満足度★★★
冬来たりなば、春遠からじ
350年という歳月がとても愛おしく感じる、そんなストーリーでした。
350年前といえば、日本では島原の乱・・・うーん、そんな時代に、フェルマー予想が打ち出され、ようやく証明に至った1995年。その間、この証明に生涯をかけ熱意を燃やした数学者たちの怨霊が、劇場のあちこちに漂っていそうな気さえ感じさせる、気迫あるステージでした。
ちなみに1995年、自分はどんなことを考え、生きていたのか・・・大学卒業前、意気揚々と就職活動をしていた頃。当時の夢を、いまも追い続けていくことへの勇気と希望をいただいた。
ひさしぶりに、藤原正彦氏の本を再読してみたくなった。