役に立たないオマエ 公演情報 役に立たないオマエ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
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  • 圧倒的勝利!
    こんな感覚はこの数年もったことがない。サンモールスタジオでこのようなレベルの作品に出会えた幸せ。素晴らしい作品に出会ってしまった興奮。僕はまだ眠れない。新宿で4時間クールダウンしたつもりですが、まだダメです。とにかくスゴい、スゴいのさ。圧倒的な成功。絶対に面白い傑作。それも、一部の人のための作品でなく、全ての人に見てもらいたい素晴らしい作品。大変おこがましい言い方だが、、               
            
    続きは http://palove.blog.shinobi.jp/

  • 5月29日(木)S
    よくできた青春群像劇。ダークなキャラが好み。

  • 満足度★★★★

    見えてませんでした。反省。
    同じ舞台の感想を何度も書くなよと、自己ツッコミしつつ。
    本日の千秋楽を観て、前回見えてなかった部分だとか
    理解が追い付いてなかった部分だとかが出てきたので、
    どうしても書きなおしたくなって書きなおします。

    ただ、自分の発言には責任を持つべきとも思いますので
    前のは、残しておくべきと判断し、新しく書くことにしました。

    またコイツかよ!と思われてるみなさん。
    またアタシだよ。すまぬ。

    ネタバレBOX

    まずは、前回の辛口感想で、本当にキツイことを書いてすみませんでした。
    あの後、確かに主題も主人公もいないけど、
    この舞台において、そんなものは必要ないんだ ってことに気づきました。

    だって、この作品のタイトルは
    「役に立たないオマエ」なんだもん。

    誰に対して誰が役に立たないのかが、見えなくて酷評したけど、
    そうなんだよね。
    出演者全員が、役に立たないんだよ。
    この作品には主人公がいないんじゃなくて、一人一人が一人一人
    「役に立たない」という部分で主人公的要素を持っているんですよね。

    そんな訳で、至極計算されたよく出来た芝居なんだな、と。

    みんなが誰かを頼っていて、その誰かに対して使えない感を持っている。
    みんなが誰かに頼られているのに、役に立てずにいる。
    裏切ったりイラついて壊したりしながら、誰ひとり勝ち組がいない現実。
    その現実に置かれた自分に唯一気づいたという部分において
    やはり、新田間は特別なのだろう。
    複雑に絡み合う感情の中で、通じあう感情は一つとして無いという残酷さと滑稽さ。
    その事を、初見のわたしは何一つ理解出来ていなかった。

    11月の後編『とける(仮)』で、どんな展開となるのか、
    本日の千秋楽を観て、非常に興味がわいてきました。

  • 満足度★★★

    【辛口感想】何を見せたいのか?
    …ということで。甘口を書いたので辛口も…

    心臓の弱い関係者は見ないことをお勧めします。
    「素人が偉そうに」と思う人にもこう反論。
    「素人が見て、素直にそう思った(それだけしか素人には伝わって来なかった)んだよ。」

    ってことで、以下ネタバレになるのでネタバレNGなかたはタイトルだけで
    内容を想像してください。(普通、無理か)

    ネタバレBOX

    もう一度言います。辛口ですよ。いいんですか?辛口ってだけあって相当キツイ事書きますよ。
    そこまで言わんでも…と、泣かれても責任取れませんよ。



    …じゃ、いきます。


    甘口感想で書きましたが、劇団コンセプトには至極合っていて成功している舞台です。
    面白かったし、かなり笑えたし、引き込まれました。

    でも…劇団コンセプトをすっ飛ばして、全く劇団を理解していない人間が
    なんの予備知識なく見る舞台としては…どうなん?と。

    まず、誰の何を描きたいのかがよく判らない…
    舞台上に「主題」がない。
    舞台上に「主人公」が登場しない。
    出演者一人ひとりに偏執的な思いがあり、でもその思いは昇華されることはない。
    そして、出演者一人ひとりが自分の役を演じきれていない…ように見える。
    ここで描かれるキャラクターには、当然描かれていない過去と、描かれていない時間と、描かれていない未来がある。
    それが、ほとんどの役者の芝居において浮かんでこない。
    つまり、芝居が舞台上だけで完結していて奥行きに乏しい。
    描かれていない時間は、そのままそのキャラクターの人格の厚みだとおもうのだけど…?
    脚本においても…芝居にはいくつかの「核」となるシーンなりセリフなりがあると思うんですね。
    それが…弱い。
    というか、わたし的に見てあるべきセリフが語られていないんだよ。結局。
    彼女はなぜ、裸婦を描こうとしたのか?(誰の裸を見て描いたかなんてどーでもいい。)
    そこに、全ての彼女の人格や魅力の答えがあるだろうに。
    アラタマはなぜ、彼女が好きなのか?どこを好きになったのか?何がキッカケ?
    そいういうのを語らないと、見る側に彼女の魅力が充分伝わらない気がするんですけど…
    「変な方向に足が向いて」骨折した少年が松葉杖で出てくれば、
    その、松葉杖を取り上げておいてパシリに使う先輩女子に、
    誰も何も突っ込まない異様さとかも気になるし。
    (というか、何故「松葉杖返してください」と言わん?!)
    本筋と関係ないお笑い部分だから、いいのか?

