飛龍伝 2016 公演情報 飛龍伝 2016」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    遅くなってしまいましたが
    初飛龍伝、とても良かったです。
    何も予備知識なしで観たのですぐに分かりにくい点もありましたが、帰り際にじわじわと響いてきました。
    稲村さんを始め体当たりの演技に迫力を感じました。
    蹴りなども実際に入っている音が聞こえてきて身体を張っているが伝わってきました。

  • 満足度★★★

    役者は好演、演出は、、、
    今更ながらの名作戯曲です。本家(かな?)北区AKTの舞台は前に見たことがありますが、やはり再現が多い気がするのです。戯曲に描かれた役の個性が強すぎるのか、どの団体で見てもやはり同じ物を見ている気になります。役者の気迫が強ければ強いほどに返って役者の個性が希薄になり、役の気迫に飲み込まれます。演出家によほど強い上演意図がないと、難しい作品ではあると思います。しかし、感動してしまう作品なんですよね。。。役者さんは大変好演されたと思います。しかし、このカンパニーでなければならないという必然性が少し物足りず、残念。

  • 満足度★★★★★

    さすがのつか作品
    楽日終演後「比較的経験のない若い役者で」みたいなご説明がありましたが、往年のつか作品の熱が伝わってくる感じで、役者さんの水準の高さを感じました。

  • 満足度★★★★★

    再演希望です。
    涙が止まらなくて暫く立てませんでした。
    稲村梓さんの演技、素晴らしい。
    勿論他の役者さんの演技も素晴らしかったけど、この舞台は神原さんの演技にかかってるから、いくら良い役者でも神原で決まると思うんです。
    さすが春田さんが演出だけあって前回の売春捜査官に続いて素晴らしい。
    きっと天国でつかこうへいさんが喜んでいると思います。
    つか作品はあちこちで上演されているけど、何もかも一番の出来だと思う。
    会場も、上演日数も勿体無いと思います。
    再演を期待します。
    次回はもっと広い会場でお願いしたい。
    日数はあれだけハードだと役者さんの体が持たないのかな?

  • 満足度★★★

    舞台に滴り落ちる汗
    飛龍伝自体は2回目でしたが、演出や役者によってまた違う姿の神林達が観ることができ、とても充実した時間だった。尺が2時間20分という長丁場ながら、最初から最後までずっと駆け抜けていったよう。各キャラクターの名場面で流れる、汗、涙は本物に感じた。身体から出てくる本物の断片が積み重ねられて、重厚な物語になった。細かいところを気にしなければ、とても楽しい時間であった。

    ネタバレBOX

    冒頭のおじさんが何よりも味を出していて、物語に入りやすかったように思う。BGMが少なく、人の言葉で作られているシンプルな舞台であった。ただ、小道具衣装は違和感を感じてしまった。役者が何をしているか、小道具がマイムだった分、私はわからない時が多々あった。(これは私の想像力の問題かもしれないが)また、物語を知っているから、ついていけたものの、わからない人には難しい作りだったのではないかとも思う。でも、あれだけの汗と涙を流し、全力で舞台に立つ姿は格好良かった。
  • 満足度★★★★★

    とにかく熱量が
    静かではあるが何とも力強い幕開けから、どんどん展開がスピーディーになっていく中で、演者さん達の熱気がムンムン伝わってくる舞台でした。舞台となる当時がどのようなものなのか私自身には分かりませんが、少なくとも目の前で繰り広げられる若き想いに引き込まれていく素晴らしい舞台だったと思います。

    今回は、主演の稲村さん目当てで足を運びましたが、あれだけの人格を演じ切る力強さには感服です。人の持つ感情の喜怒哀楽。これを自然に演じ、見る側を取り込んでいくような素晴らしい役者さんだと思いました。
    それから、今回はてつみちさんの演技も好きでしたね。きっと誰もが持つ弱い部分が感じられ、何だかとても切なくなりました。(良い意味ですよ)

    そもそも、主演目当てでの観劇でしたので、飛龍伝というものがよく分からず足を運びましたので、私自身が感じ取ったものが、つか氏の世界観なのか、春田氏の演出観なのか分かりませんが、とにかく<熱量>の凄い舞台だった事は確かです。

    明日、千秋楽を迎えられますが、あれだけの演技を続けてこられた演者さん、そして裏方の皆様の決意と努力のもとに、観劇出来た事感謝致します。

  • 満足度★★★★★

    観てきました!
    飛龍伝初めてみたのですが、ヒロインがとても綺麗で強くて、けれども脆くて。体当たりの演技感動しました!

