チカクニイテトオク 公演情報 チカクニイテトオク」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    リアルなお芝居
    書き込みが遅くなってしまいましたが。。。

    考えていたシナリオとほとんど違いましたが、すごく印象に残る舞台でした。
    すべてがリアルで、登場人物の考えや想いが想像しやすかったです。
    台詞や設定以外でも、それぞれのしぐさや行動が、気がつけば自分もやっていそうな、そんな印象さえ受けるほどでした。
    また、観ていてイライラしたり、腑に落ちなかったり、腹が立ったりしたのも、あまりにもリアルに表現できていたのかなと思います。

    初めてこういう舞台を拝見しましたが、拝見できてよかったです。
    演出の方も、役者さんの方々もすごく実力がある方々なのではと、強く思う作品でした。
    次は、喜劇的なものも拝見してみたいと思う劇団さんでした。

    素敵な時間を頂けまして、ありがとうございました。と心から思います。

  • 満足度★★★★

    劇団名に偽りなし
    年度末で仕事が立て込み、芝居は見ているけど、
    サイトへの記入を後まわりにしますが、この作品については
    無償に書きたくなりました。
    いやぁ仕事を中抜けしてまで見に行って良かった。
    この作品は個人的に小劇場作品としては大当たり、劇団名通り
    「ほりだしもの」でした。

    イライラするような台詞の応酬、目障りな登場人物達の仕草、
    どいつもこいつも奥歯にモノが挟まったようなな言い方、
    見ていてストレスの溜まる場面の連続が、その限界ギリギリの
    100分の上演時間。

    もう千秋楽が終わりましたので、そのまま記入していきますが、
    背景にある「葬儀」の場では、いろいろな思いが交差します。
    人間関係、個人の歴史、そしてお金。
    実体験を通じ、葬儀の場では、本当に新しい発見があると、
    身に染みている分、よけいに共感が出来た。
    表現方法は脚本・演出家の姿勢ですが、
    「演劇」という形を通じて、一つの見せ方として、
    個人的には深く伝わりました。

    そして、男色。
    いやに筋肉の話が出てきたり、過敏な反応、
    20歳そこそこのジャニ系な美少年秘書。
    この辺りの微妙な距離感が、どうにも「もやっ」として
    一層作品を際立たせていた。

    舞台装置も、この作品を表現するに辺り、とても計算されていると
    感じた。研ぎ澄まされ洗練された背景となり、芝居を浮き立たせている。
    いろいろな思いやこざわりを小道具や照明に詰め込みすぎてしまう
    余り、邪魔になってしまう場合が多い中、
    丁度いいバランスであった。

    わからないのは、そう美少年秘書。
    秘書とはいえ、故人の片付けをするか~?家族以上に。
    その会社の後継者の姿が見えないのも不自然、
    だから余計に美少年の存在に違和感があった。

    役者陣は、それぞれが個性的。
    上手いのか下手なのか、雰囲気を作っているのか、
    やや微妙な感じがする。
    それは、見る作品、見る作品、
    大きな声でオーバーな芝居をする事が、感情を思い切り出すことが、
    芝居と思っているような作品が続いてしまったせいかもしれない。
    こういう若い人の芝居では、
    みんな似たようなタイプの人が多いから、誰が誰だかわからなく
    なってしまうことが多いのですが、この作品では、個性がわかれ、
    一人ひとりが光っていた。
    たまたま見にいったのが7回公演の千秋楽だったので、
    役者も芝居が上手くなったのかな。
    他の方の話では、最初のうちは良くなかったのでしょうか、
    確かに身体に染み込ませるには時間のかかるような仕草が多い演技には、
    感じられたが、初日と楽日で、あまりに開きがあるとすれば、
    問題ですね。一応、安くても同一料金なのですから。

    100分という上演時間を意識してなのか、
    広げようと思えば、まだまだ話の展開は広げられるが、
    大胆に削がれている。
    それぞれの人間関係が、最低限の説明で、
    見ている側に想像力が求められる。
    しかし、作品の総合力としては、正解であろう。

    民族問題、在日問題、軽はずみには扱えない内容が、
    組み込まれている。
    際どい台詞も多い。
    作家が、どこまでの覚悟でこの作品に向かっているか、
    残念ながらメッセージは伝わらなかった。
    含まれているのかもしれないが、僕にはわからなかった。
    でも若者で構成されている劇団員、1800円という入場料なら
    合格点。
    作品が成長し、
    隣のシアターサンモールで120分程度の作品となって再演されたとき、
    更なる期待をしたい。

