満足度★★★★★
やはり”風”の公演は素晴らしい!
浅学の悲しさ…ヘカベを知らなかった。正確には思い出せなかった。高校の世界史の授業の課題図書「イーリアス」に登場する王妃の名前だということ。このトロイ戦争を題材にした本には有名な戦士が多く登場する。当時は、軍記ものとして読んだ記憶がある。それにも関わらず、悠久のロマンを感じてしまう。やはり、シュリーマンの古代遺跡発掘の印象が強い。
さて、戦記の目線になるが、物語の時代背景のようなものは分かる。しかし本公演に描かれた戦争という愚かな行為…それを現代と繋げて考えるという視点から描いた芝居は、素晴らしいの一言である。
物語の史実原形のようなものが、脚本になっていると思える。よって卓越した演出について書かせていただく。