    音楽が殆ど入らなくて、もっとテンポよいイメージだったので慣れるまでちょと時間かかりました。

    大坪さんとうまのやり取りが、アドリブなのか決まったものなのか分からないのですが、重い内容の息抜きになって良かったです。

  • 満足度★★★★

    小劇場ならではの臨場感!
    神林美智子と山崎一平の最期に魅せられます。
    素舞台で照明、舞台衣装そして役者の演技力で勝負すつか作品は大劇場のそれより小劇場の方が格段に臨場感があり、役者の一挙手一投足が五感、六感で感じられる。
    つか作品のヒロインは女性のもつ清純さと穢れさ、そして芯の強さを求められるので役を演じるのに特別な覚悟が必要だと思っています。
    稲村さん良かったです。別のつか作品でも見たいですね!

  • 満足度★★★★★

    初めての「飛龍伝」
    プレゼントチケットでこのような面白い芝居、しかも最前列とはありがたいやら嬉しいやら。客席は小なりといえど一杯、連日盛況のようで、そんな中でのプレチケという大盤振る舞い、感謝。

    もう少し大きい劇場で、もっとたくさんの観客とともに、と想像すればあの熱気がもっと増大するだろうに、と思うけれど、小さい空間ながら、黒一色の素舞台で、男たちの乱闘、汗の滴り、つばの拡散、客席まで飛んできそうな血しぶき、と独特の疾走感と矢継ぎ早の台詞。特に大坪さんの流れるようなセリフ回しに、酔いました。

    ありがとうございました。また寄せてもらいます、今度はお金を払って。

  • 満足度★★★★★

    熱量が半端ない。

    マジなビンタや蹴りにビックリしました。HOPEで観るのが贅沢すぎな作品でカンパニーだと思いました。

  • 満足度★★

    誰の飛龍伝
    役者たちの熱演。次々変わる舞台に違和感なく、上質なものを観れました。
    馬の彼が可愛くて好きでした。あとネズミがいい。
    私はどの小説を読んだのか

    ネタバレBOX

    完全に私の主観ですが。
    私が小説で読んだ飛龍伝とはだいぶ違ったように感じる。飛龍伝はあくまで神林美智子の話なのだろうが、山崎と桂木のドラマがヒロイン側から観える視点ばかりで、大作を納め切れていないからなのか、なんだか残念。
    女としての神林美智子に魅力があるのは分かるが、あそこまであっさりと男たちは好意を持つのか、とどうしても疑問が。それぞれの目指していた革命って、なんだったんだろう、という方にもっとフォーカスを当てても良かったのではないか、と思ってしまいました。
    序盤中盤が面白かった。と上目線発言。
    演劇版飛龍伝の脚本読んだことないんで分かりませんが。
  • 満足度★★★★★

    熱き想い
    「飛龍伝」で描かれる内容は、現在も続く出来事(状況)を描きつつ、時代や人に向き合い一生懸命に生きる若者の青春群像劇でもある。さて、 つかこうへい というペンネームはその当時の運動家の名前から付けたということは、著書にも書かれていることから有名な話。そして、自身が在日韓国人であることから、い”つかこうへい”に ということも意識しているとも...その思いは、現在の(特に政治)日韓関係を見たらどう思うだろう。
    本公演「飛龍伝2016」は、つか作品の特徴をしっかり踏まえている。基本的に暗転がないこと、大道具は使用しない素舞台であること。しかし、暗転について、本公演では重要シーンとして区切るため使用している。
    さて、演出・春田純一氏が少しだけ登場するが、その演技が印象的である。先月行われた映画の舞台挨拶で、共演した女優の言葉を思い出した。
    (上演2時間20分、休憩なし)