    劇場入り口の外で案内する人、劇場内の案内、
    役者陣のお見送り、いづれも◎。
    この作家、この劇団は注目していきたい。
    期待度で★を一つ増やして、★4つ。

  • 満足度★★★

    期待より良かった
    「戯曲は良いけど演出が…」とここで書かれてるので気になって見てきました。皆さん指摘されている通りだと思います。ただ、あの戯曲は良いし、静かな演出も心地よい。

    ネタバレBOX

    問題のチェルフィッチュのパクリ動きを終始していたのは茶髪の小柄な男性だけだったと思うけど、彼は掘出者のメンバーではないみたいです。だとすると、彼の趣味でやってたのかな? 演出がそんな無駄な動きを制止してほしかったですが。
    それより気になったのが、セカンドバッグを小脇に抱えたヒゲの人。明らかに棒読みなセリフが気になって仕方なかった。でも、次回はもっと良いものを見せてくれる、と期待をさせてくれる劇団でした。
  • 満足度★★★

    ビジュアル的なセンス
    白黒の対比がなかなか美しくていい。お話はオチの持って行き方が腑に落ちない。こういう展開でこういう方向性に持っていくのはなんとなくいただけない気がします。主と脇の置き方も中途半端だったような。

    ネタバレBOX

    私はあの動きは場面や俳優によって生きたり死んだりしているように思いました。息子のジャケットをかき合わせる仕草とかはよかったけど、現在の妻が手をたたくと音が邪魔に感じたり。全体として一本調子だったので何かでメリハリがあると。そういう身体表現なり、ストーリーなり。
  • 満足度

    イライラ
    戯曲としては,民族問題は好きじゃないけど,まずまずの出來で合格点。そこそこ笑える場面もあり,楽しくなかったわけではない。しかし,あの意味不明な動き!伝えたいのに伝えられないもどかしさを表現したいのかと思うが,終始あの動きが伴うと「伝えたいなら言葉を吟味して表現しろ」と突っ込みたくなる。結局,あの動きが気持ち悪く,イライラだけが印象として残ってしまいました。残念!

  • 満足度

    20点
    他の方もおっしゃってるように、あの演出意図はわかる。わかるが、その効果はわかりにくい。(しかし、キャラごとに差があって、それはおもしろい)
    しかもそれが逆に「俳優の力不足を補うためのものでは?」と邪推して意地悪なことも言いたくなるほどに見ていて食傷気味になる。
    戯曲が販売されていて、すごい売れているということだったが、なんでだろうか。身内客が多いようだったので、それなのか。

    とりあえず、チャレンジした演出としっかりした舞台美術に40点。意味を為してない照明・音響でマイナス20点。
    今後に期待。

  • 満足度★★★

    佳作。今後に更に期待。
    戯曲には★4つを捧げたい。

    他の方も評している劇中の所作については、意図は頭で理解できるが効果が直感的に伝わって来ない。
    結果としてそれが情報量をいたずらに増やし過ぎていて「見ていて疲れる」原因に。
    しかしながら作劇は巧妙。ハッとさせる一言、やりとりの妙が上記を補って余りある魅力を持っている。

    演出的に洗練されれば更に大化けする予感。
    今後に大いに期待。

    ネタバレBOX

    作・演出の田川氏はおそらく、登場人物の抱える民族上の問題については「わからない」というスタンスなのだろう。
    その締観、焦燥が、平田オリザ氏とは全く別のアプローチからいわゆる「現代口語演劇」に辿り着かせたのだとしたら驚き。
    戯曲は売り切れで後日郵送との事。
    「戯曲」として販売するのは恥ずかしいから「メモ帳」という体裁をとって販売、という所に作家の人間性をビンビン感じる。

    五年後に再演希望。
  • 満足度★★★★

    結構重い内容なのに・・・
    民族問題が底辺にあって、結構重く深い差別的な内容でありながら、何とも面白い筋書きと会話で波に乗りながらずり落ちそうで、しがみつきつつ進む・・・いや~期待以上でした。だけどあの、くねくねとした動きの意味は結局自分の中では解明できず、おかしいんだけど消化不良なんです。
    誰か教えて。

  • 満足度★★★★★

    当たりでした。
    わかりたいのにわからない。
    伝わらないかもしれないけど、それでも伝えたい。
    最初から最後までそのテーマがブレルことのない舞台で、
    思わずシナリオ買ってしまいました。笑
    ほんと観に行ってよかったです。

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