傷つくな、鮮やかに浮遊せよ 公演情報 傷つくな、鮮やかに浮遊せよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    たった一つ、好みではなかったシーン
    初日に両チームを観て、連日通うことを諦め、千穐楽と計3回観ました。

    大好きな劇団で、劇団員が客演として出てる舞台も何回か観ているので、力量は分かったつもりでいました。間違いないと思って、予定では6公演くらい観ようと思っていたのですが。。。。

    前回のラスマンの世界観がとても好きで、田光葵氏の女性らしいセリフの数々は、耳に心地よく記憶に残るものでありました。

    今回も脚本は良かったと思います。特にストーリーの前半は面白かった。

    女性専用シェアハウスの設定で客演の女優さんが個性的。、Wキャストそれぞれに味があって、アドリブもあって、笑いをとるところ、「あ~、この子可愛いな~」と思う所、他の舞台で拝見したことある女優さん、現役高校生の女優さんも含めて、みなさん上手でした。

    特に初日と千秋楽で格段に良くなってたのは絹川麗さん。彼女は別格ですね。アドリブにもさらっと対処できる頭の良さ、ビジュアルも他の方には申し訳ないですが別格。とても魅力的でした。

    劇団員の田光さんと近松さんが別枠のような形でラジオのスタジオでもう一つのストーリーを組み立てて行くのですが、こちらはとても安心して観られました。近松さんの半狂乱のような演技は惹きこまれますね!!田光さんの表情やDJの話し方もGOOD!!

    ラジオブースとシェアハウスを繋げていく存在の桑原さん、オーナー役の浮谷さん、いい加減男の下田さん、ドロボー役の野町さん、ラスマンに出演してた男性陣も安定です。浮谷くんのアドリブは毎回少しづつ違う所があり、楽しかった。

    ネタバレBOX

    ただ一つ、許容範囲を超えてしまったのが、素人のギター演奏(?と言えるのか?)と酷い歌。楽器を触ったことがないと公言してる高校生が一生懸命1か月お稽古したらしく、親目線、身内目線なら「ここまでよくがんばったわね~」なんでしょうけど、学園祭じゃないです、商業演劇なので。

    クライマックスにこれが来てしまったのが、かなりの衝撃でした。
    このシーンは好き嫌いの好みがはっきりと分かれると思いますが、私はダメでした。感情のままに歌っているのが、どなり声にしか聞こえない。合わせて、舞台上にいる女優が一斉に大声で叫び声を上げる。
    「うるさい」と本能で感じてしまった。初回はただびっくり。。。でしたが、2回目と3回目はここから来るぞ。。と分かっていたので、自分で対処できました。

    クライマックスの後にハッピーエンドがくるのですが、この展開も何だか安易過ぎる気もしましたが、バッドエンドになるよりは良いのかな~となんとなく納得。

    あと気になったのは会場の空調が余りよろしくなかったことで、上演中にどんどん暑くなってきた初日。友人のチョコレートが溶けてしまうほど(笑)
    千秋楽はウチワや大きな紙皿の用意があって、こういう気遣いが出来る制作さんがいるのもこの劇団の強みだなと思いました。
  • 満足度★★★★

    自分の人生でくらい、主役になりたいですよね
    【敷金】チーム千秋楽を観劇。
    上演時間、1時間50分休憩なし。

    劇場の空調が全体に回りづらい、とのことで
    開場時間のうちからその旨を何度もアナウンスしていて、
    親切だなと思いました。

    「うちわを配ってます」
    「数多く確保してないので大きめの紙皿も…」のくだりも
    ガチなのかウケ狙いで客席をあたためておく意図があったのか
    謎でしたが面白かったです(笑

    開場時間中から女優さんの数名がが「登場人物」として過ごしていて、
    作中で日常描写が少ないところを補完しているようで良かったです。


    一人一人に焦点をあけていけば
    各々主役になれそうなエピソードを持っていて、
    でも実際の人生では決して主役になれてない女子たちの事情が
    少しずつ明かされて、からんでいく様子が面白かったです。

