女の・母の・物語
クサナギくんこそが主人公なのだが
前半は三田さんに後半は大竹さんに見事に負けてました。
でも頑張ってたと思う。
あの二人相手に臆することなく。
今回、渡辺さんの事務所移籍後初お披露目で
この舞台の演出をされたわけですが
このテの芝居って「カタ」があるというか
観客共通の「ご存じ」という了解というか、
何と言いますか・・・
そういうモノがあるという前提での古典的情話。
それを今様にと崩した結果
中途半端になってしまったように感じた。
あっさりと描かれ過ぎてるという声が聞かれますが
それこそ古典情話としての「カタ」が活きていれば
あっさりと流れても台詞のひとつから登場人物の
その奥にある心情が読み取れるというモノだったはず。
その装置を崩して別の何かが築けなかったのは残念。
おかげで一緒に観た友人と観劇後に話を煮詰めないと
奥行きや筋立ての良さが際立たず、かなり話し込んでしまった(苦笑;