ミクちゃん、お風呂の時間です。 公演情報 劇団青い鳥「ミクちゃん、お風呂の時間です。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    年代層によって印象が違うかも…
    観る年代層によって受け止め方に濃淡がある公演だと思う。アフタートークでも話していたが、「みなしごハッチ」(両親が亡くなっている)の劇団員も数人いるとのこと。そう言えば、キャストの年齢層も高いような…。しかし、髭(ひげ)ダンスのようなコミカルな動作での登場に、年齢のわりには、お茶目(失礼)な印象を受けた。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、内容に合った趣のあるもので良かった。広さの異なる平台が二段になっており、上の台には二人掛のベンチが置いてある。床には枯れ葉…芝居の中で静かに舞う景色が美しい。
    基本的には、母親(三国トキ役 芹川藍)と娘(次女カヲル役 森本恵美=クジ引きで決定)の二人芝居。父親の葬儀のため帰省していた娘が帰るまでの短い時間…母親と娘は一緒の時間を過ごしているが、少し認知症気味な母親の時間はゆっくりと、娘(離婚協議中?)の時間の流れは早い。この時間感覚の微妙な違いが、今二人の生活を現わしている。その様子を遠くから眺めている猫キャストの優しい眼差し。実に秀逸な演出である。
    施設に入居している母親…気掛かりな気持を残しながら帰京していく娘の姿…。自分も生きている、という強い気持が込められた感動的シーン。大きな起伏がある芝居ではないが、一定の年齢以上の観客には共感を持たれる、そして余韻が残る好公演だった。

    今後の公演にも期待しております。

    0

    2015/01/23 19:20

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大