満足度★★★
母役が主役?
「母」が舞台に立っている間は、母親役が主役。目が吸い寄せられ、気持ちがシンクロしてしまうのは篠井さん含めてすべて母。
草薙さんは、ドラマではとてもいい味が出せるのに、この舞台では「う~ん!」と思わずにはいられませんでした。
言葉遣い、なのでしょうか。
時代劇というだけでなく、ヤクザ役だとうこともあったのかもしれません。
品がありすぎ、普通の町人しか見えなかったので台詞が浮いて見えてしまったのかもしれません。
でも、誠意を持って取組んでいることは感じられたので、次の時代劇舞台に期待します。
満足度★★★★
ホロっと涙してしまいました。
厳しい意見もありますが、公演回数を重ねたせいか、
とても締まっており、不覚にも!3回もホロっとですが涙してしまいました。
「現代っ子でモヤシっ子な草なぎが、ヤクザ風情なんて、マンガだな」と、
思って見に行ったら、いやいや、なかなか逞しいではないですか。
高橋一生のアニキ分としての風格がありました。
彼は実はマッチョなんですね。
殺陣も、そこそこ決まっており、大きな芝居が出来ておりました。
あえて90分にまとめたのだとは思いますが、
キャスト陣も豪華だし、こういう作品こそ、明治座や新橋演舞場で
上演すべきでは。
おしいのは、まず出演者を揃えることから始めたせいか・・・
(ネタばれに)
スマップ草なぎ一人でも、十分に観客動員できるだろうに、
「これでもか!」と言わんばかりに揃えたキャスト。
顔見世興行や記念興行でもないのに、
揃う作品には、揃うんですね。
テレビ的な印象も確かに残りますし、
大衆演劇がベースですから、安っぽさ、下世話さも感じますが、
劇場いっぱいにオーラが広がり、充実感がありました。
非常にわかりやすい、親しみやすい、お芝居って、
やっぱり大事ですねぇ。
満足度★★★★
浮いた部分もあったけれど・・・
草彅剛の芝居には場面によってしっくりはまる部分と浮く部分の両方あり・・・・。
後者にあたるの大竹しのぶとの時間は半端でなく秀逸で、そこを観るだけでもかなりの値打ちかも・・・・。
相手役がしっかりからむ場面では草彅も本当に生きる。でもひとりになると舞台から浮く…。難しい役者さんなのかもしれません。でも、彼にしか出せない色というのが間違いなくあるような気がします。
逆にその色を生かすために、豪華な脇役陣が必須だったのかもしれません。
女の・母の・物語
クサナギくんこそが主人公なのだが
前半は三田さんに後半は大竹さんに見事に負けてました。
でも頑張ってたと思う。
あの二人相手に臆することなく。
今回、渡辺さんの事務所移籍後初お披露目で
この舞台の演出をされたわけですが
このテの芝居って「カタ」があるというか
観客共通の「ご存じ」という了解というか、
何と言いますか・・・
そういうモノがあるという前提での古典的情話。
それを今様にと崩した結果
中途半端になってしまったように感じた。
あっさりと描かれ過ぎてるという声が聞かれますが
それこそ古典情話としての「カタ」が活きていれば
あっさりと流れても台詞のひとつから登場人物の
その奥にある心情が読み取れるというモノだったはず。
その装置を崩して別の何かが築けなかったのは残念。
おかげで一緒に観た友人と観劇後に話を煮詰めないと
奥行きや筋立ての良さが際立たず、かなり話し込んでしまった(苦笑;
つまらん!
往年の新国劇の十八番。それを現代風にアレンジして見せたもので、スピード感はあるが、いわゆる時代劇の骨法を外しているから、所作も台詞もなっていない。だいいちヤクザが月代をきれいに剃り上げていて、それらしく見えないし、考証も随所におかしいところがあり、草彅もこなれていないし、大竹しのぶも冴えない。結局、草彅人気に寄りかかっているだけで、舞台は一言で言えば、つまらん!
満足度★★
大竹と草ナギのギャップ
「瞼の母」を現代風に脚色したという触れ込みで期待していたが、期待ハズレだった。草ナギは固すぎる。もっと柔らかくならないとこの芝居には馴染まない。大竹しのぶの存在感と演技はさすがだが、周囲と調和していず特に草ナギとのアンバランスがおかしいほどだった。泣かせるはずの場面でもシラッとしてしまった。観客は草ナギファンが大半のよう。隣の女性は泣いてたからファンならそれでも楽しめるのだろう。唯一楽しめたのは舞台美術。大道具や背景の大胆な転換。周囲を固める役者陣の健闘はともかく、肝心の草ナギの演技は論評に値しないレベル。興ざめだった。
満足度★★★
瞼の母
1時間半と短い時間でありながらも大変良かったです。
クサナギさんと大竹しのぶさんの演技がとても素晴らしかったです。ぐっとくる所があります。前半は少し間延びした感じがありましたが、後半からは一気に進んで集中して観る事ができました。