止まらずの国 公演情報 止まらずの国」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★

    あの
    311の震災以来、舞台での轟音や爆音に恐怖を感じるようになってしまった。中東の宗教的紛争を想起させる国での旅行者の話。宿に集まるひと癖ある人たち。そのおおらかな生き方と、死への恐怖が垣間見える。その恐怖を煽った上でのどんでん返し。藤松祥子さんがキュートだった。

  • 満足度★★★


    上演時間1時間35分の予定でちょい超過。バックパッカーの疑似体験の演劇とみるか、経験者だけわかることのできる描写とみるか、この作品はちょうどそのど真ん中にある。

  • 満足度★★★★

    前回と
    どの辺に違いがあったかははっきりはわからないですが、ラストの終わり方は今回のほうがわりとスッキリできたように思います。キャストでいうと、さんさん役は前回のほうがハマっていたのではないでしょうか!?

    ネタバレBOX

    平和な国日本と、海外の危うさにそこでの立ち居振る舞い等、色んなものを含んでいる作品だと思います。評価が分かれていますが、海外旅行経験の有無でも感じ方が違うのかな!?とも思いました。
  • 満足度★★★

    2度目のガレキ観劇
    約3年前のアゴラ公演観劇以来チャンスなく、久々のガレキの太鼓観劇となった。
    不評を目にした上での観劇の感想は、「酷評する程ではないが、する人がいるのは分かる」。本の問題、演技の問題、両面の為せる仕業だが、私が気になったのは演技の問題。以前のガレキさんの舞台をおぼろげに思い出すに、作品の完成度は高かったがやはり演技面での詰め切れなさと、にもかかわらず役者らはしっかりと「動き」を見せている、稽古で積み上げた土台の上にそれらを展開している印象があった。この、動きの付け方・作り方に独特なガレキ式手法が導入されているのではないか、と勝手ながら想像され、リアルさを纏うのに今回は失敗したのではないかと・・相応の力量と役者間の演技のバランス、噛み合いを要する所、これが効力を発揮しなかったのでは、と見ました。
    脚本の問題では、ここに織り込まれた地球的視点や、日本を外から相対化してみるアイロニーは健全なものに思うが、台詞の捻りが乏しいと思える箇所、人物の動きの背景付けの弱さ、気になる所も色々ある。ただ、そのままやってリアルさを損なう台詞や動きは、辻褄を合わせ一貫性を持たせる役者の仕事であり、その気づきとヒントを与えるのが演出の仕事、だろうと普通に思う。その努力あったのかどうか、が見えないので、恐らく全く違う手順で作っていったのではないか、と想像した訳です。
    外国滞在での人や出来事との遭遇が、日本的常識を批判的に見直す「契機」を含み、それらを込めようとしたとおぼしい台詞から、作者の意図を(遠回しにであるが)感じる事は出来た。
    ただ、作者自らの体験が反映されている作品との事だが、もしかすると自分が得た感慨をそのままの形で作品化するのは難しいのかも知れない。一段上へ昇華した作品をみてみたい。

  • 満足度★★★

    ネタばれ
    かなりのネタばれ

    ネタバレBOX

    ガレキの太鼓の【止まらずの国】を観劇。

    全く期待もせずに観た劇団。

    何処かの国のバックパッカーが宿泊している日本人宿が舞台。
    旅に何かの希望を持っているバックパッカー達の宿泊所では様々な情報交換がなされている。そんな中でも既に何カ月も様々な国に行っているつわもの達は、旅を謳歌しているが、まだ経験の浅い旅人は、金やパスポートの扱い、ビザの申請などであたふたとしているが、そんな様子も見ていて微笑ましい。
    そして突然の爆撃音と共に外の様子が一変し、街全体が恐怖に落ち込んでいく。戦争そのものに経験すらない日本人バックパッカー達は、恐怖におののきながらも、自己に目覚める者、この出来事を伝えなければいけないと必死に耐え抜きながら、現状を突破しようとしていく。
    それは観客がまるで出演者と同じ経験をしているような錯覚を覚えてしまうほどである。彼らが感じた恐怖体験を我々が体感できる瞬間でもある。
    そして辺りが静かになり、街の外に出て見ると.......、
    実はドッキリでしたぁ~!という終わり方にはかなり後味が悪かった。
    ただそれほどまでに異文化の中で生きていく事の難しさを徹底して伝えたかった作・演出の舘そらみの意図は十分に伝わってきた。

