THRee'S 公演情報 THRee'S」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    独特な三国志前史
    ノブさんの三国志愛と久保田さんのロジック脚本が全開で、殺陣満載。面白いに決まってる。
    歴史に明るくない私でも、ステージ上にツッコミ役がいて解説をねだる→ストーリーテラー役が説明するからスムーズに理解出来た。この構造は耳蒼と同じ。まぁツッコミ役の"処刑人"とストーリーテラーの"王允"は舞台上に出ずっぱりなんだけど(笑)。その事を、"処刑人"の卓さんと話したら、やはり表情芝居が大変だったとのこと。本人もあんな役どころが回ってくるとは思ってなかったらしい(笑)。
    中心となる3、劉備 関羽 張飛のトリオは役としても役者としても申し分ない3人で、とても安心するしワクワクするし引き込まれる。
    個人的には曹操軍の軍師"荀彧"智絵さんがかっこよくてなー!頭脳も武力(しかも素手殺陣)兼ね備えてる、っていうか、そもそも男性の役をやってるわけだし!
    女性が演じる男性の役と言えば宦官。見た目はおなご、衣裳はスカート。大友さんがいい悪役笑顔するのよ!"貂蝉"木本さんは、やっぱりヒロインだなー!その器がある。
    十月って言った時、あれかな?と思ったことがエンディングに向けて起こって、三田寺さんの役に繋がって、久保田脚本らしかった。

    ネタバレBOX

    千秋楽カーテンコールで、客席まで含めて義兄弟の杯を交わせたのは嬉しかったなぁ。
    高城さんが『アレやろう!』って言い出した時は、全員『?』だったし、手を出した時の木本さんの『知ってる!フレミングの法則!』には笑ったけど。

    始まる直前に、久保田さんが見に来たのが目に入ってて、本編終わった後にそっちを見たら、ノブさんもいて、カテコはステージと演出&脚本の両方を見るのに忙しかった私(笑)。でも満足してる二人の顔が見られてほっこりした
  • 満足度★★★

    三国志
    『三』に纏わる物語。良く2時間45分にまとめたという感想と2時間45分ぶっ通しはつらいなという感想です。内容については上手くできてるとは思うけど、ある意味ファンタジーでまとめてしまえば何でもアリな感じもします。殺陣というよりアクションシーンはとても見ごたえがあり良かったと思いますが。

  • 満足度★★★★★

    かなりぃゃ絶対観劇に行くベシ
    三国志がわからなくっても大丈夫!!
    三国志好きならめちゃくちゃ楽しい!!
    久保田さんワールドに役者さまをぶさんがすごくよくお料理してくれてて、2時間45分の長い時間があっと言う間です。


    あたし的には…
    水野さんと沖野さんの殺陣シーンがヤバすぎです。
    主演の高城元気さんの演技も見入ってしまいます。

  • 満足度★★★★★

    素敵でした。
    三國志のストーリーを決して崩すことなく、予想の出来ない展開を加え
    わくわく出来た素晴らしい物語でした。
    三國志を知る人も知らない人も楽しめる作品と思います。
    そして圧巻の殺陣の連続に引き込まれ、そして熱い友情と信頼の物語に
    胸熱くなりました。

  • 満足度★★★★★

    すごい!丁寧!またすごい!
    終幕後、演者全員勢揃いしてのご挨拶、
    笹塚ファクトリーの閉館時間の都合もあり
    すぐに全員ハケたのですが拍手が鳴り止みません
    (自分も「これはWアンコール呼ぶべき」と拍手し続けました)。

    いやー、お芝居途中に好感触を感じる部分は多々あったのですが、
    ほんと終わってみるまでお芝居は分からない、
    という好例と言える良作だったと思います。


    ネタバレなしで何が書けるか(??)なのですが、
    まずチケット購入時に貰っていたかっこいい1枚ものチラシの
    劉備/関羽/張飛が実際に出揃った時、

    今まで漫画、ゲームその他で色々と描かれている
    3人が本当に現れたかと思うぐらい、
    このお三方が適役すぎてなんだか不思議と涙腺が緩んでしまいました。


    そして物語の描き方が非常に丁寧だと思いました。
    黄巾党の乱から董卓の台頭、董卓征伐まで
    いろいろと事象、登場人物も多く
    複雑になりがちな部分や独自解釈その他を
    うまく脚本/演出し役者陣もそれを見事に
    演じて分かりやすく観せてくれたと思います。


    そして何よりお互いを良く知る
    脚本久保田唱&演出佐藤修幸コンビだからこそ、と言えるぐらい
    「2人が力を出しきった作品なんだー!」
    と大声で言いたくなるぐらいに感心させられ驚かせられの大展開でした。


    2014/09/15(月)16:00 観劇二度目
    ───────────────────────
    ・ 三国志序盤を元に独自の物語を作るにあたっての、
      虚実の盛り込み方/事実の取捨選択のバランスの良さ
      (必要なものを必要なだけ、決して冗長にはなっていない)

      三国志を知らない人でも楽しめるし、
      知っている人は「ニヤリ」としてしまう場面も多々

    ・ 意味をもったダンス、映像などを上手く活用して
      早い段階から観客の気持ちを掌握

    ・ 場面場面の転換、シーンの差し込み方が上手い、
      観客の気持ちをお芝居から基本離さない
      スピーディーかつなめらかな展開

    ・ 各役者の技量の高さ(演技とそこへの感情の載せ方が上手い)、
      それぞれのキャラの個性の出し方が素晴らしい
      (他劇団公演などと比較しても若手から中年層まで
      本当に「芝居上手」が集まっているかと)

