偉大なる生活の冒険 公演情報 偉大なる生活の冒険」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    現代のリアルな寅さんってこんな男なのだろうと、
    2回目の観劇で前田司郎の愛らしいダメッぷりを、
    細かくチェックしてみて、そう思う。

    ネタバレBOX

    酒にもおぼれず、
    ドラッグにおぼれず、
    ギャンブルにおぼれず、
    女にだらしない訳でもなく、
    すぐにキレたり暴力的でもない
    一見至極マトモそうなのに、
    実にどうしようもない
    このダメさ満載の男を描き上げる
    前田司郎の筆力と演技力を絶賛!

  • 満足度★★★★★

    面接を受けに来たら一目見ただけで不採用にしたくなる、
    そんな前田司郎のダメさ加減が絶品!

    そんな男を引いてしまった
    内田慈の運の無い女の感じもこれまた絶品!

    中川幸子も相変わらずな暴走キャラで楽しい。

    安倍健太郎(青年団)が、
    手堅い演技で軸を固めて、
    その周りを前田、内田、中川が
    自由奔放に飛び跳ねている感じが良いなぁと。

  • 満足度★★★★★

    ソワレ
    恋人なんだかなんだかわからない喧嘩ばっかりの僕と彼女。隣の家
    の人たちとか色々絡んで。

    ネタバレBOX

    実は、生と死とか、愛とかそういったもの があるような気がするんだけど、そこはもう前田ワールドで。人物の 死の瞬間を見せないのが逆に怖かったり。(その対極に岸田賞受賞作) いやぁ、前田さんらしいヘロヘロ感が好き。
    でも、「岸田賞作家の新作」でこれ見にきたらビックリしないだろうか。
    結構みんないい感じでスイングしていたけど。アフタートークでものすごく誠実に話す前田さんにさらに好感度up。しかし、どこまで設定がされているんだろ???

    今日のおまけ1
    五反田団の舞台で出演者(内田慈さん)の携帯が鳴るシーンがあった。
    これが、私の持っている携帯と多分全く同じ機種(814T)で、着信音
    も全く一緒なのだ。 一瞬、自分の携帯(もちろん、開演前に切ったの確認してますけど) かと思ってかなり凍りつきました。
  • 満足度★★★★★

    男の一種の理想像を描き出す劇
    なんとなく会話の面白さに呑まれてこの劇の根源的なテーマというものをしっかりと見る事が出来なかったように思うのでもう一度見る事が出来れば是非見たい作品

  • 私がいる
    ダメな男にも、苛つく女にも、あぁ。私だ。と思ってしまった次第です。それだけで降参です。レビューでも感想でもないキモいコメントでごめんなさい。ラストシーン大好き。

  • 満足度★★★★

    小さくとも、偉大な一歩。
    二度観たかったのですが、観れず。
    「ふたりいる景色」の空間に近いのですが、ゲームの世界に溶け込まず。時間の行き来は「いやむしろわすれて草」の構造にも似てますが、過去で終わらず。果てしなくはない未来へと向かうその一歩の、とぼけっぷりに爆笑しながら、じんわり感動。

  • 満足度★★

    ほー。
    チケットをいただいたのでいってきた。
    こないだ岸田戯曲賞をとったとのこと
    登場人物=役者さんの好きに慣れなさ加減が
    現実的だなぁと思った。

  • 満足度★★★★

    ゆるい
    どこかに実際ありそうな空気があって、彼らの生活を時間の流れをゆっくり感じながら眺めてました。
    どこにでもありそうな現実が言葉にしたり客観的に見ることですごく面白かった。
    それにしても前田さんの字は・・・おもしろいです。

  • 満足度★★★★

    大丈夫だよ・・。
    五反田団の芝居を観るのは年始の「工場見学」から、3ヶ月経った今回の作品だから、小劇団の芝居のペースから言うと、結構な公演ペースだよね?


    前田は昨年の、岸田國士戯曲賞受賞作の「生きてるものはいないのか」や、芥川賞候補にもなった小説「グレート生活アドベンチャー」を、舞台化した今回の作品などご存知の方も多いだろうから、たぶん・・・小屋は混んじゃってるんだろうなー!と想像はしていたものの、こんなに混んでるとは露知らず・・・待ちに待たされ、挙句の果てに3階席まで案内されて・・対岸の彼方どころではなく、前田さまさまの顔がちっさくなって目の動きも解らないほどで、対海の彼方に感じたのはワタクシだけでしょうか?(^0^)


    ストーリーは元カノのアパートに転がり込んで夜的に言うと『ヒモ』、昼的に言うと『ニート』、シビア的に言うと『パラサイト』生活をゆるゆると送ってるオトコの物語なのだ!


    本来なら暗くどん底になり易い定職を持たない、金も持たない、家も持たない、それこそナイナイずくしのオンパレードごとき暮らしなのに、当の本人は楽天的に「ど~にかなるじゃん!」的な発想で、全然まったく心配ご無用なのだ。

    ところがどっこい、元カノはそんなゆるゆるのど~にかなるじゃんオトコにいらついたり暴れたり泣いたりするのだが、そんなオンナを慰めたり励ましたり、癒したりしちゃってるこのオトコに偉大さを感じてしまう。。(^0^)


    ど~にかなるじゃんオトコ30歳は、自分のそんな不安定な状況にも無頓着でゲームをしたり、アニメを読んだりしながら、相変わらず引きこもってのらりくらりと生活してる。
    舞台のセットは一組の布団と三枚の座布団、空や飲みかけのペットボトル、雑誌やらティッシュが散らばってる。


    ど~ってことない脚本なのに、何故かムショウニ感動するのは何故だろうか?
    ああ~、解る解る!と感じる独特の雰囲気に共鳴するのだろうか?


