デジタル 公演情報 デジタル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    戯曲の質感と振り付けのビビッドさ
    身体の動きの面白さと語られる世界の不思議な実存感に
    よい意味で揺らぎを感じ引き込まれました。

    ネタバレBOX

    空間の作り方で醸される
    作り手ならではの質感があり、
    時間が常に生きていて、その色がしみこむように変化していて、
    見飽きることがありませんでした。

    その世界に、木皮振り付けが鼓動をずっと与え続けているようにも思えて。
    戯曲に編みこまれた漠然とした行き場のなさというか達観のようなものが
    空間にじわっと染み出してくるような感覚に心を捉えられました。
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    うさぎストライプの【デジタル】を観劇。

    常に誰もが他者と心と身体のつながりを望みながらも、自分の現在の位置、社会の現状などを踏まえるとそれは難しい事ではあるけれど、その部分を大切にしようとしている人達の話し。

    言葉と身体は同じ様に呼吸するという事を最初のテーマにして、その後に徐々に登場人物達が生まれてきたような感じすらした。
    物語らしいものはないかもしれなが、人との関係性をリズムと皮膚感覚で感じられる芝居であった。
    何時もながら分かりずらい内容だが、今作でやっと作・演出の大池容子のやろうとしている事が少しだけ分かったようだ。

    女優の李そじんは、何時観ても良いのである。
  • 満足度★★★★

    可愛らしい作品。
    以前からそのパフォーマンスをがっつり観てみたいと思っていた木皮成くんが振付・出演とのことで、とても楽しみにしいいました。うさぎストライプさんは初見で、作風も評判も全く耳に入れずに見たのですが、全体的に漂う可愛らしさはこの劇団特有のものなのかな?終始笑顔で楽しく観られたのですが、実は、成くんの類稀なる身体能力のダンスや、愛らしく振付けられた皆さまのパフォーマンスに目を見張るあまり、お話が全然頭に入ってきませんでした(^-^;) しかし成くんに学ぶことはとても多く・・・役者としてでなく、ダンサーとしての身体を持つ彼の醸しだす色気・・・それはミュージシャンにも通じることだと思いますが、「他人を演じる」役者さんと違い、自身の魅力をそのまま舞台の上に持ってくるので、舞台を降りてもその魅力に観客としてはクラクラしてしまうわけで・・・正直、参りました(苦笑)

  • 満足度★★★★

    いつもと違ったうさぎストライプ
    いつもの演劇を見せるうさぎストライプにユニークな振り付けを盛り上げている、木皮成さんのいつもとは違った融合な内容がよかったし、舞台美術も、いつもとは違ったうさぎストライプの世界観を盛り上げた、60分でした。

  • 満足度★★★★

    戦争が他人事ではない時代の青春模様/約60分
    「他人の見ているものが見たい」
    「他人に見えているものと自分に見えているものは違うんじゃないか?」
    こうしたテーマの掘り下げは正直、あまり上手くいってなかったと思う。

    ただ、人間ピタゴラスイッチ的な試みは面白いし、今より戦禍が広がった近未来世界の日本が舞台の若者群像劇としてとてもよく出来ている。

    戦争が身近になったがゆえの焦燥、不安、やるせなさ、そして、死を意識するがゆえの生への愛しさが照明なども上手に使って巧みに表現されていて、知らず知らず見入ってしまった。
    どちらかと言えば焦燥や不安よりも生への愛しさに重点が置かれ、全体にそこはかとなく前向きな感じがするのが何よりいい。

    ネタバレBOX

    主人公の職業を、戦争負傷者を主な商売相手とする義肢装具士とした点に感心。
    戦争と緩やかにつながっているこの職業に就かせたことにより、主人公たちの生きる世界と戦争との間に近すぎず遠すぎない微妙な距離感が生まれ、それが作品に独特の面白味を与えていた。
  • 満足度★★★★★

    おいしい麦茶
    面白い。60分。木皮成がイケメンだった。

    ネタバレBOX

    亀山(亀山浩史)…義肢装具士。作られた義足は兵士の足となる。色が分らない。
    カナコ(坂倉夏奈)…亀山の妹。成が死んで、成のいない世界をみないよう家に引きこもった。
    菊池(菊池佳南)…亀山の彼女。そじんの義足を担当。海外(戦地?)へ研修に出ることになった。花火は苦手。
    マコ(小瀧万梨子)…亀山の元妻。ネイリスト。そじんのネイルを担当。
    そじん(李そじん)…義足利用者。大学で彼氏に振られて開眼。ボランティア経験あり。
    滋(佐藤滋)…亀山の幼馴染。パイロット(自衛隊?)で戦地に行くことに。カナコが好き。わかりやすい人。
    成(木皮成)…亀山の幼馴染。目に見えるものが全てだと、ジャーナリスト(カメラマン?)として戦地へ行き、死亡。

    戦争の雰囲気が漂う日本の、亀山周辺の話。
    木皮成のダンス振り付けとBGMのポップさ、玉突きのような人間ピタゴラスイッチのユニークさがマッチしてた。照明もカラフルで序盤の軽快なダンスからワクワクさせてくれる。「ぎりぎりセーフ」とか演者の笑顔が素敵。

