瞼の母 公演情報 シス・カンパニー「瞼の母」の観てきた!クチコミとコメント

  • 女の・母の・物語
    クサナギくんこそが主人公なのだが
    前半は三田さんに後半は大竹さんに見事に負けてました。
    でも頑張ってたと思う。
    あの二人相手に臆することなく。

    今回、渡辺さんの事務所移籍後初お披露目で
    この舞台の演出をされたわけですが
    このテの芝居って「カタ」があるというか
    観客共通の「ご存じ」という了解というか、
    何と言いますか・・・
    そういうモノがあるという前提での古典的情話。
    それを今様にと崩した結果
    中途半端になってしまったように感じた。

    あっさりと描かれ過ぎてるという声が聞かれますが
    それこそ古典情話としての「カタ」が活きていれば
    あっさりと流れても台詞のひとつから登場人物の
    その奥にある心情が読み取れるというモノだったはず。
    その装置を崩して別の何かが築けなかったのは残念。

    おかげで一緒に観た友人と観劇後に話を煮詰めないと
    奥行きや筋立ての良さが際立たず、かなり話し込んでしまった(苦笑;

    ネタバレBOX

    クサナギ演じるちゅーたろーが
    我が母を捜す迄に間に出会う様々な「母」のカタチ

    ・ダメな息子を堅気にしようとする「母」
    ・諸事情から子供を手放し今や盲目となった「母」
    ・堕ちて泥水の中でもがいているような夜鷹姿の「母」

    そして
    ・男勝り料理茶屋を切り盛りする強い実の「母」

    ごく些細な違いから道の分かれてしまった女達
    その有り様が描かれていて興味深かい脚本でした

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    2008/05/19 01:50

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