満足度★★★★★
無題1302(14-351)
すみません、遅くなりました。
13:00の回(晴)。12:31受付、開場。壁、天井、床、座席、座椅子、全て白い紙(一部、布)…ビッシリと朱文字、かすれ声とアコースティックギターのBGM。
13:00開演〜14:38終演。
「岸上大作」について何も知らないまま観に来ました。「二十歳の原点」から5回目(再演含む)。
本公演も選曲が好みとあっていました。「テロならできるぜ(2013/9)」でスタジオバージョン「Child in Time」が使われ、それまで「Live in Japan」版しか聴いていなかったのが、突然、こっちも聴くようになりました。
今回は「Moon Child」…ジャケットの「顔」が意識を支配しそうになります。と思えば「傘がない」…目の前の舞台は傘だらけなのに。舞台と客席との間、毛細血管のような赤い糸、ここを通り抜けることができるのは空想の登場人物のみ。※偶然のChildつながり
時には大音量にかき消される絶叫…それでも「叫び」は届く。
終演後、重く霧がまといついたカラダ、一歩ずつ階段を上がるとだんだん軽くなる気がしてくるのでした。それだけ濃密な時空だったということなのでしょう。
満足度★★★★★
寺山さんの詩は扇動ですか?
相変わらず、刺激的な芝居!
時代を象徴する純粋で一途で不器用に生きることしかできない学生が、計画的な自殺。
母子家庭で育ち苦労が多かったと想像するが、失恋で自殺とは弱すぎる!
悲しい!
デモに参加しない寺山修司を批判!
満足度★★★★
?
1960年12月5日未明に自殺した学生歌人、岸上 大作の名を知る者は少なかろう。自分も名を知っていたのみである。まあ、結果から言えばそれで充分な歌人と言わざるを得ない。1冊しか出版していないからではない。そんなことならば、Baudelaireは生前“Les Fleurs du Mal”1冊しか出版していない。侃々諤々はあったものの、19世紀彼の評価を普遍的なもの成らしめたのは、この詩集1冊だけの功績である。而も、彼は、世界の大詩人である。この詩集が出ていなければ、その後の世界詩壇は大いに違ったものになっていたであろう。だが、岸上は、無論、大詩人でもなければ、詩人ですらない、と自分は思う。
では、何故、彼は、もてはやされたのだろう。少なくとも、一時期。(追記後送)