満足度★★★★★
徹底的不幸を喜ぶいたずらな神々
ヘカベ役の辻さん、渾身の演技は胸を打つ!
演出、美術、照明が一体となり、観客を惹きつける。
不思議な世界に誘われました!
満足度★★★★★
感動
「なぜ ヘカベ」という問いに対する答は、人それぞれ感じ方によって違うかも知れませんが、ヘカベの物語を通して、ギリシアの悲劇がまさに目の前に繰り広げられているかに感じました。劇団の俳優全員が出演しているとのこと、言葉を失うほどの迫力でした。とても感動しました。
満足度★★★★★
やはり”風”の公演は素晴らしい!
浅学の悲しさ…ヘカベを知らなかった。正確には思い出せなかった。高校の世界史の授業の課題図書「イーリアス」に登場する王妃の名前だということ。このトロイ戦争を題材にした本には有名な戦士が多く登場する。当時は、軍記ものとして読んだ記憶がある。それにも関わらず、悠久のロマンを感じてしまう。やはり、シュリーマンの古代遺跡発掘の印象が強い。
さて、戦記の目線になるが、物語の時代背景のようなものは分かる。しかし本公演に描かれた戦争という愚かな行為…それを現代と繋げて考えるという視点から描いた芝居は、素晴らしいの一言である。
物語の史実原形のようなものが、脚本になっていると思える。よって卓越した演出について書かせていただく。
満足度★★★★
宿命の酷薄
トロイの王妃、ヘカベは、アガメムノンらの軍との戦いで、オデュッセウスの知略に終に敗戦を迎えた。ヘクトールを始め、19人の息子を失くし、夫を殺され、国と民を失ったヘカベは、宿命を弄ぶ神々を分析する。