『Fermat's Last Theorem』(フェルマーの最終定理) 公演情報 『Fermat's Last Theorem』(フェルマーの最終定理)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    よかった
    もう少しわかりやすいといいのだが
    それでもよかった
    考えさせられる芝居は面白い

  • 満足度★★★★★

    その過程が
    証明することに携わった数学者の面々の個性がよくできている。数学をテーマにしているが、数学の知識がなくても芝居にはいっていける。見終って自分もこの証明の場に立ち会った、そんな充足感が味わうことができた。

  • 満足度★★★★

    熱い議論が
    学生時代はどちらかと言うと、数学は苦手な科目であった。数学を専門に学んだわけではないので、「フェルマーの最終定理」という言葉さえ知らなかった。本公演では、ワイルズがフェルマー予想を証明する歴史的講義に立ち合った、若き日本の数学者たちを巡る物語、である。この証明していく過程の場面は専門に数学を研究している者にしか分からないだろう。むしろ、証明に至る過程を熱く議論・検討する姿、世紀の出来事に立ち会える喜びといった感情が観ていて面白かった。
    自分は、別に示された問題意識に興味を持った。

    ネタバレBOX

    当時、いや今でもそうかもしれないが、研究者、特に女性が研究を続けていく困難さが如実に現われていた。研究生活を続けたいが、将来の生活・研究者としての道があるのか?保障もない不安な気持ち、夢半ばで諦めるような厳しい状況が描かれる。

    また一概に「数学」と言っていたが、その中にも幾何・代数など数学的な専門があり、その専攻が違うと分からなくなるという内容にも新鮮な驚きを覚えた。いろいろな意味で興味深い公演であった。

    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★

    さっぱり分からない。・・・が、面白い
    小劇場ならではって感じのする冒険的な作品ですね。
    前説の話によると、今回の内容をきちんと理解出来るのは日本に5人程度だそうです。
    もちろん私も理解できませんでした(笑)

    開始数分でもうちんぷんかんぷんな会話、数式が当然のように飛び交う。
    分からないことを分からないままに「何か高レベルな話をしてるぞ!」という雰囲気を楽しめる作品でした。
    基本的な用語すら一切の解説を行わずに最後まで突っ走ったのは良かったと思います。

    役者さんたちがその難解な用語や数式を使って躊躇無く堂々と会話したり、
    スラスラと板書できていたのは驚くばかり。
    (間違っていたとしても分かりませんが 笑)
    その演技があったからこそ成り立つ作品で、一番のキモだったと思います。
    中でも岡さんのキャラクターがとても良かった。

    知識階級の人たちの会話って普段こんな感じなのかしら?
    なんて想像が出来て面白かったです。

    物語としてはラストが少し唐突で、尻切れトンボ感がしたのが残念。
    周りでも「あれ?終わったの?」という空気が流れていました。
    大沢、森、片山の若者3人についてももう少し明確な結末が欲しかったかな。

    ネタバレBOX






    [memo]
    ケンブリッジ大学の講義でワイルズがフェルマー予想を証明するのではとの噂が流れる。
    噂を聞きつけた世界の数学者たちがその講義に集結。
    教室が見渡せる小部屋?が舞台。

    大沢は数学者の夢を諦め教師になるため日本へ帰国する。
    片山は大沢を迎えにイギリスまでやってくる。日本に帰ったら別れるつもり。
    森は大沢には数学を続けてもらいたい。

    岡、伊原夫妻は東大の元同級生。
    伊原の妻は数学的才能があったがあっさりと結婚。
    息子は事故死。
    岡は伊原の妻には数学を続けてもらいたかった。
    数学が好きで辞めずに続けた。塾の講師からケンブリッジ大学の助教時に。
  • 満足度★★★★★

    無題1388(15-036)
    13:00の回(曇)。12:35会場着、受付(整理番号付"42番")、12:45開場(チョークを使うのでマスクの用意あり)、長テーブルを横に2つ並べ、椅子は4つ。奥に黒板(緑色)、「三平方の定理」が描かれています。

    12:59遅れているお客さん待ちでややおし。J.ジョプリンやQueenらしいBGM。
    13:03前説(黒板の説明)、13:05暗転せず開演~14:35終演。

    劇中語られるように、好奇心を十分に満たしてくれる内容でした。自然科学系の本を読めば(宇宙の誕生、深海の謎、進化の不思議など)いつも「科学と数字」が生き生きと描かれています。お芝居でそれを感じることができるとは思いもしませんでした。