    結局、何を伝えたくて作られた芝居なのかがよく判らなくて、
    見終わった後に、何ていうか 「あ~、芝居観た!!」っていう観終った感が
    イマイチ薄くて…
    その青さがこの劇団の芝居なのだといわれれば、
    今回初見のわたしの無知故の不満なのだろうけど…。

    今回、劇団初の連作形式の前半…ということなので
    「以下請うご期待!!」という感じなんだろうか…??

    もちろん、一本の作品としての完成度云々ではなく、
    単純に肩の力を抜いて、「あー、いるいるそんなやつ」って笑って、
    「全く、どいつもこいつも…だよなぁ~」って気楽に苦笑するにはいい作品なんだけど。
    正直、新幹線に乗って、往復交通費込みの金額払って観に来る芝居だったかどうかと問われると…
    ファンじゃなきゃ、微妙な芝居だったと思う。
    (片道5万円掛けて飛行機で観に来てくださるお客様に、それだけの費用を払ってでも観に来てよかったと言わしめる価値のある芝居を作らなければ…というのは美輪明宏氏の有名な言葉)

    って事で、かなり辛口羅列したんで最後に一言だけ。

    「お~い、綾辻~!!あんたが『安楽椅子』で使いたがりそうな役者が、
     ここにゴロゴロいるぞぉ~!!」
    (わからん人はわからなくてよろしい…多分、関西ローカルな話)
  • 満足度★★★★

    【甘口感想】居たわ、こういうヤツ。
    作・演出の喜安浩平さんの役者としての顔がかなり好きで、
    そのかたの脚本というかそのかたのカラーに浸かりたくて、
    会社を休んで観にいってしまいました。
    さて、この作品…賛否両論ではありますね。
    …が、初めてのブル観劇ということで、個人的には甘辛両方の感想があるんですけど
    取敢えずこの劇団自体の製作コンセプトを見ると
    "「グロテスクな日常に、ささやかなおかしみを」をテーマに、不安、悪意、狂気といった現代の人間が抱える様々な生き苦しさを描きつつも、その生き苦しさ故に発生してしまう、ささやかな"おかしみ"に着目した舞台作品を作り続けています。" (劇団紹介文より)
    とのことでしたので、それ基準での見方をしてみましょう。

    グロテスクな日常の中のおかしみ という観点からすれば、非常によく出来た作品で、成功している舞台だと思います。
    共学の高校が舞台の作品ですが、登場人物一人ひとりが、妙に記憶にある。
    「あ~、こういうヤツうちの学校にもいたなぁ…」って感じをヒシヒシと感じるわけです。
    そういう、記憶の中のあいつが舞台上の出演者とラップすることで
    ちょっとした「自分も作品のその舞台世界の中に居る傍観者」といった感覚で楽しめたと思う。

    人生いろいろ負けかかってる僕らのイッパイイッパイを
    人生いろいろ楽に勝ってるアイツらの軽い思い付きが、ことごとくブチ壊していく…


    そんな作品を、肩の力を抜いてニヤニヤ笑って観たい人には、とても適した作品だと思います。
    学生時代のクラスメイトにソックリなあいつが、きっとそこに居ます。

  • 満足度★★★★

    お気軽にどうぞー!
    なんの気構えもなく見れる。そんなお芝居でした。

    セットがなかなかリアルで、それだけでちょっと感心!
    劇が始まってからは窓外や壁向こうの様子など、
    いろいろ凝った作りになっています。

    話の内容は、な~~~~んてことない学校の日常風景です。
    なんて事ないのに、間とか空気とか、心を捕らえて離さない。

    ネタバレBOX

    特に序盤が面白かった。それに比べると、後半はちょっと煮詰め不足な印象。

    心に残っている場面と言えば、
    ・初っぱな、心の内をマイクで話すシーン。
    ・一番始めの壁がスライドする所。(ビックリした!)
    ・場面切替のダンス。(後1回くらいやってもよかったんでは)
    ・魚オタクが美術部女子に告白する下り。
    辺り。ここら辺はとても面白かった。

