我が名は桃 公演情報 我が名は桃」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    らしい公演...面白い
    童話「桃太郎」のパロディであることは、タイトルと梗概によって明らかであるが、そこはタッタタ探検組合の公演である。この昔話(鬼=悪という構図)を真逆から捉えるという新たな視点で観せるところに並々ならぬ力量を感じる。
    その描きようは鬼(牡仁)の目(立場)から人間社会を痛烈に批判(皮肉)したもので、実に観応えがあった。

    ネタバレBOX

    時代背景は、まだ朝廷が地方豪族を抑え切れておらず、豪族同士の戦いも絶えない。そのうち有力豪族と朝廷のみが生き残っていた。桃たちが討伐軍となって出向く牡仁一族支配地には、多くの金銀財宝、それに不思議な力を秘めた神が祭られている。

    それらを狙い人間(権力者)が蠢く。その醜悪な姿は人間の本性を現す。平和に暮らしている牡仁一族からすれば退治(討伐)されるのではなく、人間と対峙(専守)しているだけ。この攻防の観せ方が、殺陣等の斬り合いではなく、現代的表現にすればスポーツでの決着をつける。この見せ場は、単純明快で分かりやすく、それでいて清爽の気がみなぎっていた。
    そのスポーツは相撲であり、牡仁氏と人間が正面から取り組む。その観せ方に工夫(上部から俯瞰するイメージを持たせるため、数人でキャストを真横に抱え上げる)して一種の立体感を演出する。
    舞台セットは、地方巡業のような土俵と幟が作り込まれていた。
    ちなみに丸い土俵は江戸時代からではなかったか?

    斬新な視点での脚本、観(魅)せる演出は実に見事であり、各所にあるアイデアはいつも感心させられる。ともすれば教訓のような臭さも出そうであるが、そこはキャストのコミカル・遊び心あふれる演技で、消臭している。

    子どもの頃に聞いた昔話...仮にこのような話であったなら、と視点を変えるなどすれば、物事は違って見えるかもしれない。何が真実か、重要かなど、自分の考えをしっかり持つ...そんなことを改めて思ったりした。

    最後に気になったこととしては、オープニングの映像が少し長いような。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    相変わらず楽しいですね
    久しぶりタッタタ観劇。題材は何であれ、いつものベタな展開なのですが、毎回笑っちゃうんだよなー。ちょっとえげつないところもあったけど、お子様たちも楽しめたかな。

  • 満足度★★★

    ファンタジック?
    いや、これはベタなコメディだ!たしかにパワフルな笑いなんだけど、ちょっとイマイチな部分がチョコチョコ顔を出していて、惜しい感じもする。最後のほうで「笑い」を取ったシーンは、ハプニングだったと思うが、もし狙いだとしたら大した役者だ。(笑)

  • 満足度★★★

    おもしろかった
    とにかく痛快なギャグであった

  • 満足度★★★★

    大好き、ホント笑える!
    どちらかというとコメディの芝居を観ても他人の反応とは違って、それほど・・・と思うことが多い私でも理屈抜きに笑え、期待通りだ。
    役者陣は皆芸達者であるが、特に谷口、斉藤の両名の徹底ぶりには舌を巻く。
    ただ、ちょっと気になったのは、ちびっこの動員にも積極的なタッタタがちょっとHな部分や大阪的暴言(大阪人は口癖なのかもしれない)アホボケカス○○が今回は多すぎたのはいかがなものか、無論私は好きなのだが。
    もうひとつ、いつもラストで起こる舞台セットの大きな仕掛けがもうひとつだったのがやや残念!