    なかなかの出来である。
  • 満足度★★★★

    世事に疎い
    2010年の時に感じていたなんでかなーという疑問が解消できてスッキリしました。

    ネタバレBOX

    2010年に観たときは、軍が動いていれば戦争やクーデターを考えてしまうのは当然のことだし、その地にそこそこ滞在しているバックパッカーたちの誰もが泥祭りのことを知らなかったのは変ではないか等、緊迫感の後のお祭りでしたちゃんちゃんという終わり方が何となく解せなかったのですが、チンポコ王の即位何十周年等の記念式典の前夜祭のようなもので、恒例行事ではなかったことが分かりスッキリしました。

    戦車や軍人が街に存在していたことも納得できました。

    お祭り感を強調するために前回の泥から今回は赤と青のペイントに変わったようでした。

    バックパッカーたちは生きる力に長けて頼もしいと思いましたが、それにしても、記念式典のポスターが街に溢れていたはずで、自分探しの旅で世事に疎いのかもしれませんが、うかつな人たちではありました。
  • 満足度★★★★

    いいんじゃないかなあ
    楽しんで観られました。
    前半もっとエピソードあればいいかとも思ったけど、後半の展開好き。

    ただ、英語が全くダメだと少し損するかも。

    ネタバレBOX

    ラストはまあ反則感があるけど、やられた、と苦笑い。

    最初おちゃらけお兄ちゃんがちょっと不愉快だったけど、段々進化していくのね。

    下ネタはいるのか?ちょいと微妙。

    あとチープというか、浅い感じがする台詞(例えばいきなり有事が発生したからといって気持ちが変わって、携帯するシーンとか、どうしても出ていこうとするシーンとか)があったのは残念だけど、なんとなくバックパッカーの世界を疑似体験できたのはよかった。

    さんさんが、なんか誰かに雰囲気が似ていて、思い出せなくてもやもやしている。

    芝居全体的に悪い感じしないけどなあ。
  • 満足度

    旅人たちが内輪で盛り上がっているだけの自閉演劇/約95分
    今回、2度目の再演だという。

    つまり、もう3度も上演しているということ。

    そこまでの作品だろうか、というのが正直な思い。

    中東某国の日本人向けゲストハウスで旅人たちがウダウダとくっちゃべったり空騒ぎを繰り広げるばかりで、ともかくドラマ性に乏しい。

    交わされる会話も海外旅行や諸国の事情にまつわるトリビアルなものがほとんどで、普遍的な面白味に欠け、海外を舞台にした柄の大きい作品というより、旅オタクが内輪で盛り上がっているだけの自閉演劇という印象。
    外に対して開かれている感じがしないのだ。

    しかし、ドラマ性に乏しいのは当然っちゃあ当然で、ハウスに居る者らはしょせん行きずりの関係に過ぎず、そこにはしがらみもなければ深刻な利害対立もなく、ドラマが生まれる素地がない。

    演劇に限らず多くの劇が会社やイエ、学校、国家など、広義の組織を作品の舞台に据えている理由がよく分かる。
    しがらみ、厳しい掟といった縛りのないところにドラマは生まれにくいのだ。

    日本人向けのゲストハウスという、人間関係が流動的で固定せず、大したしがらみもない場所でこれといったドラマが生まれないのは当たり前なのである。

    しかも、旅慣れている者らはトラブル慣れしていてマイペンライな気風の者が多いのか、些事にぐじぐじ思い悩まない。
    これがドラマ性の乏しさに拍車をかける。
    MCRの作品なんて、些事をぐじぐじうじうじと思い悩む女々しい人物しか出てこないが、嫉みやそねみ、憎しみなどに支配された小人物同士のぶつかり合いがなんとも面白いドラマを生んで、とても見応えがある。
    ところが本作の主要人物は小さなことを気にしない「立派」な人たちばかりなので大きな諍いは起きず、したがって大したドラマも生まれない。

    作・演出家は自身、海外経験が豊富なようで、本作でゲストハウスに長居している“旅の達人”たちに近い人なのかもしれないが、彼らのような“細かい事を気にしない寛大な人物”を目指すのでなく、もっと小姑みたいな人物を目指したほうが良いのではないだろうか?