    30オトコを前田でない他の役者が演じたらコレほどまでに、この芝居を好きになれるだろうか?


    うん、そうだ!きっとみんな前田が好きなのだ。
    ゆるゆるを演じる前田も働かないでゲームに興じる前田も蹴られる前田も淡々と演じる前田を全ての観客は好きなのだ。


    特にイケメンでもない普通さ。オーラがあるわけでもない普通さ。極端に個性がある訳でもない普通さ。毒もなくキラキラ光ってる訳でもない普通さ。

    この普遍的な普通さにシビレルのだ!(^0^)



    そうして・・「大丈夫だよ。人生、どうにかなるから・・。大丈夫だよ。」ってなでなでされてるような気になるのだ。




  • 満足度★★★★

    究極のポジティブ
    よく考えれば、というかよく考えなくても、この生活状況で焦りや不安なしのポジティブさはありえないはず。なのだけど、最初から最後まで違和感なしでした。一見社会的弱者であるはずの彼はほかの誰よりもたくましく生きている。その姿はたしかに偉大でした。

  • 満足度★★★★

    天下一品のダメ人間でした。
    だらだらと何もしない、というすばらしい生活。それを否定するでも肯定するでもなく、淡々とすごす男。この存在が五反田団、という感じ。他人事とちょっとバカにしながらも、どこかで生々しい痛みを感じました。

    ネタバレBOX

    終板の内田慈さん演じる女の号泣、何を説明しているでもないのに何か伝わってきてこっちも泣きたくなりました。それを慰める男の情けなさったら。。。でもこれだから人間ってかわいらしいな。男の妹の存在がきりりと男の輪郭を浮き上がらせて、「生きている」ことを大切に思わせてくれます。
  • 満足度★★★★★

    これは良いニート
    って感じですよね。これ。

  • 満足度★★★★

    力強い日常。
    別に前田司郎の小説がスタイリッシュと言う気はさらさらないのだけど、
    小説と戯曲の文体を考えた時に、小説はシュッとして寄り道がないし、
    戯曲はくすぐりやらなんやら付随しやすい。
    もちろん、これは好みの問題であって、僕はどちらも好きだ。

    生きることにこれほどポジティブな作品も珍しい。
    だからと言って、真っ直ぐに笑っていられるほど、無邪気にもなれず。

    前田司郎+内田慈のコントラストが実にしっくりくる。
    その陰に、妹役の石橋亜希子がキラリ。

    ネタバレBOX

    さまざま抱えた上での、「なんとかなる」という無根拠なポジティブさ。
    それが本当に力強くて、羨ましいというよりは、まぶしい。
  • 満足度★★★★★

    頭がわー!!ってなりました!!
    裏切られた気持ちでいっぱいですが、これは面白い!次回作にも期待しています!!

  • 満足度★★★★

    五反田団タン♪
    なんにもしてない人生の一部分だけど、こうして切り取られて観せられると、そこには大小さまざまなドラマが見えてきて面白いです。

    このまま主人公が天寿をまっとうできたなら、それこそ偉大だと思う。

  • 満足度★★★★★

    この良さがわからない人が可哀想
    前田司郎さん岸田戯曲賞受賞後初戯曲。ただし原作は自作の小説。
    ひきこもりで彼女の家に居候するダメ男とその彼女、隣人、妹という6畳の空間で展開する舞台。
    色々細かいシーンやセリフであちこちから笑いが巻き起こり、単なるダメ男のダメな話かといったらそれだけじゃない。生きるという事と向き合っている作品。そのテーマが分からずただの退屈な作品としか捉えられない人がいたとしたら可哀想。
    そういう人は分かりやすい目に見える物語とかストレートな笑いしか理解できないんだろうなあ。

    もう一回はみたいな。

    ネタバレBOX

    妹が生きていた4年前の舞台がこの戯曲の鍵となってます。なぜこの話の中に唐突に4年前の妹とのシーンが出てくるのか。なぜ同じゲームをしているのか。
    そういったことの意味を考えてゆくと、この戯曲の深い意図が見えてくるはず。
  • 満足度★★★★

    どうしようもないダメさ加減炸裂。
    能動的に動こうとせず、切羽詰まっても背負わずかわして凌ぐ主人公の生態の今とちょっと昔を描いた話。パーツの擽りが面白い。78分。

    ネタバレBOX

    さすがにダンボールではないものの、ミニマムで乱雑なセットの在り方に、やっぱり五反田団はこうでなくちゃ、と思ってしまう。

    なんにもしなくてもなんとかなるかも知れない、と思っている主人公を演劇やっててなんとかなっちゃってる前田君自身が演じていること自体ある意味風刺な感も。

    最後のカニ缶が決して前向きを意味していないところにこの話が凝縮されてるような気もする。佳作。
  • 五反ダダーン!
    観た事がなかったので適当なタイトルにしようと思い、「観たい!」にこんなふざけた言葉を書いたのはいつの事だったか。今になれば結構合ってた気がする。
    甲斐性なしの男の生活とその周辺を描いた物語。というか、物語ってさえいないかもしれない。かといって生き様なんていうカッコいい姿も見せてくれない。爆笑はしないけど、漏れる様に苦笑させられる事が多かったです。

    ネタバレBOX

    最近、石橋さんを月1くらいのペースで見てる気がする。

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