ミクちゃん、お風呂の時間です。 公演情報 ミクちゃん、お風呂の時間です。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    6人全部見たくなる。
    シンプルな舞台の中、母と娘の物語。
    娘は娘の世界で悩みながら、それでも前を向いて生きている。
    そして母を案じている。
    母親の想いが語られるのはセリフによってではない。
    その演出の秀逸さ。

    軽妙なテンポでありながら、骨太なメッセージがしっかりと伝わってくるのは、流石としか言いようがない。

    2人を見守る黒衣のお友達?は、ほとんど即興らしい。
    その場その場で、パッと上手く演じられて初めわからなかったが、2回目、3回目、それとわかってからの方が楽しめた。

    クジ引きの役割当てといい、この即興感はまさに舞台の醍醐味とも言える。
    娘役6人全部見たいけど、なにしろクジなので、1ヶ月くらいロングランやって欲しい感じ。
    多分、何度見ても楽しそう。

    音楽も、衣装もステキ。

    ネタバレBOX

    途中で出てくる黒衣のケン玉紳士、天衣さん。
    所作が秀でて美しい。
    東京では天衣さんは娘役に当たらなかったが、もし当たっていたら
    ケン玉紳士は誰の役になるのかしら。

    とか、

    刑事のしりとり、毎回違ってしまうのが面白い。
    そして、ペヤングねたは必ず出てきそう(笑)
  • 満足度★★★★

    年代層によって印象が違うかも…
    観る年代層によって受け止め方に濃淡がある公演だと思う。アフタートークでも話していたが、「みなしごハッチ」(両親が亡くなっている)の劇団員も数人いるとのこと。そう言えば、キャストの年齢層も高いような…。しかし、髭(ひげ)ダンスのようなコミカルな動作での登場に、年齢のわりには、お茶目(失礼)な印象を受けた。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、内容に合った趣のあるもので良かった。広さの異なる平台が二段になっており、上の台には二人掛のベンチが置いてある。床には枯れ葉…芝居の中で静かに舞う景色が美しい。
    基本的には、母親(三国トキ役 芹川藍)と娘(次女カヲル役 森本恵美=クジ引きで決定)の二人芝居。父親の葬儀のため帰省していた娘が帰るまでの短い時間…母親と娘は一緒の時間を過ごしているが、少し認知症気味な母親の時間はゆっくりと、娘(離婚協議中?)の時間の流れは早い。この時間感覚の微妙な違いが、今二人の生活を現わしている。その様子を遠くから眺めている猫キャストの優しい眼差し。実に秀逸な演出である。
    施設に入居している母親…気掛かりな気持を残しながら帰京していく娘の姿…。自分も生きている、という強い気持が込められた感動的シーン。大きな起伏がある芝居ではないが、一定の年齢以上の観客には共感を持たれる、そして余韻が残る好公演だった。

    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★

    さすがの40周年!
    主演の老婦人(三国トキ)には“芹川藍”さん、
    そして、今回の娘(カヲル)役はクジ引きで“森本恵美”さんに決定。

    基本、この二人での二人芝居で、
    他の役者さんたちは物語に華(笑)を添えるという舞台。

    40年のキャリアを感じさせる“芹川藍”さんの演技は素晴らしく、
    “森本恵美”さんも好演で、まるで本当の母娘のように見える。

    約120分の舞台、音楽の使い方もいい感じで、素晴らしい作品。
    とても楽しめた。

    アフタートークも面白かった。

  • 満足度★★★

    勘違いしてました
     20数年ぶりの青い鳥でした。皆さんいい感じで年齢を重ねられ、観客もまたそれなりの年代にスライドして(もちろん私も)、共感できる舞台だったと思います。ただちょっとインパクトが足りなかったような気もします。

    ネタバレBOX

     で、何を勘違いしていたかというと、ミクちゃんを娘、それも幼児か小学校低学年くらいの子だと思い込んでいたのですね。実は、郷里にいる痴呆が始まった母と、これから東京へ帰る娘の話だったんです。
     アラ還青い鳥ならではのリアリティある話に仕上がっていました。
  • 満足度★★★

    長生きしてね!
    40周年迎えおめでとうございます。
    60代が中心の劇団、今後も味のある芝居続けていってほしいです。
    実年齢に近いを母と娘の役をそのまま演じている姿は、自分の境遇と重ねる人も多いと思います。
    特に老婦人役の芹川藍さんのボケているのかいないのか微妙な所が印象的!

    ネタバレBOX

    父親がなくなり、ボケ気味になった母親と娘の話。
    飛行機の時間に間に合わなくなる為、公演のベンチに座る母を一人にしてバスに乗らねばならない娘の気持ちと母の気持ち!
    ラストのベンチで動かなくなったのは、寝ていただけで死ななくて良かったです。長生きしてください!

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