    些事にいちいち固執したほうがいろんな事を考えるだろうし、そういう生活を送ったほうが作品のアイデアも生まれやすくなると思うのだ。

    しかし、海外経験が豊富なのも考えものだ。
    その場合、作り手はどうしたって国外での貴重な経験を作品に生かそうとするだろうし、そうした創作態度は結果として作風を狭めることになる。
    事実、海外経験を礎にした本作は3度も上演されているわけで、2度も再演する代わりに全く別趣向の作品を1本でも2本でも作っていれば、それだけ作風も広がったはずなのに。。
    まったく、残念と言わざるをえない。

    とはいえ、海外経験に材を取る本作のような演劇が少なからず作られてしまうのは、海外経験が豊富な者を“広い見聞を持つ豊かな人物”として崇めがちな日本人の国民性にも一因があろう。
    海外行きだけが見聞を広げるための方途ではなかろうに。。
    海外通にしか見出しえない人生の真理があるのと同様、仕事のできないサラリーマンにしか見出しえない真理、引きこもりにしか気づきえない真理、破産経験者にしか知りえない真理…等々、世の中には色んな真理があるはずで、それぞれの真理に至るための道筋は様々。
    単純に海外へ飛べばいいってもんではないのである。

    ネタバレBOX

    本作は登場人物も魅力薄。どころか、「旅の達人」2名にいたっては大いに鼻についた。

    まず、ヒゲ面。自分を大きな人物に見せたいのか、わざと「呑気を気取る」勿体ぶった態度にイライラ!

    次に、何かにつけ「悟ったような」物言いをするサンさん。
    ちょっとばかし海外経験が豊富なくらいで偉そうにするな!!

  • 満足度★★★★

    バックパッカー流、世界の愉しみ方。
    といった内容だろうか。アザーンが背景に流れる宿の宿泊者たちに何が起こるかは、観てのお楽しみ。

    ネタバレBOX

    まあ、国によってガイド本の代表的なものはあるのだが、日本の場合は「地球の歩き方」だろう。日本人と旅先で迄一緒に居たくない人には「ロンリープラネット」などもある。自分が良く旅した頃には、日本語版は無かったが、新聞が読める程度の語学力で読める。今は日本語版もあるらしいが。何れにせよ、旅先では、様々な経験をする。日本に居るだけでは決して味わうことのできないような経験も多い。それを楽しめる者と乗り切ることが出来る者だけが、旅人なのであろう。今作には、そのような旅人と初心者、素人等様々なキャラクターが出てくるのだが、宿泊先の日本人宿で繰り広げられる、様々な事象が、言葉の余り出来ない人々ばかりの集団にどのような影響を与えるかが描かれていて興味深い。同時に、日本の閉鎖性を嫌い、自由に振る舞うことのできない社会を心底嫌って戻らない人々の呟きには、この「国」に対する本質的な忌避感と諦念にも似たアイロニーが含まれていて、自分などは、完全に同意してしまった。旅は死であり、風であるから。そして、その上での遊びであるから。
  • 満足度★★★★★

    雰囲気が、ものすごく良く出ていたなぁって感心しきりでした。
    バックパック旅行の経験は日本国内ぐらいしかないんですが、海外の日本人宿の雰囲気ってこんなんだろうと想像通りの展開が楽しめました♪

    上演時間は1時間35分(予定)

    ネタバレBOX

    簡易な2段ベットやら増加人数対応用の長椅子などが置かれた、イスラム圏での日本人宿内で展開する物語です。(受付の横の物販でイスラム系のものが売られていたのはユニークでした(ポスターは今日、出来たそうですよ。)
    モテ期が来たと思わせられる女性へのセクハラ話やら、パスポートや現金を普通に日本的に持ち歩くのは危ないというシーンは納得だった。(日本では肩下げバックから覗く財布とか、ラーメン屋のカウンターに平気で財布やスマホを置く神経が、この国以外ではまったく通じないという考えが浮かばない現実を再認識させられますね。=まぁこの国から出なけりゃ良いんですけどね(^^)
    もう中東などは情勢不安で渡航できないですね~。
    日本では馴染みの薄いイスラム系の話は、事情知ってると笑どころも多くて楽しかったけど、知らん人にはなんで酒瓶1つで皆が盛り上がったのは理解できなかったろうな~とか思いました=イスラムは禁酒なんで酒の流通も乏しかったりするんです。
    「アザーン」と緊急放送の区別がつかないところとか、バックパッカーでの女性がコリアンだったりとか。う~ん流石に実体験での話が生きてるなぁと思ったデス。(どこにでも出没する旅行者は日本と独逸が多いそうです(^^;)

    舞台(世界遺産となったバザールが近くにあるという設定です)は出会いと別れを繰り返す宿らしい展開で、夜半に銃声・砲撃音まで響いて混迷するも夜明けには明るく解決するという破天荒な話になってましたが。予定上演時間よりも感覚的に長く感じた芝居でありました。 好きだなぁこれは&’15には舞台芝居をしないという話もあり、星はおまけいたしました♪

