パレードを待ちながら 公演情報 パレードを待ちながら」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    よかったです
    簡素な舞台セットでしたが、若手女優さん達の熱演を楽しめました。ちょっと重厚感は欠いていましたけど。しかし銃後ではどこの国でも同じようなことをやっているのだなーと再認識。

  • 満足度★★★

    まじめに取り組んでいるが
     シナリオは良いのに、戦争の何たるかが全然分かっていない殆どの女優達と演出で銃後は描けまい。

    ネタバレBOX

     戦争とは何かを先ずは内在化することから始めたい。演じた女優の中で、唯一それなりに努力が形になっていたのは、ドイツ系カナダ人を演じたマルタ役、長谷川 奈美。
     戦争とは何かについてのヒントを一つだけ挙げるならば、混乱即ちカオスである。自らの内の、状況の、情報の、そして信じて来た”もの・こと”の崩壊・破戒の、自由意思の、命の。要は、総ての。銃後に居た女達が背負わされたものは、そのような破戒を日常的に想像力の総てに於いて強制されることであった。時に、現実に愛する者の死の知らせと共に。
  • 満足度★★★

    緊迫感を待ちながら
    時節にあったテーマであり大きな関心を持って観たところである。その視点と舞台は、女性の目を通して第二次世界大戦末期におけるカナダ国内の様子を描くもの。戦場・戦禍を直截的に描くのではなく、銃後における戦争の愚かしさと平和の大切さ、その希求を体現すると思ったが...。

    演技は、千穐楽ということも影響しているのだろうか。声がかすれているキャスト、滑舌に難があったキャストなど、疲れが出ていたようだ。辛うじて声が通っていたのはマルタ(長谷川奈美さん)ぐらいか。

    この公演での印象は...

    ネタバレBOX

    テーマの重みが芝居に現しきれていない感じがした。それはカナダという国情を考慮したとしても、その戦時中という緊迫感が表現できていない。女性の非常時における訓練などは、例えば、民間会社における夫の地位をそのまま社宅における奥様方の立場を形成した世間話のようだ。いくら非常時を説いても、自分の夫が出兵できない代わりの活動としても、”戦時中”の重みは伝わらない。また、飛行訓練を双眼鏡で見る様子は、航空ショーを観て燥いでいるようだ。
    また、欲を言えば舞台セット、美術なども雰囲気のある仕立てがほしかった。

    戦時中という状況を度外視すれば、女性の目から見た夫婦間の表現は面白い。出兵中の夫に会えない寂しさを、段々と夫の顔・体形を忘れていく、などの台詞はリアルであり寒心した。また舞台転換などは違和感がなかった。それだけに...。

    公演全体について、そのテーマ、女性視点で捉えた戦争、そしてカナダという国情設定、その着眼は良かったが、それを芝居で表現しきれなかったことが残念である。

    以下は、当日パンフに、座長・古川康史 氏、 舞台演出家・武藤賀洋 氏の格調高い文章に敬意を表しつつ......

    自分は、映画、音楽、もちろん演劇も文化(活動)だと思っている。その活動は平和が脅かされるようになった時、最初に制限・統制されると思う。そういう意味では、時節に適ったこの公演に期待していたのだが。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    考えさせられました
    銃後を守る5人の女性を描いたストーリーで、同じ女性として興味深く感じました。それぞれの性格や環境によって守る姿が違っていて、自分はどの女性に近いかな?などと考えました。戦争で得る物はなく、失う物しかないという事、戦争で辛い思いをしたのは、自国だけではなく、他国でも同じ思いをしている事・・改めて痛感しました。決して派手な舞台ではなく、重い内容かと思いますが、役者さん達の熱演が良かったので、観客数が少なく、勿体ない気がしました。考えさせられる良い舞台でした。

このページのQRコードです。

拡大