    ネタバレBOX

    「別れた女房の恋人」(2016年1月28日初日 渋谷ユーロスペース)で、主演女優・丸純子、監督・金田敬と共に春田氏が舞台挨拶を行った。その際、丸サンから「いつ演技モードになるのか、そのスイッチのようなものが分からないほど、日常会話からスッーと演技に入る」と話しており、監督も同感のようであった。本公演でも冒頭、さり気なく登場し、短いシーンであるがその存在感で場を支配し本編に入る。このプロローグとエピローグに登場するが、その際、この物語の後日談を回想し邂逅させ、その時代の違いを表すために暗転を行う。

    舞台となった1970年安保闘争から45年、当時と状況が違えど、2015年再び安保法をめぐり国会議事堂前が騒然となった。
    70年当時の状況として、保守(国家権力)としての警察機動隊、革新の象徴としての学生運動家という分かりやすい対立構図の中に、中学・高校卒業で安給料の機動隊員と大学在学で、給料より多い仕送りで学生運動を行っているという、保革逆転状況のアイロニー。学歴・経済という重要な要素をいとも簡単に状況の中にはめ込む。
    1970年前後...まず主人公の神林美智子(稲村梓サン)は68年に四国から上京し、東京大学・理科Ⅲ類に入学する。その年はGNPが自由主義国圏で世界第2位になり、国民の9割が「中」の生活レベルを自任する「一億総中流」社会が到来する。その後、舞台となった全学連・安保闘争、73年に第1次石油危機で高度成長は終わりを告げる、という激動の時期という うねりを感じる公演。

    もう一つの見所として、歪な恋愛感情...神林は全学連委員長として敵・第四機動隊・隊長と擬似恋愛におち、スパイ行為をする。そのうち本気になり子供も産む。恋愛という、極めて個人的な感情面に、全学連組織...集団内での立場が人を作るというが、それに縛られるという集団(全体)至上主義の怖さを絡める巧みさ。もちろん擬似から本気の恋愛へ、しかしその結末は悲しい。
    重く、苦しく、そして悲しい内容であるが、その演出はポップ調でもあり、骨太い中にも贅肉のような緩み(笑い)も...見事な観せ方である。

    その物語を紡いでいく役者陣は、それぞれのキャラをしっかり確立しバランス良く観せる。その熱演が脚本をさらに大きく魅力あるものにして観応えがあった。

    次回公演も楽しみにしております。

  • 満足度★★★★★

    こんなの初めて!
    小劇場の[劇場HOPE]で飛龍伝 ・・・・
    これはまたツッコミどころは有るものの、かなり贅沢で楽しい公演。
    暗いだけじゃないのがいいね。

  • 満足度★★★★★

    女優の眼力。
    裸の魂がぶつかり合うがごとく無骨で雄弁、そしてなにより熱い。
    確かに一本筋の通ったつか作品。
    あの独特な畳みかけるような台詞の洪水と、
    粗野な人間の性がむき出しなる身体表現。
    しかしいつになく一つ一つのセリフが鮮明に届く丁寧な作りに見えた。
    大仰な大舞台の飛龍伝とは一線を画し、
    シンプルだからこそ素の役者の魂を感じられるようであった。
    特に美智子役の方の眼が印象的。小劇場の狭い空間だからこそ、
    あの力強い眼の輝きと頬を伝う涙の問いかけが伝わってくる。
    ありがとうございました。

    そういえば、珍しく?なのか中学生っぽい女の子が2人客席に、
    あの2人にとってこの世界は度のように映ったのであろうか…。

  • 満足度★★★★★

    Wカーテンコール
    この作品、大きい舞台ではいずれも華のある女優達が演じている。が、小劇場となると、そうそう美しい神林美智子に遭遇することは出来なかった。太目の神林美智子、お世辞にも美しいとは言いがたい神林美智子・・・芝居の良し悪しより先に拒否反応が出る。

    “神林美智子は美しくなくてはならない”

    そうではないと話自体が成り立たないからだ。美しいからこそ、一種のカリスマ、美しいからこそ愛された。

    稲村梓さん
    少し前に「ストリッパー薫子」を拝見した。
    確かに綺麗な方だし、芝居に向き合う姿勢もいい。とはいえ、この時の芝居はまだ幼い気がしたのだが・・・。今回は実に愛らしく脆さのある、それでいて妙に性根の座った神林美智子だった。時々見せる表情にも美しさがあった。
    小劇場で観た神林美智子としては、断トツの美しさだと思う。