    「私は今、誰かの脇役として産声をあげた。」
    というフレーズが
    特定の誰かにずっと焦点を当てるわけじゃない演出と
    どこか影を落としている登場人物たちの生き方そのものにかかっていて
    ジワジワ染みてきました。



    初見の役者さんが多かったので、
    できたら当日配布のキャスト表にチームも書いておいてほしかったです。
    (劇場を出てサイトと照らし合わせるまで、
    名前がわからないままだった方もいてちょっと不便…)

    整理番号式での入場は、
    開場5分前に劇場前に並ばせる等の対応をしてもよかったんじゃないかな…
    と思いました。
    通行する町の人が通りづらそうにしてて、ちょっと気まずかったです。


    ネタバレBOX


    ラジオの音声とシェアハウスの景色がリンクしたり、
    突っ込みに使われたりなど、
    下手奥側と上手側の使い方も面白かったです。

    二つの世界も切り離されたものじゃなく、
    ショータがこちらに食い込んでくる感じが違和感なくて、盛り上がりました。
    (もくずさんのストーカーに見せて
    実はシェアハウス側の人に意識が向いていたところとか)

    「グッピーの存在も事件も、むしろ番組そのものが
    彼女たちの人生にとっては脇役でしかなかった」というシーンも
    刺さりながらどこか痛快でした。


    女子トイレに並んでる時の云々とか、
    「【来ないで】は【来て】だから」「もういいは、よくないから」等
    わかりやすい言い回しで女心を表現する言葉のチョイスが
    すごく好きでした。

    女子だけのシェアハウスに男子大集合とか、
    ナルミの恋愛観にドン引きの女性陣とか
    写真を見てのベタな反応とか
    どや顔のパンティ泥棒とか、
    彼がパンティをつかって喧嘩を仲裁しちゃうとか、
    笑えるシーンも多くて「長い」とは思いませんでした。

    ラストも光があって良かったです。

  • 満足度★★★★

    女性の恋愛感が...
    ありふれたシェアハウス...少し癖(個性の強い)女性が織り成す恋愛劇...表層的にはそうであるが、同時並行に描かれる狂気が怖い。
    人間、特に女性の恋愛感は男性と違うということが、多少デフォルメもしくは本当かも、と思うような展開が面白い。
    初日に観劇、些細なことだが気になるところも...

    ネタバレBOX

    シェアハウスという現代的な住居形態に集まっている女性の恋愛を中心とした双方物語とラジオスタジオ(DJ)の一方会話という二元的な観せ方。
    女性に限らず個人の生活(プライベート)を大切にする風潮であると思っていたが、経済的な理由も関係しているのか、この公演に見る半共同生活の需要もあるようだ。もっとも東京砂漠という言葉があるように、醒めているようで、どこか人の温もりや関係を望んでいる、その柔らかい雰囲気が微笑ましい。このシェアハウスに居る住人の暮らしや恋愛をそれぞれの性格や性癖を絡めて、現代女性像の一端を垣間見せるブラックコメディとチョットしたサスペンス。
    住人ごとの小話とラジオ局勤務している2人の掛け合い、この人々に起こる、または起こす騒動はどこか日常的なもの(女性の下着泥棒を好きになる、そんな女性もありか?)。
    一方、ラジオDJ...2人の掛け合いは本当に流れているようだ。この番組ディレクター(男性)とシェアハウスの住人の1人との結びつき。DJのうち、女性アナウンサーに対する相方(男性)のストーカー行為とその果ての障害事件。
    二元場面や恋愛小話が終盤に向けて収斂していく、その演出としてのラジオ放送内容とシェアハウスでの出来事をシンクロさせる手法は面白かった。照明・音響等の舞台技術も効果的であった。
    本公演は、女性の立場から見た歪んだもしくは奇妙な恋愛模様をデフォルメして観せている。そして、背景にある(都会)生活の状況・情景としての”潤い”と”渇き”が感じられる。
    なお、気になったのは、ストーカーをする原因...女性アナウンサーの声に対する相方男性の子供の時からのヒーロー憧憬のようだが、その無視されたような、という理由で殺傷に至るかという疑問。

    次回公演を楽しみにしております。

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