僕の内定先は、ショッカーです 公演情報 僕の内定先は、ショッカーです」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    働くこと?
    この公演の主題はなんでしょうか?”働くこと”の意義や動機付けと言ったところでしょうか。それであればインターンシップという短期間で、真に認識できるだろうか。キレイごとだけでは生活出来ない、社会とりわけ「会社」という組織内では仕事の厳しさ、人間関係での悩み、自己啓発という色々な問題・課題が山積する。それを一つひとつクリアーし、それを経験として…偉そうなことは言えないが、だいたいそんな感じではないだろうか(会社勤めだけではない)。その描き方が芝居とはいえ、真剣さが伝わってこなかった。

    ネタバレBOX

    就職活動中の学生が秘密結社「ショッカー」でインターンシップとして社会(会社勤務)経験し、働く意義のようなものを”知る”ような物語。朝の挨拶が「イーッ」というような叫び声…。会社それぞれ、ルールや慣行がある。朝の挨拶にしてもラジオ体操もその一環と見れば割り切れるので、些細なことは言わない。しかし、会社にとって重要なこと。敢えて比較していたが、「人材育成」「技術革新」「収益確保」のどれもが大切で、相互関係があると思う。描く構図をわかり易くという意図は分かるが、そう短絡的にしなくてもよかったと思う。
    さらに組織内の権力争いの末、敗者の腹いせに個人情報を流出させるという暴挙。完全に犯罪でしょう。表層的には面白い演出であるとは思うが、その描いた内容は有り触れたものであり、深みを感じなかった。

    今後の公演に期待しております。
  • 満足度★★★★★

    実はちゃんとした企業だった(笑)
    タイトルがツボにはまったので軽い気持ちで観に行ったのですが、
    いい意味で期待を裏切られました。

    内定が取れずに焦った若者がひょんなことからショッカーの面接を受けることに・・・
    みたいな色もの、ドタバタものを想像していました。

    実際は、本来働く必要なんてない大金持ちの東大生が
    働くとは一体どういうことなのか?組織とは?
    といったことをショッカーのインターンで働くことをきっかけに気付いていく、
    という真面目なテーマが描かれていました。

    はっきりいって、演技は「う~ん」と思うような場面やセリフを噛んだりする場面も散見されましたし、舞台セットも手作り感満載なのですが、
    観終えた後にじんわりと胸に迫るものがあって、観劇後感のとても良い作品でした。

    私利私欲で動く幹部、手柄を横取りする上司、部署間のしがらみ、
    そういった会社組織のネガティブな部分を、ショッカーという組織を用いて上手く描かれていたと思います。
    この作品のテーマが何であるかは開始早々に分かりますし、
    そのテーマに対する劇団なりの答えもきちんと分かりやすい形で提示されているのが良かったと思います。

    ネタバレBOX

    役所公司が卑怯なくらいに面白かった。
    ・RB(るいびとん)のTシャツ
    ・勝手に面接に来る役所
    ・プロントのビールは国産
    のあたりもツボだったのですが、3種類のパンチのくだりではもう我慢できずに笑い転げてしまいました。

    あと、個人的には川上のキャラクターがとても良かったと思う。





    [memo]
    住友大地は東大生で実家はお金持ち。
    幼なじみの丸山の話を聞いてショッカーのインターンに申し込む。
    インターンとして働き始めるが、効率重視の自分本位な行動から「もう来なくてもいい」と言われる。
    住友は自分が間違っていたことに気付き、ショッカーに戻ってくる。

    住友はインターンの後、採用面接を受け内定を得る。

    ショッカー3人の幹部の中から極東支部のトップを選ぶことに。
    ショッカーにとって大事なものを示したものが選ばれる。
    ハチ女は資金力、ゾル大佐は技術力、死神博士は人。

    選ばれたのは死神博士。
    それを快く思っていないハチ女はわざと情報漏洩を起こす。
    責任を取って辞任しようとする死神博士を助けるため、情報管理部の面々が動く。
    セキュリティソフトのおかげで漏洩したファイルが開けないことを証明して事なきを得る。

    働くとは、誰かの役に立つこと
    そして組織は人が大事
  • 満足度★★★

    理由が弱い!
    ”働く”意味を問うという点は、解りやすく描かれていたと思いますが
    お金に不自由がなく、勉強もスポーツも何でもこなしてしまう主人公の東大生が、内定していた数社でなくショッカーを選んだ理由が弱いです。
    ”高等遊民”的な意味での読書のかわりの仕事のように思えてなりません。
    ショッカーの件は、単に脚本家が好きで使っただけと私は解釈しています。
    開演前にかかる仮面ライダー(初代からv3だけは憶えてる)の曲懐かしい!

