満足度★★★★★
他の追随を許さない完成度。
4つの部屋+外の定点観測。分割も同時進行も今迄やってきたことだが、舞台が大きくなっても分散することなく、クオリティも落ちることなく。
満足度★★★★★
衝撃
襲撃的な二時間半でした。
「愛の渦」以来のものとしては、前々回の「激情」が衝撃的過ぎて
軽く人間不信に陥っていましたが、今回は三浦さんの笑いと過激さが
絶妙のバランスで描かれていた。涙が流れたり、笑ったり
混沌とした面白さの作品です。
まだ4~5本しかポツドールは観ていないが僕は
これが一番だと思いますよ。
初めてのしてもお勧めです。
満足度★★★★★
爽快
「恋の渦」以降を拝見してますが、いつもの後味の悪さや腹立ちは無く、逆に爽快。ラストの雨のシーンの抑圧から解放と、その次の落とし方が見事だったからだと思うです。
満足度★★★★★
圧倒されました。
何かと噂だけは耳にしていたポツドール、ついに自分の目で観てきました。
なんて現代を抉った舞台なんだろう。それが素直な感想。
希薄になってゆく人間関係の中で繋がりを求めようとし、またそれを簡単に破壊し、生きてゆく人間。
ここまで見せつけられると、もう圧倒されてしまいます。こんなにも醜くて自分勝手で。
でもそれでも、人間って愛しいなと思える部分がある。
いい芝居でした。
満足度★★★★★
周囲の目
顔の美醜をフィールドに、周囲の目(客観)、自己認識(主観)の関係性を、
そして我々がいかにその関係性を理解しきれていないかを明確に描いていたな、と思った。
ニンゲンの深くて濃い部分を、顔という表面的かつ、最大の業であるテーマで綴ったのが非常にアイロニックで見た後、ものすごく色々と考えた。
満足度★★★★★
ぜつぼうした!
「顔」がテーマなのだから、それなりの覚悟していた。
にもかかわらず、三浦大介は物量的にも質的にも軽く上を越えてきた。
暗澹たる気分になる、のにずっと見続けていたい欲望もある。
例え笑っていたとしても、同時に酷く怖くなったりもする。
あっさりそういった倒錯が起きてしまえるのは、圧倒的な作品力からだろう。
その露悪ぶりは想定していっても圧倒される。
それは、近しいテーマであればあるほど、威力を増す。半端ない。
とりあえず、しばらく鏡でまともに自分の顔を見ることはできない。
満足度★★★★
いやらしくない。。
諸君!自分の顔を「自分ってまあ、案外イケテルじゃん!」と一度位は思ったことはないかっ!(^0^)
「いあいあ、自分ではそう思わないけれど、周りがイケメンだといいます。」っつー、イケメンの君。
今回は君が主役ではないんだっ!(・・)
顔だけでなく醜い心と供にニンゲンの本音の部分をリアルに描写していくさまは素晴らしい!の一言につきると思う。
本音と建前で動くニンゲンの心を、本音の部分をこれでもか、これでもか!と露出していく訳だけれど、決して鬱で、陰惨な表現ではなくむしろ、爽快さを覚えたのはワタクシだけではないだろう。。
性・血・美・醜・業などをテーマに言い辛いこと、隠したい気持ちや、傲慢な心、そういう人間の醜い部分や不条理を直視して、作品にするところ、職人技と言ってもいいくらい、他の追随を許さない面白さがあると思う。
諸君!騙されたと思って一度見てみるといい。
お勧めは前列、オペラグラス持参のこと!(^0^)
以下、激しい文章はネタバレに・・・。(@@!)
いあいあ、決していやらしくない・・。
いあ、いやらしい・・。
いあ、そうでもない。イヤラシイ。。
いあ、イヤラシイ。。(・・#)
満足度★★★★
見応えあり
ポツドールは前回からの観劇なので三浦大輔さん脚本は初観劇。
個人的には傑作でした!
人間の持ってる表と裏とを美醜というテーマで浮かびあがらせた巧みな企みが成功してます。
不細工同士がお互いを誉め殺すのが楽しくて好きです。
でも、エピソードを4つにしないと話が持たなかったのも事実かな。ひとつの話でじっくりみせることができるのか、そんな三浦作品も見てみたい。
満足度★★★★
4月9日ソワレ 150分
あっという間の2時間半でした。
今までのポツドール(「愛の渦」以降)に比べて、分かりやすく親切につくられている様に思います。
個人的にはもうちょっと分かり辛い方が好みなのですが、この上演時間とテーマだと体力、集中力がもたないでしょうね・・
序盤は何も考えずに笑っていられたのですが、途中から鏡を見ている様な感覚にとらわれ段々と笑えなくなっていきました。
「いくならいけよ」には大笑いしましたが・・
最終章の雨の中のシーンは美しかったです。
出来ればリピートしたいのですが、精神的に厳しいなぁ・・
戯曲の出版に期待します。
こういうのを高校や中学校の授業の一環で観に行ったら面白いと思うんだけどなぁ。
まぁ無理か・・
満足度★★★★
Vol.17
ポツドール、三浦大輔らしい人間関係の描き方は健在ながらも、毎度の「ある場所・時間の切り取り」ではなく、比較的ストーリー仕立てになってました。
少し長めの上演時間でしたが、中だるみすることなく展開されてゆきます。
今回も楽しませてもらいました!
満足度★★★★
トランス状態を生むほどの過剰さ
序盤の1〜3章までで、この物語の根底をなす視点を余すとこなく表現しきる辣腕ぶりは見事。で、その後の「過剰さ」が作品に凄みを与えていて。繰り返される人のイヤな部分は観ている観客側にも思い当たるところがあるはずで。その、ふたをしておきたかった部分を「お腹一杯」見せられたことで、観ていて「負のトランス状態」になった。これは作演出家の底力と言わざるを得まい。実は新たな演劇的手法を取り入れ演劇表現の先端性を保とうとしているし、大きな劇場サイズに対処するための演技法を取り入れたりして、エンターテイメントとしてのクオリティ向上にも余念がない。このあたりのバランス感覚には、いい意味でのしたたかさを感じさせられた。う〜む、凄すぎる。