋という勝負の世界を通じ描き出す。

    この状況を動かすことが難しいように思えた。真剣師が生きる世界(賭け将棋)が無くなり、時代が流れていることは理解しつつも、それを芝居でどう表現するか。登場人物が子役から成長し、服装等の変化で感じることも出来る。しかし「生死」「勝負」という、表現は正しくないかもしれないが、静謐すぎるため、時代・状況の変化が将棋という世界に閉じ込められて動かない気もする。井保三兎氏のコミカルな演技をもってしても、それを凌駕した将棋世界の方が上回ったようだ。

    本作では、将棋世界の魅力を描きつつ、その厳しさもしっかり観せる。例えば、奨励会以外からプロ棋士への挑戦と夢、逆に奨励会での成績と年齢制限という規則と現実。その先にあるプロ棋士世界の厳しさが如実に分かる。

    更にコンピューターとの対戦(電王戦をイメージ)させるような、そんな現代の将棋世界も紹介する。井保氏は将棋の世界に通暁していると思うが、その知識を程よい情報として盛り込むことで、物語に厚みを持たせている。

    初演の舞台セットは葬儀祭壇であったが、今回はほとんど障子戸が後景。今作でも祭壇は観るがそれは心象付け程度である。その意味で初演時と本作品とは印象が大きく違う。
    それにしても、井保氏は下手演出が好きなようである。本作でも説明・動かしは下手側がほとんどであった。上手側は大阪の水商売女の姦(かしま)し姿+小説家・木下の説明が少しだったような...。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    よい作品なのだけど
    ラビット番長さんは『ギンノキヲク~ファイナル』から2本目の観劇。
    約2時間の作品 将棋の知識がなくても楽しめるし 沢山よい点はあるのだけど 途中1時間は 人も多いし話を広げすぎに思います。

    『ギンノキヲク』のときも思いましたが、出る役者さんが多すぎて目立つはずの人が埋もれてしまったり。役者を多く出したいから そのあとに話を作られているようなイメージがあって。(これは私の勝手な憶測なので違ったら本当に申し訳ありません。) 
    最初と最後はよかったので もっと話も人物も まとめられれば良かったと思います。 

    昭和の曲と言い いい感じで流れます。
    ほかの方もかかれてますが 今回も賞をとれるといいですね、応援しています。
    伊保さんの作品は 温かいところが好きです! 

  • 満足度★★★

    知識があれば
    ラビット番長さんの作品を観るのは2回目。前作の「ギンノキヲクFINAL」もそうでしたが、出演者の数が多くて迫力がありました(ただ人数が多いだけではなく、1人1人が重要な役目を果たしているのが特徴かなと思います。前作の方がよりそれを感じましたが)。将棋の知識や、今回のモデルとなった実在する天才棋士のことを知っていたらもっと楽しめたかなぁと思います。あまりにも知識不足だったので少し難しく感じました。カーテンコールは特徴があり面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    勝負の世界
    将棋に魅せられた男達とそれに携わる周りの人々の人生ドラマを描いた作品で大変楽しめた。
    将棋の事を知らなくても楽しめるが、実在した、村山聖さん、小池重明さんをモデルとしており、その辺りの知識があればより楽しめる。
    以下、公演中なのでネタバレで。

    ネタバレBOX

    お金と生きている実感、もしく死に場所を求める為に賭け将棋を行う池田と、まさに生き続けて待つ為に将棋を打つ亀山という対極的な主人公、そしてそれに関わる人物達がとても眩しく映る好演で、2時間の長さを感じさせない舞台でした。
    生い立ちや背景等を考えると、暗い話になってしまう所ですが、田島役の井保さんの温かみのある演技等で、明るくさせている。随所に散りばめられた小ネタも楽しく、またそれがあるが故に、将棋の厳しい世界がより引き立っていました。
    主人公の二人以外にも、実在の人物モデルは他にも多く登場しており、羽生名人や団鬼六先生等も出ておりました。
    登場人物がやや多すぎる気もしましたが、印象的な役が多く、魅力的な役者さんも多かったです。

    次回公演も、今から楽しみです。
  • 満足度★★★★

    将棋の事は全くわかりませんが
    将棋の事は全くわかりませんが、とても楽しめました!
    この歳になると、
    「昭和」が舞台というだけで、
    なんともウルウルしてしまいます(笑)
    音楽や衣装など
    懐かしいものばかり。

    役者さん全体のアンサンブルもとても良くて、
    どの役も印象に残る、出演者にも優しい脚本&演出だと思いました。

    ひとつだけ、
    上演時間2時間が
    すこし長く感じました。
    もうすこし脚本をタイトにして、
    1時間半にまとめても良いと思いました。








  • 満足度★★★★

    人生ドラマ
    棋士として実在した、村山聖、小池重明をモデルとした将棋に生きた人生ドラマ。ドラマチィクな展開、将棋を知っているともっと面白いのだろう。登場人物も多く、もう少し内容を整理すると、さらに良い作品になるだろう。開演前から懐かしい歌が多く聴くことが出来、最後に「また会う日まで」、時代背景を感じた。

このページのQRコードです。

拡大