    この舞台、演出・春田純一さん
    彼自身が、以前桂木を演じている。思い入れのある舞台だったのだろうと
    強く感じさせられる。石を叩く、それだけで“この人上手い!”と驚かされた!
    下を向いていたので誰かわからず顔を上げた瞬間に思わず“あぁ春田さんか!”と納得。これだけで全体の雰囲気が見えたような気がした。マジに顔に平手が飛ぶ!“そう見える”ではなく、確実に当る拳にしっかり入っている蹴り
    “体を張れ!”というつかさんの気合が感じられてくる。奥に段差があるだけの舞台。体があっちへ飛びこっちに転がる。その度に熱気が舞台の上に充満してくるような気がした。出演者のレベル高し!しかし、小劇場ではよくある事なのだが、男性陣の年齢が高い!どう頑張っても学生には見えない方が多過ぎる!やはり闘争にのめり込む“青臭さ”、加熱する“勢い”それを感じさせるにはそれなりの若さが必要ではないかと思うのだが・・・。だが、その方たちの芝居が実にイイ!のも事実。若手ではあの味は出ない!小劇場では珍しいWカーテンコール、確かにその価値はあったように思える。





  • 満足度★★★★★

    よかったです。
    つかこうへい作、初めて観ました。
    真剣さが伝わって来るお芝居なので、緊張して観てました。そのなかで、稲村梓さんが見せてくれる、柔らかな笑顔が、アドリブ?と思わせてくれて、ほっと一息。
    早口のテンポも違和感なく楽しめて、とてもよかったです。

  • 満足度★★★★★

    嘘偽りなし
    殆ど素のステージがあるのみ。愛欲と暴力と不条理がむき出しのままぶつかりあい、血と汗と涙も混じり合ってぐちょぐちょの人間ドラマ。昨年、学生運動や国会前デモ等があったので、内容をアップデートするのかと思ったら、ドドドドド直球で勝負を挑んで大勝利。

  • 満足度★★★★★

    つか作品が●好きでも●苦手でも
    つかこうへい作品が大好きな方、納得の出来栄えです。つかこうへい作品が苦手な方にもオススメです。●つか作品が大好物な方へ▶▶▶汗が滴り唾がとぶ熱い舞台。紛れもなくつかこうへいの魂が受け継がれていることを実感する。客席に入った瞬間に、「あぁ、飛龍伝だ」と思うはず。あの舞台セットが、ちゃんとそこにあって、目つぶしのライトも仕込まれている。あとは飛龍伝の世界に身を委ねればいい。140分があっという間に感じるはず。オープニングから痺れる。あの「飛龍」の存在を、こんなにもはっきりと感じられたことはなかった。●つか作品が苦手な方へ▶▶▶おそらくは、あの疾走する感覚、機関銃のように放たれる早口なセリフがその原因の多くを占めるのではなかろうか。であるならば、この『飛龍伝2016』は、これまでのつか作品では感じられなかった落ち着きを感じるだろう。言葉がはっきりと届いてくる。物語がしっかりと見えてくる。つか作品に対して勢いばかりが目についたという人にこそ、観てもらいたい作品に仕上がっている。稲村梓さん演じる神林美智子の魂の叫びを体感してほしい。■誤解を恐れずに■ここは青山劇場ではない。シアタートラムだってステージはかなりの広さがある。それと同じ作品になるはずがない。小さい舞台でも、その疾走感を追い求めるのは「北区AKT STAGE」に任せておけばいい。それが彼らの使命であり、つか作品のつかこうへいらしさを継承するべき団体なのだから。であるならば、このサイズの劇場で上演する『飛龍伝』は走り回って作る必要はないし、そもそもそのスペースがない。袖から立ち位置までは数歩の舞台。殺陣も成り立たない。ならば、別のアプローチで、別の『飛龍伝』に挑戦すべきであり、まさにチャレンジされた春田純一演出。名作『飛龍伝』に、見事な一石を投じ、足跡を残すだろう。敢えて注文を付けるならば、もう少し歌わせても良かった。稲村梓さんの歌は観客を酔わせるに十分な歌唱力があると感じられた。★心を込めてダブルコールを送らせていただいた。

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