満足度★★★★
行灯パブろびっち
戯曲単体にとどまらず、客席のつくり、客入れ時の歌、構成など
スタヂオに一歩足を踏み入れた時から大変楽しい。
歌は素敵だし席は落ち着くし、飲めないくせにうっかりビールなど
頼んでしまいました(笑)
まずチェーホフを紹介する前半が良く出来ていて面白かった。
そして「タバコの害について」ひとり芝居。
“講演会なのにひたすら愚痴る初老の男“が妙に可笑しい、意欲作。
チェーホフさん、大変だったんだね(^_^;)
満足度★★★★
全然違った。
チェーホフの名前は知っていたが、この作品はおろか、チェーホフの足跡、他の作品など全く知らなかった。だから、「タバコの害について」という舞台への期待が全く裏切られた感じになってしまった。(無知なのが悪いのだが)
しかし、本公演では、最初にチェーホフについての講話・寸劇があり、チェーホフの足跡を学べたのは、これからチェーホフを見ようとする時代背景が理解できて助かった。本番の舞台「タバコの害について」は、役者、益田喜晴の迫真の演技で見応えのある一人芝居だった。
開演前の三浦せつこさんの歌は、リラックスした雰囲気、行灯パブの雰囲気を作るのに効果的だと思う。特に、「大きな木ノ下で」が良かった。
満足度★★★★
独特な世界
こちらの劇団の芝居は現生を離れ夢の中に放り込まれたような感じがする。前芝居でェーホフについての紹介があり、わかりやすくこういう試みもいいのだろう。
「タバコの害について」だが益田善晴の一人芝居。いつものような怪しげな演技が30分ほど。この劇団の奥の深さに改めて感じさせられた。
満足度★★★
作りすぎた感が強く…
冠に付いている戯曲試食会とはこの劇団が行なっている「古今東西、有名無名の戯曲たちと時間をかけて向きあい、自らのスキルアップを図ると同時に、お客様に戯曲本来の味わいを楽しんで頂く」ためのアトリエ公演だという。会場は“行灯パブ・ろびっち”となっているが、これは今回の料理の原作者・アントン・パヴロヴィッチ・チェーホフに因んだシャレで、いつものアトラクターズ・スタヂオである。
さてこの「タバコの害について」という怪作であるが、このチェーホフの一人芝居は過去2回観たことがある。最初は戯曲にほぼ忠実な30分弱のものだったが、2回目に観たのは柄本明によるもので、柄本はなんとこの芝居を90分に及ぶ見事なまでの爆笑と悲哀のドラマに仕立て上げていた。実験的な作品の多い夢現舎がこれをどう料理するのかワクワクして会場へ。
地下の受付に下る階段からもうチェーホフの様々な写真が貼ってあり、雰囲気を盛り上げる。客席に入るとドリンクとつまみを勧められるが、実は私、ちょっと空腹だったので新高円寺で降りてから、マクドナルドでダブル・クォーターパウンダーとチキンナゲット、それにマックシェイクを腹に納めてきたばかり。これでアルコールなんぞ飲んだら(連日の睡眠不足もあって)完全に寝てしまうと思い、遠慮。テーブルにはザクースカやブリヌィといったロシア料理の写真入り解説が置かれている。これをサカナにウォッカを飲むとは、梅干をじっと見つめて酸っぱい唾が出てきたところでご飯を搔き込めばオカズが要らないという話によく似ている(爆)。
定刻に開演。
(以下、ネタバレBOXにて…)