チャンバラ ~楽劇天保水滸伝~ 公演情報 チャンバラ ~楽劇天保水滸伝~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    そうか!
    休憩を含め2時間40分という長尺で、生演奏や立ち回りもたっぷりの盛りだくさんな舞台。

    パワフルで、したたかで、滑稽で、猥雑で、哀切で、アナーキーで、
    そうか、これをひと言で言うとアングラってヤツなのかな、と思ったりする。

    2010年に亡くなった山元清多氏の初期の名作戯曲をゆかりの4団体が参加し、ご出演予定であったが上演前に亡くなった斎藤晴彦さんと、お2人の追悼公演となった。

    山元さんの弟子である鄭さんが演出されたということで、鄭さんのカラーも色濃く感じられて、どの辺りまでがもともとの戯曲にあったものなのか、たとえばあの人形劇の部分などはどうか、などと言うことが気になった。

    人形劇から繋がるあのラストがあるとないとでは、ずいぶん印象が変わるだろう、などと考えたりもした。

  • 前衛が娯楽であった時代
    (表題は)今もそうなのであるが‥。観客に語り観客を巻き込む鄭義信の演出、テント芝居の良き伝統の先鋭的継承‥という視点での評価はしたい。
    「物語る」観点では、元ネタを知らないと解りづらい難点が否めない。「天保水滸伝」の翻案と、副題にもあるんだからせめて概略でも踏まえとけと言う話か。狭い演技エリアでの激しい殺陣はえらいものだが、欲しいのは湧き出る「心」の熱度だったりする。その時点での「物語」説明の必要性について、役者は弁えておくべきなのだろう。「物語」の語りは端折られており、その端折りを「粋」と感じとれないと話の筋を追う事で芝居のノリと時間差が生まれてしまう。取りこぼしを手際よく回収しながら芝居が加速するのが理想だが、特に若手侍役のくだりがパターン演技に留まり、関係が解らなくなった(物凄く気合いは入ってヒロイックな芝居も堂に入ってるがそパターンを借りて来てる感じを脱せなかったのが惜しい。また、ヒロイックな役回りじゃないし。情けなさ・みっともなさが無きゃこの時代劇の哀切は滲み出ない)。
    ‥といったうらみはあるものの、祝祭としての演劇に徹した舞台を心して観た、という気にさせてくれた。特に黒テント陣がこの舞台の要求に肉薄していた。72年初演の山元清多作品の再演舞台に、ラストは相応しく、今の時代を捉えたシーンが逆に「かの時代」を照らし出すような感覚に、しばし浸った。

  • 満足度★★★

    アングラ
    “アングラのお約束”そんな言葉が劇中にあった。が、どうもこの舞台がアングラとは感じられず戸惑う。劇場に入ったとたんに感じた客席の雰囲気は間違いなくそれをたっぷり含んでいた。出演者も昔のその匂いを感じさせる方がいたが・・、なんとなくその言葉に拘ってしまい、?を抱えて観劇。
    ある意味贅沢な舞台。結城座の人形の細やかな動きには見とれた。津軽三味線の奏でる音も味わいがあるが、肝心の話の方にそれにともなう“格”のようなものが感じられなかった。

  • 満足度★★★★

    チャンバラはお見事
    客いじりもありました。

    ネタバレBOX

    「天保水滸伝」の「大利根河原の決闘」が終わった後からの話。

    ヤクザ者の喧嘩や任侠の世界に興味がなく、そもそも天保水滸伝自体良く知りませんが、ワイシャツの上に裃を着て議員バッジを付けた人物が印象的で、地元の水運業者と網元に争いをさせ、最後は国会議員が甘い汁を吸うという感じでした。

    チャンバラは迫力があり、アングラとは何ぞやの答が、アングラを斬るというのも痛快でした。偽坊主たちによる客いじりに遭い、お賽銭を寄付させて頂きました。
  • 満足度★★★★

    スケールの大きなダイナミックな舞台
    スズナリの小さな空間にいながら、あたかもコクーンで観ているようなスケールの大きさを感じた。
    1972年が初演。  山元さんは、江戸時代のヤクザの抗争に、学生運動、特に学生+地元住民対警官隊の櫓を巡る戦いをかぶせたに違いない。  鄭義信はこれに“現代”を味付けした。
    時代考証など無関係。  なんでもありは”アングラ”の精神なのだろう。

    戦う男たちの中で、女たちは強く生きて子を産む。  しかし、その子たちは戦争で死んでいく。    ラストシーンが心に残る。  

  • 満足度★★★★

    盛りだくさん
    オープニングのチャンバラシーン、托鉢ブラザーズ?の歌&ダンス、結城座さんの人形劇、三味線とドルサイナの生演奏は、とても良かった。 お芝居の方も興味深い話なんだけど、個人的にはちょっと難しくてあまり理解できないところもあり、前作「どんぶりの底」の方が好みかな?

  • 満足度★★★★

    圧巻!後半が見どころ!
    前半は自分の中で評価3→2となり、休憩時間に帰るか迷った。。
    が流山児★事務所の作品なので、面白くなるに違いないと期待し、後半を観劇。帰らなくて良かった!
    三味線の音楽がテーマにあっており良かった!
    上演時間2時間40分(休憩10分含む)。

    ネタバレBOX

    後半は、まさにチャンバラにつぐチャンバラ。
    そして誰もいなくなった風で決着。
    前半は間延びした感じだったが後半の勢いは凄かった!
  • 満足度★★★★★

    いやあ、斬られた!
    「斬って、斬って、斬りまくり、あとのことは、知ったこっちゃねえ!」
    いやあ、オモシロかったです。観てるこっちの心の奥の方まで斬られて、斬られて、斬りまくられた気分です。この気分どうしてくれるんだ!
    オススメです!

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