満足度★★★★
予想と違って。
重い感じ・低いトーンで進んでいく作品なのかな、と予想していたものですから
冒頭鳴り響く音楽から、あ、これは違うんだなと。
照明の使い方など魅せ方の面白いところも多かったですが
静かに描いた方が胸に迫るんじゃないかなー
と思いながら観てしまったところもあったのが正直なところでした。
見沢さんの作品に触れているかいないかでまた違ったのかな。
満足度★★★★★
良い意味での的外れ
社会運動家であり、殺人で投獄された見沢知廉の物語と聞いて、重苦しい芝居になるのかと思っていたのだが、スタイリッシュな演技、舞台の美術も洗練されていて見応え十分。芝居に引き込まれた。良い意味で事前の予想を裏切られた舞台だった。
それにしても劇場に入っていきなり、舞台下手の壇上に役者がひとり蹲っている。舞台奥の三面鏡を模した姿見の前にも役者が蹲っている。芝居が始まるまでの30分間、じっとしている姿にはちょっとぎょっとした。
満足度★★★★★
無題1583(15-272)
13:00の回(曇)
12:15会場着、受付(整理番号あり)、1Fで待機。12:30開場。
入って右に客席、床壁に白線(蓄光テープ?)で四角い枠が続いている...客席下にも...上手壁のものは丸く歪んでいるので閉じた次元のような印象。
正面、段になっているところ、下手、数段高くなっているところに役者さんが背を向けて佇んでいる。舞台上には、細めの姿見。
13:00開演~14:25終演。
BGMに「Child in Time」やシンフォニックメタル系。マッチの炎、両の手にはハンディライト、姿見は場内の照明を跳ね返し、幾本もの光の軌跡が交差する幻想の世界。
鏡の世界と向き合う役者、鉄条網に閉じ込められ、古びた文庫本は乱雑に、着物...アイテムと音楽、セリフが高速度で融合し融解する。
満足度★★★★★
芝居は心魂に響く...
人の生き様はそれぞれ...その意味で芝居として観ると鬼気迫る内容であった。脚本は見沢知廉と母の物語だ。説明によれば「彼が遺した『母と息子の囚人狂時代』をテキストとし、母の生前に取材した様々な事実を積み重ね」たものだそうだ。そしてその演出、音楽・照明等の技術がすばらしい。
ほぼ同世代で、彼・見沢知廉こと高橋哲夫の通った学校の卒業生に知り合いがいるはずであるが、この公演まで詳しく知らなかった。