  • 満足度★★★

    桃太郎ベースの昔話コメディでした(^^)
    そこそこ笑えたんだが・・・何とはなしに、今ひとつかしら?
    と思えた95分(予定)の作品でありました。

    ネタバレBOX

    30年も川で漂ってた桃さん・・・
    拾ってくれた翁は山姥に扱き使われて磨り減っていました(^^;)

    3匹はお供にならず、味噌っかすで鬼退治についてくような感じです。

    無敵の山姥が映画のジェイソン(映画のラストシーン的にね)よろしく活躍したなぁと思えた
    変り種昔話ミックス話でありました

    最初は動画から始まって、哀愁漂うリアルな劇団情景から繋がる日常が描かれる作品でしたが・・・=スタッフ募集のリアルな劇団からのCMでありました(笑)でそのまま作品の冒頭シーンへと繋がる桃が川に流れてるシーンが流されて→舞台上の相撲の土俵を表現したセットにて鬼婆に扱き使われる爺が桃と出会い、鬼の退治が必要と情報をもたらす村人が来訪し→婆殺そうと仕込んだ毒キノコ料理を食って村人続いて目的の婆も亡き者にできて爺は若い嫁を呼び寄せ桃は鬼退治に出かけるのですが(選別に黍団子と霊験あらたかな御札を渡します)何と復活した鬼婆が残っていた爺と娘を惨殺します・・・・ホラーな展開。 ラストは二人の首ぶら下げて鬼のとこに来ちゃうんですもの・・・。

    でちょっと作品にあってる曲かしらと・・・・

    ミスター・アンデルセン ~TV・アニメ「アンデルセン物語」~
    歌:TV・アニメ主題歌作詞:井上ひさし作曲:宇野誠一郎

    ※みにくいアヒルのこは
    裸の王さま キライ
    なまりの兵隊は
    雪の女王の ケライ
    おやおや アンデルセン
    はてはて アンデルセン
    ミスター アンデルセン
    こんな話は 作らなかったの※

    お話ちょっぴりくるってる
    世の中ちょっぴりくるってる  ←この辺が今作に当て嵌まるかと・・・(^^;)

    夢のつみきを つみかえよう
    みんなみんなあつまれーッ!

    やさしい人魚姫には
    赤いくつが はけない
    マッチ売りの少女は
    絵のない絵本をもやした
    おやおや アンデルセン
    はてはて アンデルセン
    ミスター アンデルセン
    こんな話は 作らなかったの

    お話ちょっぴりくるってる
    世の中ちょっぴりくるってる

    夢のつみきを つみかえよう
    みんなみんなあつまれーッ!

    (※くり返し)
  • 満足度★★★★★

    命と信頼
     今回オープニングで結構長めの尺で映像が入る。(追記後送)

    ネタバレBOX

     そこで、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行くハズが、総ての作業は怖いおばあさんの命令でおじいさんが引き受けている。おまけにおばあさんは寝転がって飲んだくれ、風呂は先風呂、上がってからは、体を揉ませる有様。ちょっとでも逆らえば、鞭が飛び、包丁を持って追っかけまわされる。
     桃だって赤ん坊ではない。何と30年も桃の中で過ごし齢を重ねた青年である。更に誰もが感じたハズの桃太郎が入っていたのに、桃を切って桃太郎迄傷つけなかったのはどうして? という素朴な疑問にも答えが用意されている。(種明かしは観劇してちょ!)
     舞台は、朝廷が未だ地方豪族を抑え切れてはいない時代。豪族同士の戦いも数多く行われた後、有力豪族と朝廷のみが生き残っていた。桃たちが討伐軍となって出向く牡仁一族支配地には、不思議な力を持つという神(ビリケンのパロディー)が祭られ、彼らを襲ってきた他豪族を打ち滅ぼして得た戦利品の金銀財宝も多いと言われていた。
  • 満足度★★★★

    匠とも呼ぶべき
    お笑いへの徹底振りには感服しました。

    ネタバレBOX

    桃太郎のお伽噺をモチーフに、朝廷の力が及ばない地方の民族「鬼氏」と朝廷の攻防に巻き込まれた桃と、桃の出生が明かされる話。

    おばあさんが極端な鬼嫁だったり、不細工ネタや下ネタをやるときは徹底したりして細かい部分はお笑い満載の最高級品でしたが、大筋部分はありがちな感じでした。

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