僕の内定先は、ショッカーです 公演情報 劇団サラリーマンチュウニ「僕の内定先は、ショッカーです」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    実はちゃんとした企業だった(笑)
    タイトルがツボにはまったので軽い気持ちで観に行ったのですが、
    いい意味で期待を裏切られました。

    内定が取れずに焦った若者がひょんなことからショッカーの面接を受けることに・・・
    みたいな色もの、ドタバタものを想像していました。

    実際は、本来働く必要なんてない大金持ちの東大生が
    働くとは一体どういうことなのか?組織とは?
    といったことをショッカーのインターンで働くことをきっかけに気付いていく、
    という真面目なテーマが描かれていました。

    はっきりいって、演技は「う~ん」と思うような場面やセリフを噛んだりする場面も散見されましたし、舞台セットも手作り感満載なのですが、
    観終えた後にじんわりと胸に迫るものがあって、観劇後感のとても良い作品でした。

    私利私欲で動く幹部、手柄を横取りする上司、部署間のしがらみ、
    そういった会社組織のネガティブな部分を、ショッカーという組織を用いて上手く描かれていたと思います。
    この作品のテーマが何であるかは開始早々に分かりますし、
    そのテーマに対する劇団なりの答えもきちんと分かりやすい形で提示されているのが良かったと思います。

    ネタバレBOX

    役所公司が卑怯なくらいに面白かった。
    ・RB(るいびとん)のTシャツ
    ・勝手に面接に来る役所
    ・プロントのビールは国産
    のあたりもツボだったのですが、3種類のパンチのくだりではもう我慢できずに笑い転げてしまいました。

    あと、個人的には川上のキャラクターがとても良かったと思う。





    [memo]
    住友大地は東大生で実家はお金持ち。
    幼なじみの丸山の話を聞いてショッカーのインターンに申し込む。
    インターンとして働き始めるが、効率重視の自分本位な行動から「もう来なくてもいい」と言われる。
    住友は自分が間違っていたことに気付き、ショッカーに戻ってくる。

    住友はインターンの後、採用面接を受け内定を得る。

    ショッカー3人の幹部の中から極東支部のトップを選ぶことに。
    ショッカーにとって大事なものを示したものが選ばれる。
    ハチ女は資金力、ゾル大佐は技術力、死神博士は人。

    選ばれたのは死神博士。
    それを快く思っていないハチ女はわざと情報漏洩を起こす。
    責任を取って辞任しようとする死神博士を助けるため、情報管理部の面々が動く。
    セキュリティソフトのおかげで漏洩したファイルが開けないことを証明して事なきを得る。

    働くとは、誰かの役に立つこと
    そして組織は人が大事

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    2015/02/15 23:06

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