パレードを待ちながら 公演情報 劇団新和座「パレードを待ちながら」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    まじめに取り組んでいるが
     シナリオは良いのに、戦争の何たるかが全然分かっていない殆どの女優達と演出で銃後は描けまい。

    ネタバレBOX

     戦争とは何かを先ずは内在化することから始めたい。演じた女優の中で、唯一それなりに努力が形になっていたのは、ドイツ系カナダ人を演じたマルタ役、長谷川 奈美。
     戦争とは何かについてのヒントを一つだけ挙げるならば、混乱即ちカオスである。自らの内の、状況の、情報の、そして信じて来た”もの・こと”の崩壊・破戒の、自由意思の、命の。要は、総ての。銃後に居た女達が背負わされたものは、そのような破戒を日常的に想像力の総てに於いて強制されることであった。時に、現実に愛する者の死の知らせと共に。

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    2015/05/12 11:23

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  • ハンダラ様

    更にご意見ありがとうございます!
    次回以降の公演に反映して参ります。
    どうぞこれからもご声援いただけますようよろしくお願いいたします。

    2015/05/13 11:36

     コメント有難うございます。真面目に取り組んでいらっしゃる姿勢は評価します。然し、戦争とは、絶望です。自分の描いていた夢が音を立てて崩れ、何ら怨み辛みの無かった者を敵と名指され、殺し合いに駆り立てられる、当に不条理極まる(つまり馬鹿げた)ゲームなのです。民衆は命を的の、為政者にとっては言葉通りの。そんな下らない物に総ての者が巻き込まれざるを得ない。そのような茶番です。
    それが、真の闘いであるケースは、マッチポンプで戦争開始の原因をデッチ挙げられた上に侵略された場合です。大日本帝国に侵略された中国、トンキン湾事件を口実に侵略されたベトナム、西部開拓史で敵とされた総てのネイティブアメリカン等。無論、アメリカに蹂躙され続けて来た中南米諸国然りです。而も圧倒的正義を持ちながら、大抵蹂躙の憂き目に遭った側は、武器に於いて劣っています。その結果、泣き寝入りをすることが多いのです。それをしなかったのがIRA、現在も闘い続けるパレスチナ民衆、政治的勝利を得た、亡くなったマンデラを盟主とした南アなどでしょう。何れも、大変な犠牲を強いられ、苦難の道を歩まされています。
    一方、闘いに真の正義を標榜できる勢力は、決して真に負けることはありません。何故なら原理的に闘い続けることができるからです。カナダの場合がどうだったのか、歴史の検証をする必要があるでしょう。白人の歴史感から言えば、カナダ建国の二大国民は、無論、英国人とフランス人ですが、そんな図式で割り切れるものではないでしょう。ネイティブカナディアンには、土地の個人所有という概念は無かったでしょうし、そのような人々を白人はカモにし、狩ってきたのですから。自分は、カナダ史には関心が無かったので事実がどうだったのか詳しく知りませんが、そんなこの作品には直接関係ないことまで含めて調べる位のことが出来ればいいですね。
    自分も表現をする人間なので、実際そこに書くことの10倍程度の知識を持つことが理想です。これは中々実現できません(ライフワークを除いてしまえば)。然し、最低、2~3倍程度の知識は仕入れています。プロである以上当然のことでしょう。そうすれば、一面的な見方はしなくなります。(但し、表現する者である以上、表現者の倫理として弱い者の側に立ちますが)自分を茶化す視点も生まれるのです。真面目な自分が多くを占めれば、それを意識的に茶化すということです。絶望に至る道は真面目だったからであり、絶望から浮き上がる方法は、茶化す、己を喜劇のメスで切開するという方法が有効だからです。真面目を続けていれば、発狂か自死しかありません。
                    以上です。

    2015/05/13 01:21

    ハンダラ様

    ご来場およびコメントいただきましてありがとうございます!
    頂いたご意見は次の公演以降活かして参ります。
    これに懲りずにまたご来場いただけますことを心よりお待ち申し上げております。

    2015/05/12 22:26

    自分自身を茶化す視点が欲しいですね。そうしないと、視座が広がり難い。

    2015/05/12 11:31

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