    ネタバレBOX

    主人公はもっともらしい入社希望の理由を面接時に話していましたが、企業の人事面接官はその人間の本質を追及しますので、建前はそれなりにしか聞こえません。
    役所さんの登場の意味が良く分かりません?
  • 満足度★★★★★

    世界征服は?
    予想していた内容とは大いに違い、真面目な作品でした。このショッカーは世界征服はしないんでしょう。普通の会社でしたね。でも、私もありがとうをたくさんいただくために働こうって思いました。終りの挨拶で、初舞台の方が居ると聞いて、そういう役作りなのか?と思っていたけど、そういうわけだったのですね。でも違和感はなく。幼馴染の女の子、すごくかわいかったです。蜂女はすごかったです。

  • 満足度★★★★★

    爽快 明るい笑い
     ショッカーって、あの仮面ライダーのショッカーである。当然、世界征服を画策する秘密結社なのだ。だから挨拶はヒトラーに対してするハイルみたいな形で、鋭く“イーッ”と叫ぶ。(更なる追記後送)

    ネタバレBOX

     東大文Ⅱの学生、住友 大地はひたむきになれるタイプの人間を羨ましく思っている。勉強でもスポーツでも、何の努力もせず、できて仕舞う彼には夢中になることなどないからである。おまけに金もあれば、こねもある。総てに恵まれていることが、総てに距離を取らせるのだ。一方、そろそろ、就活も解禁。彼ほどの才もコネもなく、卒業も危ぶまれる中村は、経済的にも恵まれない為、矢張り就活に必死になるしかない。そんな時幼馴染のショッカーファンが、ウェブでショッカーのインターン募集のサイトを見付けてきた。
    幼馴染の彼女と大地はインターンに応募、採用される。大地と同じ日に面接を受けたのがKO大学卒の女子。大地に対して、幼馴染の女の子とライバル関係になるが。恋の鞘当はあくまでサイドストーリーだから、そんなこともあるんだ、と流してくれれば良い。
    問題は、世界征服とはいえソフトランディングの時代、ショッカーとて、強面で勝負できる訳ではない。表面上は無論普通の会社である。
    トップは無論総てを統括するが、現在、極東支部幹部は3人。新エネルギー開発部門には最も若いゾル大佐、手下の開発した特許や諸成果をパクることで有名であり、能力は3人の幹部の内で最も低いが、強権的で形式主義者である。メディカル事業部門は、蜂女。優秀だが、自分が自分が、と我の強いタイプ。年中ゾル大佐をからかい、喧嘩寸前で止められている。幹部の喧嘩は法度だからである。何故なら、改造が施されているので、破壊力が半端ではないからである。3人目は情報管理部門を担当する死神博士。人望厚く、部下の能力を最大限引き出すことに長けており、普段はマネージャーに現場統括を任せており、マネージャーも矢張り部下を活かす術に長け、各スタッフの好きなようにやらせて最も成果を上げている。大地らは、早速、配属先で仕事を始めるが、現場には新しい支部長を決める為のコンペの影響が現れ始めても居た。大地は、最も合理的と考えることを実践。早速、成果を上げるが、マネージャーに自らのやり方を説明し、成果を示すと、明日から来なくていいと言われてしまう。生まれて初めて、自分の“合理性”を否定されることになった大地は、矢張り生まれて初めて、本気になって働くとは何か? を考え始める。(2.15分追記)
  • 満足度★★★★★

    いい人の集合
    あれから仮面ライダーもかなり様変わりしましたが、ショッカーも別のやり方で地球征服を企てるようになってたんですね。

    最後の挨拶で、昼間の堅気の仕事を持ってる人にも参加を促していましたが、今回の作品を見る限り、しっかり育てあげて舞台に出させてくれる面倒見の良い劇団だと感じました(今回初ステージって人が、ガンガン盛り上げてたし)。そんな人の良さがにじみ出ていた楽しいステージでした。

  • 満足度★★★★★

    無題1393(15-041)
    19:30の回(晴)。18:53会場着、受付、18:58開場。

    正面奥に薄い白幕(企業ロゴ?が透けて見える)、床は一段高く、最前列はミニ椅子、以降はひな壇。場内暗めで当パンが読みにくく、本は無理(但し、座席位置にもよりそう)。

    普段より客席が賑やか。19:30前説(アナウンス、90分)、19:36開演~21:15終演(このときの挨拶で会社勤めの方、初めて舞台に立つ方がいらっしゃることを知りました)。

    芝居が終わり暗転、客席からはすぐに大きな拍手。

    「ショッカー」から想像した単純な正義と悪との対決(ある部分、それに近いものはありますが)ではなく、たいへん面白くアレンジしてあったと思いました。

    ネタバレBOX

    業績報告(よくできた資料..「EBITDA」って書いてあった?)、企画、クレーム受付、発明(特許)、異動、リーダーシップ、トップが負う責任とは、そして人材、会社組織間の様子が上手に織り込まれていました。

    始めの1/4くらいまでは、このまま(大学生の就活)普通に進むのかと思っていて、笑いも散発。でもなぜか登場人物に親しみを覚えるようになってからはよく笑い、楽しませてもらいました。

    なんのために働くのか...けっこう難しいですね。

    オーディションを受けに来た「場違いな役所さん」、最後まで笑った。

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