    そんなダンスとは一転、話は重め。壁押しシーンの滋のカナコへの想いとか、終わっちゃう(続かない)哀しさが見えるようだった。「なんで夏休み終わっちゃうかな」というセリフのとおり、幸せが続かないやるせなさが最大限に膨らむ。舞台上で抜群の笑顔を見せてたカナコがどんな表情をしていたのか、小さな後ろ姿から滲むようだった。
    ピタゴラスイッチ的パフォーマンスが続くことを表現していることの対称として、滋(他の人物もだろうけど)の哀しい想いが際立つ演出だった。

    ケン・ケン・パシーンで一人参加できない(死んでる)成の、死を感じさせない笑顔のような爽やかな表情がよい加減。成の件で、戦争とか死を近くに認識している登場人物らのなんとも無いようなセリフの内側に、戦争(死)がぼんやりと存在しているようだった。
    逆立ちした色がわからない亀山は、夢で色を見た成をどう思っているのかが何気に気になる。
  • 満足度★★★★

    リズミカル。
    カラフルな照明と特徴ある音響が、ポップな空間のお芝居に感じました。一人の一人の役者の動きが影響し組み合わさっていく様子はまさに人間ピタゴラスイッチでした。 

  • 満足度★★★★

    いつもといつもと違う
    パフォーマンスが楽しかったです。

    ネタバレBOX

    ピタゴラスイッチのような玉突き式ダンスパフォーマンスが楽しい舞台でした。いつもの小柄な女性を抱えて運ぶパフォーマンスもありました。そして、結構体力を使うので60分を切る短さでした。

    天井と舞台が逆さまになっていました。天井にはテーブルと椅子、植木鉢が逆さまに置いてあり床を表現、舞台からは蛍光灯が下から上に、天井からぶら下がったように表現されていました。妹がイライラすると物を逆さまにする行為をしていたということでしたが、だから何だという気はしました。

    ストーリーとしては、戦争取材で死んだジャーナリストの友人を思い出しながら、戦争をしている国では傷病兵が義足をはめて戦地に戻る現実があるなどの義肢装具士の仕事振りを皮肉り、友人のパイロットは輸送の任務で紛争地帯に向かい、恋人の義肢装具士も研修も兼ねてか戦争をしている国に向かい、戦争が身近になっている日本の現実を表現するものでした。

    死んだジャーナリストの友人役の木皮成さんだけは一言も発しませんでした。
  • 無題1245(14-284)
    19:30の回(一時雨)。18:30受付(チケットに整理番号あり)、19:10開場 (10番ずつ)。

    天井(テーブル、椅子、鉢植え)と床(蛍光灯、配管)が逆の舞台、電球は普通にぶら下がっている。奥に女性が一人座っている。19:24前説(60分)〜20:27終演。(ダンスではないと思う)パフォーマンスと(芝居的な)コトバのやりとり。すみません、とっかかりが掴めず終演してしまい、台本を買ってみましたがやはりわかりませんでした。

    以下、雑記

    ネタバレBOX

    女性の衣装が縞模様だというのはお約束なのだろうか

    「ピタゴラスイッチ」みたいなもの…リフレインは大の苦手なので

    パフォーマンスの後、呼吸が整っていないのがどうも…無理ないとは思いますが

    ウクライナをだす意味はなんだろう
    今は何年という設定だろう
    義足つけて再派遣するのか

    自転車
    花火
    逆立

  • 満足度★★★★

    ピタゴラスイッチ ヒューマノイド
     舞台は縁日で売っているプラレールを思わせるような木組みの滑り台や、大小の配管、幅広い木道を組み合わせたようなセット。真ん中には、其々左右に延びた超長いベンチのような物が平行して置かれ、其々の木製構造物の上に人がちょこなんと座っていたりする。尚、真ん中の超長ベンチには、一灯ずつ、蛍光灯が点っている。
     上演初日に拝見したから、敢えて、諸関連については述べない。イマジネーションを使って読むべし!

    ネタバレBOX

      スタートの音楽と同時に、タイトルのデジタルを匂わせるような身体パフォーマンスと申し訳ないが、余り達者とは言えないブレイクダンスを含めたパフォーマンスが始まる。
     物語と言える程の連携は、シナリオの単語相互の関係には見受けられない。そんなものを信じていないとか、自分達の先輩世代の築きあげてきたものを積極的に否定し得るような、己の実存を賭けた何かを突きつけて来る訳ではない。そも、ハイデガーのダーザインを継承したサルトルが、現代世界の実存を代表しているのは偶然ではない。ダーザインの意味すら分からない脳天気な連中(安倍 晋太郎のような阿保)は、この際、問題ではない。寧ろ、それを濃厚に感じているが故に、そして、それを体験していないことを理解しているが故に、彷徨う自分達の地平を提起しているのだ。この先、大人にならざるを得ないのなら、指針になる本を紹介しておこう。出演者全員、関係者全員に向けて! 現代を解く鍵になろう。その本の名は、以前、別の所でも少し触れたが、「国際原子力ムラ‐その形成の歴史と実態」合同出版 日本科学者会議編である。
  • 満足度★★★★

    まともがわからない、夏の前日。
    わかる、わからない、わかったつもりも、どこかで影響しあっている世の中。今まで観たうさぎストライプの中で一番好き。

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