    大塚=髭面の男(日本を出て2年半)。けっこう飄々とパッカー生活を楽しんでいるが、同じパッカーだった日本人女性とのあいだに子供が出来。出産するまでという期間限定で、旅行をしている。けっこー適当な感じの性格です。今日でビザが切れるという危機感も薄かった方(^^;)

    竹田=パッカー初デビューがこの国の新米さん(外国人旅行許可であるパーミッションの手続きも知らなかった方)。ケータイの持込やらデジカメ壊れたり、シャワータイミングはいつも水になるという、何となくタイミングの悪い若者。ノリ良く、ちかさんのお別れ会をしようとしていた。現地のサンドイッチと呼べるカナッペに当たって下痢してます。パスポートをバックに入れとくような初心者さん。

    ちか=ベテラン女性パッカー(歴は1年半)。今日でこの宿を出て泊まり無料の代わりに教師役をするという条件で現地小学校に移動する予定。

    コウジ=韓国人女性の彼女(キョン・ミン)と共に宿に来るも、友人の結婚式に出るために今晩には宿を出る予定。旅慣れてる感じであったが、街が軍に包囲され爆撃音などが響くと日本に帰りたいと弱さを吐露し宿を出る。

    キョン・ミン=日本には行きたくないという韓国人パッカー。現地の衣装=イスラム圏の女性の服装(アバヤとかニカーブと呼ばれる、目だけ出した黒い衣装。)を纏う知恵を利かせる人物。7ヶ月前に出会ったコウジが好き♪

    サン=スニーカーでエベレストを登山したとか数々の逸話のあるUMAみたいな伝説の男性バックパッカー(2段ベットの上でマイペースに生活してます=この国の第23代トコチン王の顔の写真(?)を飾ってました

    のじまともか=初の海外旅行でこの国を選んだという心臓な女性旅行者=白いトランクが、らしさ爆発です(^^)やっと休めた2週間の旅行ではあったが、3500$あった現金は取られてしまい。今の手持ちは50$となり、次の直行便で日本に帰るまでと現地で知り合ったちかを頼りに宿に来る。痴漢や盗難で泣きの入った現代日本女性の代表といえる役どころ(^^;)

    おばちゃん=現地の宿(1日10$ぐらいで住める)の管理人、なかなからしく役者さん(山本女史)が演じられてました♪

    オサマ=実は10代だったという現地の観光客引きさん。いろいろとちゃっかりしてる感あり

    日本人(男性)=ラストのお祭り騒ぎに、楽しい国だと色とりどりの絵の具つけて現れるバックパッカーくん


    閑話休題:評価がすっごく分かれるんだ・・・・・・・・面白いなぁこの話(^-^)
  • 満足度★★★★

    地球のどこか
    面白い。95分。

    ネタバレBOX

    とある中東の日本人バックパッカー宿。長期旅行者のような会話から一変、戦車や軍人が町を行き交い、銃声が鳴り響く。異様な雰囲気の中、飛び出す者や妊娠中の妻に電話をするものも出てくる。朝になっても爆発音がなり、これからのことを考える面々の前に、飛び出したコウジが笑顔で戻ってくる…。

    実はポコチン国王の生誕祭?だったというオチがよいかどうかはわからないけど、前半のいかにもな空気感から徐々に不穏な空気へ換えていくのが上手い。言葉がわからず、情報も制限された異国での不安感はかなりのストレスだしね。なんにせよ、スリリングな感覚が味わえた。てか、宿のおばちゃんらはちゃんとに言っとけよと。あと、あれだけシリアスに飛び出したコウジは結局結婚式に出なかったのかと。

    日本から離れた地を描き、日本を浮き彫りにするということか。韓国人・ミンを使って深めてもよかったかなとも思う。ただコウジを想うだけの女のようでもったいないなと。
    竹田?が日本人に対してぬくぬくしていると批判してたが、何かしたわけでなくそこに居合わせただけで、自分は日本人と別者だと感じるとこがいい皮肉だなと。
  • 満足度★★★★

    治安
    治安の悪い国で、実際にあんな事になってしまったら、
    怖いですよね。近くに日本人の仲間が、いるから
    少しは、気が巻きれますが•••

    ネタバレBOX

    最後のオチは、なんだ、大統領を祝う祭りか
  • 満足度★★★★

    郷に入れば郷に従え
    青年団の冒険王を思い出させるようなバックパッカーの話。戦争か?祭りか?革命か?答えは神のみぞ知る?心地よい緊迫感が続く作品でした。

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