    劇中聴こえるのはワイルズの講義?それにしてもみなさん黒板への殴り書きが様になっています。

    図書館で「数学史の小窓(中村滋著) 」を予約中。早く読みたくなりました。

  • 満足度★★★★★

    理解からないということが分かれば楽しめる
     アンドリュー・ワイルズが証明をして見せるかも知れないと思われたフェルマーの最終予想を描いている時点で、世界中から数論の世界的権威がケンブリッジにたくさん集まっていたことぐらい“フェルマーの最終定理”という知的響きに引き寄せられて見に来る観客には周知の事実だろう

    ネタバレBOX


    。だが、所狭しと押し寄せていた人々の中で、果たしてどれだけの人が、ワイルズの説明をリアルタイムで理解し得たかは、甚だ心もとない。子供でも分かるピュタゴラスの定理とその証明を原点に、谷山・志村予想は、無論のこと、それ以前に、無理数や、虚数、虚数平面などの基礎的なことが分からなければ理解できないのは当然である。だが、それで良いのだ。演出家は、当然、その辺りの事情を織り込んでいる。
    大切なことは、数学が、証明という作業を経ることによって普遍性を獲得する学問であるということに気付くことなのである。総てが、この普遍性を獲得した定理の上に組み立てられた厳密な論理によって判断される。そこには、性差、社会的地位、民族差、貧富、戦の勝ち負け等、あらゆる差別を排除する真理探究への真摯な態度があるだけである。
    今作の主眼は、其処にある。序盤、中盤と歴史的に数学を学ぶ女性に対する差別が描かれているが、それは、あらゆる差別の象徴として描かれているのであり、それに抗するものとして数学が対置されているのである。本来、今作の主役たるべきワイルズは、音声でしか登場せず、同僚のプリンストン大学教授・伊原さえ、ワイルズが“フェルマーの最終定理”に挑んでいることを知らなかったという科白に、真理が、俗世に対して置く距離が、描かれていると言って良かろう。それ故にこそ、終盤のシーンがあるのだ。(上演中故、何があるかは、観てにゃ! 役者たちの頑張りも見ものにゃ)
  • 満足度★★★

    「なるほど!そういうことか!」
    と、まったくならなかった~(笑)。

    記号の羅列、はたまた呪文のような“式”はチンプンカンプン(-_-;)

    証明まで360年もかかった“フェルマー予想”を、素人が解るレベルで説明するのは、そもそも無理なのだろうか・・・。

    前説の“三平方の定理”でちょっと期待したのだが、甘かった~(汗;)。

    数学者たちの熱気は伝わったが、
    熱くなっている内容がまったく解らないという不思議な芝居でした。。。

  • 満足度★★★

    冬来たりなば、春遠からじ
    350年という歳月がとても愛おしく感じる、そんなストーリーでした。
    350年前といえば、日本では島原の乱・・・うーん、そんな時代に、フェルマー予想が打ち出され、ようやく証明に至った1995年。その間、この証明に生涯をかけ熱意を燃やした数学者たちの怨霊が、劇場のあちこちに漂っていそうな気さえ感じさせる、気迫あるステージでした。
    ちなみに1995年、自分はどんなことを考え、生きていたのか・・・大学卒業前、意気揚々と就職活動をしていた頃。当時の夢を、いまも追い続けていくことへの勇気と希望をいただいた。
    ひさしぶりに、藤原正彦氏の本を再読してみたくなった。

    ネタバレBOX

    ケンブリッジ大学の岡助教授、とてもいい味を出してます。その天然さが好印象でした。どこか、リンボウ先生を彷彿させる○●助教授も素敵でした。
  • 満足度★★★★★

    なるほど、わからん(笑)
    数学を学んだ人たちに観てもらいたい、そして感想を聞いてみたい。
    そんな作品でした。

    ネタバレBOX

    飛び交う数学用語は暗号のごとし。
    これほど登場人物たちの会話で
    何を言ってるのか理解できなかったのは初めてでした(笑)

    でも、何を言いたいのかその気持ちは伝わりまくりで、
    そこは役者の皆さんの力量だなーと思います。

    余韻覚めやらずで、
    ワイルズのこの証明についてのドキュメントを見てみました。
    やっぱりなるほどわけわからん、でした(笑)

このページのQRコードです。

拡大