デジタル 公演情報 うさぎストライプ「デジタル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    おいしい麦茶
    面白い。60分。木皮成がイケメンだった。

    ネタバレBOX

    亀山(亀山浩史)…義肢装具士。作られた義足は兵士の足となる。色が分らない。
    カナコ(坂倉夏奈)…亀山の妹。成が死んで、成のいない世界をみないよう家に引きこもった。
    菊池(菊池佳南)…亀山の彼女。そじんの義足を担当。海外(戦地?)へ研修に出ることになった。花火は苦手。
    マコ(小瀧万梨子)…亀山の元妻。ネイリスト。そじんのネイルを担当。
    そじん(李そじん)…義足利用者。大学で彼氏に振られて開眼。ボランティア経験あり。
    滋(佐藤滋)…亀山の幼馴染。パイロット(自衛隊?)で戦地に行くことに。カナコが好き。わかりやすい人。
    成(木皮成)…亀山の幼馴染。目に見えるものが全てだと、ジャーナリスト(カメラマン?)として戦地へ行き、死亡。

    戦争の雰囲気が漂う日本の、亀山周辺の話。
    木皮成のダンス振り付けとBGMのポップさ、玉突きのような人間ピタゴラスイッチのユニークさがマッチしてた。照明もカラフルで序盤の軽快なダンスからワクワクさせてくれる。「ぎりぎりセーフ」とか演者の笑顔が素敵。

    そんなダンスとは一転、話は重め。壁押しシーンの滋のカナコへの想いとか、終わっちゃう(続かない)哀しさが見えるようだった。「なんで夏休み終わっちゃうかな」というセリフのとおり、幸せが続かないやるせなさが最大限に膨らむ。舞台上で抜群の笑顔を見せてたカナコがどんな表情をしていたのか、小さな後ろ姿から滲むようだった。
    ピタゴラスイッチ的パフォーマンスが続くことを表現していることの対称として、滋(他の人物もだろうけど)の哀しい想いが際立つ演出だった。

    ケン・ケン・パシーンで一人参加できない(死んでる)成の、死を感じさせない笑顔のような爽やかな表情がよい加減。成の件で、戦争とか死を近くに認識している登場人物らのなんとも無いようなセリフの内側に、戦争(死)がぼんやりと存在しているようだった。
    逆立ちした色がわからない亀山は、夢で色を見た成をどう思っているのかが何気に気になる。

    0

    2014/09/14 22:08

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大