    私のお気に入りは、将来に向けて頑張っている
     魚オタクの男の子。美術部の女の子。放送部の女の子。
    でした。その他は何となく将来展望のない役柄ですきに慣れない。
  • 満足度★★

    イメクラ寸劇
    実年齢は定かでないが、目じりの小じわや肌の艶から、
    30歳、三十路は過ぎていそうな出演者達が、高校生の格好をして、
    高校生のように、大して中身のない内容の話を演じている。
    その年齢くらいの女性の学生服姿ですから、お色気モノの話かと思えば、
    もちろんそんな訳でもなく、
    コントかなぁと思えば、
    笑いのない話を2時間以上もダラダラ上演されているわけですから、
    もちろんコスプレコントでもありません。
    いやぁ正直キツいねぇ、大劇場ならともかく、
    小さな小さな劇場で、大人の学生服姿、これは単にイメクラ寸劇です。
    他の方は違和感がないとの感想でしたが、
    僕には最後の最後まで、その違和感が強く、真面目に話を見る
    気分になりませんでした。

    10代の少年・少女が使う独特の若者言葉って、
    大人が使うと、とても嫌味といいますか、
    物凄く感じの悪い耳障りの悪い響きです。
    いい年した大人の男が「ちょーうぜー」とか
    いい年した大人の女が「やばくない」とか。
    少年少女が使う分には、流行言葉でいいですが、
    オッサン、オバサンが使うと、とても相手を馬鹿にしている、下品な
    印象にしかなれません。
    陰湿なイジメにも見えてきます。
    それもこれも、高校生には見えないキャスティング、
    高校生に見えない役つくりのせいでしょう、土台がダメですから、
    全てが悪夢とも言えましょう。

    高校生が使う言葉って、意味がありそうでないじゃないですか。
    「死ねばいいのに」って言葉一つとっても、
    若い人が言う分には、誰かの言葉の流用とか、
    ファッション感覚とか、語彙不足とか、軽く流せますけど、
    30過ぎたオッサンが言うと、とてもナマナマしい。
    悪意を感じる。
    そして学生服なんか着ているから、
    気のふれた人かと思っちゃいました。

    美術は、なかなか良く出来てました。
    あんな感じで空間を利用、場面転換すれば、いくらでも
    可能性が広がりますね、小劇場のお手本のような
    舞台の作り方でした。

    出演者がいっぱい出てきます。
    これって連作なのかなぁ?
    学生役の人達は、見事に揃いも揃ってわざとらしく、空々しく、寒々しい。
    ばっかみたい、って思いながら見てました。そんな中、
    先生役だけは、見ごたえがありました。
    やる気ない感じ、でも最低限の責任感はしっかりとある、
    社会人の落ち着きと、現代っ子の名残と甘えが
    ちゃんと描かれておりました。
    きっと、他の人も等身大の役を演じれば、
    そんな悪くもないのかもしれませんね。

    リアルな設定で、
    中学生日記とかに出ている児童演劇の人を使って、
    この戯曲を上演したら、また印象が違うだろうな。
    それなら再度見てみたい。

    ネタバレBOX

    これは話の上では、「役にたたないオマエ」というタイトルよりも
    「空気読めないオマエ」と言うほうが正解なんじゃぁ?
    最後に、タイトルのフレーズを入れたセリフがありましたが、
    強引にも程があるといいますか、意味がない。
    あんまり役にたつとか立たない、って話じゃなかったよなぁ。
    「使えない人」ってキャラクターを、どういう風に展開するか、
    楽しみだっただけに、残念。

    ひょっとしたら、
    芝居の上では役作りが出来ない、裏方として使えない、
    などなどという意味で、劇団員に対して、
    この作品にとって「役にたたないオマエ」ってつぶやきかも
    しれませんね。

    主催者は、松尾伴内に、そっくりでしたなぁ。

    黒板を使って、光線で文字や映像を写すセンスは、
    オーっと思いました。
  • 満足度★★★★★

    引き込まれます!
    誰しもが味わう学生時代の懐かしい日常を、ブルドッキングヘッドロックの皆さまが面白おかしく演じてくれました。共感する部分が多く、且つ内容もわかりやすいので、平成から昭和の方まで誰もが楽しめる舞台ではないでしょうか。あと、キャストの皆様が想像以上に高校生なのも見所かと(笑)

