満足度★★★
脚本、演出、出演者すべてが豪華!
ストレートな評伝ものではなくチョットひねった設定。
普段あまり詩には馴染みがないわたしでも楽しんで観ることができました。
近い時代の方だけに知ってる名前もチラホラ登場。
戦争や女性の生き方、芸術、思想。
大切なものをたくさん受け取ることができた作品でした。
そして何より最愛の人への想いかな。
満足度★★★★★
日本製ストレート・プレイの財産
茨木のり子さんの人生の重要な出来事を、それらにまつわる彼女の詩とともに劇中劇の形で辿っていくのですが、茨木さんの詩と、役が発する言葉、つまり長田さんが書かれたセリフのひとつひとつが胸に強く響き、後半は涙が流れっぱなしでした。
満足度★★★★★
る・ぱるの代表作
いつもの作風とは違ったけど、演劇の可能性を教えてくれる、素晴らしい作品でした。長田さん、これからの円熟が楽しみです。客演の木野さん、小林さん、素晴らしかった。
多少幻想的だけど早い時期にその仕掛けがわかる(というかわかってしまう)のはよいのか悪いのか。
さらに磨きをかけて再演してほしいです。
満足度★★★
ちょっと違和感が……。
グループる・ばるの芝居は以前にも観たことがあるが、ちょっと雰囲気が違っていた。というのは実在した人物の評伝っぽい作品なのに、リアリズム的な作りではなかったからだろう。
でも、一番の違和感は茨木のり子の造型かな。茨木ファンとしてはイメージが壊されたような気もしている。役者陣の中では木野花がよかった。
満足度★★★★★
お見事な構成に唸る
大好きなる・ぱるが、才ある劇作家である長田さんの書く芝居を上演するということで、かなり期待して、劇場に向かいました。
ただ、恥ずかしながら、茨木のりこさんの詩に全く不案内でしたので、人間関係や、背景を理解できるかしらとやや不安でもあったのですが、それは全くの杞憂でした。
茨木のりこさんの経歴を全く知らない私でも、実にわかりやすい構成で、それでいながら、芝居の進行に従い、観客を、知らず知らずに、茨木のりこファンにしてしまう、長田脚本の手腕に、感服しました。
キャストも、皆さん、熟練の手業師ばかりで、久しぶりに、じっくりと、舞台を堪能させて頂けた気がしています。
満足度★★★★
しみじみとする
娘時代を戦争に奪われ、終戦を経験し、愛する夫とも早くに死別した女性の苦しさ、悲しみ、切なさがしみ出すように伝わってくる。一番辛いのは得られなかったものよりも、あったものがなくなる喪失感なのだろう。
少し不思議で、微かに怖さも感じつつ、哀しくて切ない。。それでも、最後の最後にほんのりと希望を感じさせてくれる作品。
る・ばるのお三方は、もうとにかくかわいらしくてチャーミング♥ なんでこんなにチャーミングなんだろう?
木野さんの佇まいも素敵♪
朴訥とした風情の小林さん、真面目だけどコミカルな感じの野添さんもいいなぁ~
岡田さんはやっぱり、悪ぶっている谷川俊太郎さんの役が一番はまっていたね。
満足度★★★★
真摯に生きた女性。
茨木のり子さんの詩は始めてこの舞台で知ったのですが、とても心に直接響いてくるものばかりでした。
亡くなった彼女の気がかりとは・・・・・。
魂になった3人の女性がかわるがわるにのり子を演ずる演出が面白く、のり子さんのイメージを固定させずに、観客に自由に彼女を想像させたと思います。
ラストが、とても素敵です。