満足度★★★★
流石の作品だが・・・
前回より、コンパクトにすっきりまとまってしまった舞台。確かにキレのイイダンスの為にはスペースはあったほうがいい。でも、前回のあの狭くるしさ、こぢゃごちゃ感のある、あの雰囲気のほうが好きだ。サーカスというか見世物小屋のような、すえた匂いを感じられるほうが、この話には合っているような気がする。出演者、前回も素晴らしかったが、今回はそれを上回る。ただ主役である七人目の妻、この役は、“この役がどうしても欲しい少女”であって欲しいと思う。周りに振り回され、戸惑い、怯え、それでも、見た目とは違うしたたかさ、そんなものを持つ少女が演じたほうが、その世界のおぞましさや妖しさが浮き上がるのではないかと思う。