    ネタバレBOX

    『役に立たないオマエ』今思い返せばそのタイトル通りです(笑)
    視点は美術部!さすが元美術部や美大出身メンバーが多々いるということで、細かいとこまで凝っていました。劇中で出てきた絵は、それら出身の方が本当に描かれたのかが気になりました(笑)
    個人的に惹きつけられたのはオープニング!女子キャストによるダンスと、映像と音楽に合わせた素早い動きなどに感動してしまいました!!もうこの時点で"DVD買わねば!!"となりました(笑)ブルさんの舞台はまだ3回しか観たことないのですが、前回とは当たり前ですがキャスト皆さんの役が違く、思っていた印象がまたガラッと塗り替えられました。
    気になる話の内容はもう完璧かと(笑)!!ものすごいツボで、数え切れないくらい笑わせて頂きました。初め話しを聞いたとき、30才前後の大人の方々がどう高校生を演じるのかがやっぱり気になりました!が、そこはやっぱり役者さん!予想を上回るほど高校生でした!!(笑) あの高校生独特の喋り方、初々しさ、調子の乗り具合(笑)、そしてそれぞれが抱えている想い、誰もが一度は思ったことのある気持ちが面白おかしく盛り込まれており、観ていて懐かしい気持ちにもなりました。又、笑いだけでなく、若干切ない気持ちになる場面もありました。キャラクターも一人一人個性的で忘れられません。あと、今回はブル独特の謎めいた部分は全くないので、はじめからすんなり話に入り込めました。初めてこの公演を観たという人は、恐らく虜になったに違いない(笑)!今回、次回と連続作品ということなので、次回公演も今から楽しみで仕方ありません。どうやら今回の続きや、明かされなかったどこかのシーンが追加されていたりするようなので、今から期待大です。楽しい時間をありがとう御座いました!!
  • 満足度★★★★★

    突破された空気を包む空気
    外国人にはこの芝居は決して理解されないだろう。現代の日本に生きる者だけがリアルに感じているこの「空気」自体が主題だから。繰り返し破壊されながらもゴムまりのように包み込んでくる「空気」そのものが。
    文章の場合は「行間を読む」という言葉があるが、芝居でもそれは重要。この芝居はまさにその「行間」がテーマだ。表面上のストーリーの底を流れる「空気」自体が、時に過剰で時に呑み込まれたセリフの間から妙にリアルにあぶり出されてくる。見事だ。
    高校時代を思い出して、傷付き、且つ癒されるだろう。息苦しく、且つ切ないに違いない。これまさに芝居の醍醐味。「新しさ」についていける芝居ファンにはたまらない見応え。細かいアラには目をつぶって久しぶりの五つ星!

  • 満足度★★

    長さがネック。
    全体としてみればたいした話はしていない。キャラ勝負で持っていくのだからいくら伏線があろうともう少しコンパクトでないと最後に残るのがだらっと感になってしまいます。

    ネタバレBOX

    キャラ作りはおもしろいけど、お話はあらすじにある通り。だからこそすっきりとしてほしかった。でも登場人物が多い割には描き分けはしっかりしていたし
    と思います。次回の公演への含みもかなりもたせているらしいけど、それが示されているわけじゃないからエピソード的な謎がいくつか残るのも少し不満につながるかな。
  • 満足度★★★★★

    役に立たないオマエ
    高校の放課後。美術部。なんかゆるーい感じ。どうでもいい連中のどうでもいい日常がおもしろい。一人一人のいい加減さが、おもしろおかしく描かれている。オタクがいる。ひょうきん者がいる。格好ばっかりの奴がいる。無鉄砲な奴もいる。粋がっている奴。馬鹿もいる。一人一人のキャラが立っていて、なかなかいいのだ。
    まだまだ、間に合う。観てお得な芝居だ。

  • 満足度★★★★

    演出 Good!
    舞台をみるとかなり凝った美術室を作っていて、始まる前からワクワクさせられました。
    教室の入り口からの生徒のでは要りだけでなく、美術室の準備室の扉、窓から入ってくる生徒と教室の舞台が存在感を増します。
    準備室との壁が時には取り除かれ、準備室での出来事が演じられる。
    でも、それだけでなく教室を飛び出した場面を演じる舞台としても使われていて、舞台の空間が広がりました。
    学園ものなので、共感できて楽しめるのか不安でしたが、これが十分楽しめる内容でした。
    各人の個性が出ていて、テンポのいい芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    ヨルの新宿。
    とても楽しかったです、稲中卓球部な表情とかも。
    最後あんな演技されちゃったので、ああ、ずるいって思いながらぐっときました。
    懐かしく、こそばゆく。時々キックとパンチ愛のムチ。

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