蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~ 公演情報 グループる・ばる「蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    る・ぱるの代表作
    いつもの作風とは違ったけど、演劇の可能性を教えてくれる、素晴らしい作品でした。長田さん、これからの円熟が楽しみです。客演の木野さん、小林さん、素晴らしかった。
    多少幻想的だけど早い時期にその仕掛けがわかる(というかわかってしまう)のはよいのか悪いのか。
    さらに磨きをかけて再演してほしいです。

    ネタバレBOX

    る・ぱるのお三方はやはりアテガキ的な役割分担。「キガカリ」以外は同じ名を持つ通りすがり?の幽霊、ということだけど、途中で代わる代わる生前ののり子を演じているのだから、ここはのり子の幾つかの側面を象徴する存在としてもよかったのでは。
    個人的には、この作品を見て茨木のり子ってあんまり好きでないなーと思ってしまったのが残念でしたが、それは作品の問題ではありません。評伝ものは自由であっていい。ただ、人物を知りつつ劇中の詩作をきいていると、どうしても浅く感じてしまいました。
    むしろ木野さん演じる岸田衿子のせりふに印象的なものが多かった。
    狂言回し的な役割だからでしょうか。岸田氏に関心を持ちました。
    小林さんはもう見ると涙腺が緩むように条件反射ができてしまっているのだけど、やはり素敵でした。

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    2015/06/19 11:25

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