青ひげ公の城 公演情報 青ひげ公の城」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    完成度の高い舞台でした
    6日夜、新宿のサンモールスタジオで上演中の非シス人公演『青ひげ公の城』を観てきた。非シス人を観るのは今回で3回め。いずれも知人である若林美保の出演舞台という関係からである。

    さて、今回上演の寺山修司原作『青ひげ公の城』、今回で3回めの上演ということで、全体として演出の完成度が今まで観てきた中で一番しっかりしていて、混沌とした内容を理路整然的確に役者を動かし観ていて気持ちのよいものだった。
    話としては、前提としてバルトークの作曲したオペラ『青ひげ公の城』の粗筋を知っていたほうがわかりやすいだろう。オペラの台本は、ハンガリー生まれのユダヤ人作家バラージュ・バーラ(本名バウエル・ヘルベルト)が書いたもので、ある城の主・青ひげ公の7人目の妻となる女性と公との2人の会話からなるもの。これを知らないと、非シス人の舞台で竹下優子の演じる山本百合子がなぜ青ひげ公の7人目の妻なのかが釈然としないかもしれない。寺山は、この青ひげ公の話を舞台公演の楽屋話に置き換えた。7人目の妻役を演じるために劇場にやってきた山本百合子であるが、監督から6番目の妻たちの演じる場面が終わるまで楽屋での待機を命じられる。しかし、楽屋を抜け出して劇場にいる他の役者たちの演じるシーンやプライベートを覗き見し、その混沌とした有り様に困惑する。しかし、彼女には青ひげ公の7人目の妻役を演じるためにだけにこの劇場にやってきたのではない事情もあった。ここで行方不明になった兄の消息を尋ねるということが。これは劇場の衣装係から兄は演劇の中で殺された事を教えられるわけだが、その死いやこの劇場で起こっていることすべてが現実か非現実かその境界線が崩れていく。
    この境界線の崩れも、実は原作の元となっているオペラでも提示されるわけで、本舞台と合わせてオペラも鑑賞することをお勧めしたい。
    で、粗筋はとにかく、舞台としては洗練されていましたなぁ。特に際立ったのは、第1の夫人役・憩居かなみと第3の夫人役・岡田静。それに、演出を手がけ第2の夫人役も演じた間天憑の魅せる妖しげな存在感。また、竹下をはじめ複数の役者が挿入歌を歌ったわけだが、歌という面では四人の楽屋番のアンサンブルが見事。ただ、毎回言うようだが洗練せれているとはいえダンスシーンの必然性には、今回も疑問を持った。というより、ダンスを入れるならちょっと違った形で劇進行に合わせた内容にしてほしいのだ。どうもそこのところは自分との感性の違いだろうね。観客席から出演者が舞台に出て行くという使い古された手法、今回は生きていたように思う。何だかんだ言って、この劇のキーパーソンは小川知子演じる衣装係なのかもしれない。彼女が、この舞台で提示される現実と非現実の門番だったりするのかも。
    若林美保は第4の夫人役で出演。歌と踊り、それに自吊りパーフォーマンス(第4夫人の運命を暗示する狙い)で存在感を示していた。
    とにもかくにも、今まで観た非シス人公演の中では一番気に入った。これは、また数年後再演して欲しい演目である。

  • 満足度★★★★

    【Bキャスト】観劇
    六番目が良かったですね。

    ネタバレBOX

    七番目の妻役として稽古場に潜り込んだ女優志願の女性が、この劇場で失踪した兄の真相を探り出すファンタジー。

    兄のやまもとじょうじが山本譲二由来ということを知りました。

    前回は過去懐古型であったような記憶がありますが、脈を取るどっくんどっくんで客参加型でもあったこともあり、今回は現在進行形という感じがしました。
  • 満足度★★★★★

    歌あり踊りあり
    とても面白かった。
    ファンタジックな物語にピリッと効いた言葉が現実と虚構を行ったり来たり。演劇観てよかったなと思う。

  • 満足度★★★★

    流石の作品だが・・・
    前回より、コンパクトにすっきりまとまってしまった舞台。確かにキレのイイダンスの為にはスペースはあったほうがいい。でも、前回のあの狭くるしさ、こぢゃごちゃ感のある、あの雰囲気のほうが好きだ。サーカスというか見世物小屋のような、すえた匂いを感じられるほうが、この話には合っているような気がする。出演者、前回も素晴らしかったが、今回はそれを上回る。ただ主役である七人目の妻、この役は、“この役がどうしても欲しい少女”であって欲しいと思う。周りに振り回され、戸惑い、怯え、それでも、見た目とは違うしたたかさ、そんなものを持つ少女が演じたほうが、その世界のおぞましさや妖しさが浮き上がるのではないかと思う。

  • 満足度★★★★★

    アングラ大好き!
    怪しい雰囲気、意味不明の小道具、奇怪な化粧衣装、エログロナンセンス、危ない女性!手の込んだ舞台セット、そして幻想の世界。
    Sっ気ある女性Mっ気ある男性には刺激的ではないでしょうか。
    三番めの妻岡田さんの歌声は聴きごたえあります。
    青ひげ公の妻7人中2番目の妻を除いて、皆年齢相応に美しい!

  • 満足度★★★★

    楽しめました。次回も期待!
    つか作品の広島は、反原爆で政治的、熱海は貧困の犯罪で社会的、そんなのとは少し違っていた。とことん舞台にこだわり、その中で演劇が進行する。

    内容が完全に分解されてしまったようなものでもなく、スッキリと見終わった。今回は、女性の出演がむやみと多かった。その分むさ苦しくはなかった。

    主演の竹下は、前回脇役的だったが、今回はでっぱなし。若林は、ふたたび天井に吊るされ、妖艶だった。四人娘が、楽しいキャラで、欠けると寂しかった。

    このサンモールも、何となくカラーがあるかもしれない。毒々しくはないが、やや抽象的でもあるものが多い。ダンスあり、歌あり、初めてでも楽しめる。

  • 満足度★★★

    自分には合わなかった・・・
    寺山修司さんの作品なので期待したが、残念ながら物語自体が自分には合わなかった。
    役者陣は好演。ダンスも良かった。
    観客の皆さん、真剣な顔つきで観劇していた。観劇後の関係者挨拶も少なかったので、劇団のファンも多いように思えた。
    上演時間約110分。

    ネタバレBOX

    作品と演出が合っていないように感じたが、あくまで個人的な感想。
    物語と関係なく、普通にダンス公演のように観劇すれば、もっと楽しめたかもしれない。
    とにかく、「青ひげ公の7番目の妻」というセリフが多すぎ。。。
    ”かっこ”、”かっことじ”もいらないかな。。


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