    ・ 体躯の大中小、殺陣の流派の違いなどを
      それぞれ出し合った夢の大立ち回り(まるで異種格闘技戦のよう)

    ・ それぞれの演者を知っている人をも驚かせる「配役の妙」

    などなど、脚本/演出から実際のお芝居、照明/音響などに
    至るまで演劇界屈指のドリームチームを結成した、と思いました。

    これはひとえに演出兼総合プロデュース佐藤修幸さんの
    DMF/ENGから他劇団客演などで得た
    色々な素晴らしい繋がりを駆使したからこそ
    生み出されたものと思います。

    絶妙のバランスで作られてますね、THree'Sは。

    ネタバレBOX

    2時間45分の中で本当に色々な気持ちをいだきすぎて
    全部は書ききれそうにないです。


    1.「三国志」の雰囲気が出まくっている
      劉備/関羽/張飛に始まり董卓、曹操、袁紹(だっけ?)、
      その他多くの人々の、衣装からアクションからその他もろもろの
      演技までが見事に三国志序章の世界を表現していたと思います。

      衣装や武器も素晴らしい上、
      武器だけじゃなく武術も使う殺陣がこれまたかっこいい。

      猪突猛進の張飛や、そして何より関羽と呂布の大立ち回り
      (2人とも大体躯なのでこれがまた映える映える)、
      その他各演者陣の舞台段上1m以上の高さからの
      飛び降りを駆使してのやりとりも迫力でした。


    2.思わぬキャスティングがまたいい(特に女性陣)
      光栄のゲーム三国志ではおじいちゃんだった董卓が
      本作ではめっちゃ若くてバイタリティに溢れ、そして悪で強い。

      不思議な力を持って台頭していく董卓、
      そして王允と董卓の2人が対極に並んだ場面が
      (2人とも星降る夜にタイムスリップしたものとして)なんとも印象的でした。


      また曹操も正義でありながらも、自らの野望を持っているのが
      表情から演技からに溢れてる。

      袁紹(だっけ?)のちょっと小物ぶりもイイ!

      そして何より、女性陣を大胆にキャスティングしたのが
      本作で何より素晴らしかったと思います。

      何進の妹かごう(でしたっけ?)に竹花さん、
      十常侍(字あってますか?)に客演多数で鍛えまくっている大友さん、
      今までのボクラ団義その他の作品でのキャスティングと違い、

      本作が三国志序章であり、
      ・ 中ボス
      ・ 中ボス
      ・ 大ボス(董卓)
      とゲームのように敵役が次々と控えているからこそ、
      単なる脇役ではなく重要な役回りを
      バイプレイヤーな女性陣に任せる事が出来る。

      観ていて、今までにない「面白さ、フィット感」を感じさせました。


      そして王允中村さんはもう「おじいちゃんのスペシャリスト」ですね。
      物語のストーリーテラーを年配の方が演じる事は多いと思いますが、
      実際若手の中村さんが安定の王允役、
      王允、シャンイン?(三田寺さん)、首切り役の3人が眺める形での
      物語展開とその説明について、観客席側からも
      非常に分かりやすく、そして共感しつつ眺める事が出来ました。



    3.物語が非常に理解しやすく展開している(演じられている)
      先にも書きましたが、三国志序章とはいえ
      登場人物の多さ、それぞれの行動、出来事、
      そして独自解釈など色々な要素がありながら
      それを十分に丁寧に描いているからこそ
      混乱せずに観る事ができる。

      この優しさは重要だな、と思いました。
      ※ 特に本日子連れのお客さんが何人かいたので、
        「子供でも理解出来るといいな」
        と思っていたので( ´ー`)


    4.思わぬ所でファンタジー
      始まりがファンタジーチックだった事を忘れさせるぐらい
      三国志の物語を展開させた上で、
      それほど大量ではなくも散りばめられた伏線が回収され始めた時、
      「ああ!そういえば最初ファンタジー展開してたわ!」
      と思い出させられるこの流れ、

      これは久保田唱さん脚本の頭脳パズルな面を見事に活かしている、
      それでいて三国志としての色も失わせていないのは
      自ら三国志大好きっ子(?)を名乗る
      佐藤修幸さんとの見事な連携プレーによるもの、と思いました。


    ほんと物語に引き込まれた上で、
    あっと驚くどんでん返しを用意して、
    という展開、想像だにしませんでした。


    ? 董卓の逆さ字の「たくとう」って人は
      本当にいたんでしょうか?
      創作でもいいのですが、かなり気になりました。


    ダラダラと書いてしまいましたが、
    その他にも観劇中は色々な良さを感じていたのですが、
    ちょっと思い出しきれません。

    次の観劇(千秋楽)が楽しみです。
    (その前にパンフレット読みが( ´ー`))


    2014/09/15(月)16:00 観劇二度目
    ───────────────────────
    ・ 特に、董卓、張飛の衣装がかっこいい

    ・ 実際の殺陣だけでなく、
      立ち居振る舞いがかっこいい
      董卓が打撃後、スッと脚を引き姿勢を正す
      そのポーズは美しくすらある
      (身体能力の高さをうかがわせる)

      呂布は、当代最強を歌われるにふさわしい、
      (言葉忘れた)微動だにしない、剛の者にふさわしい振る舞い

      張飛は猪突猛進、剣と拳とで縦横無尽に暴れまくり、

      関羽は儀礼を重んじる中に呂布に負けないほどの
      剛の者である事を見せる、ダイナミックな剣使い

    ・ 二度観だからこそ分かる、表の演技とそこに隠された伏線(裏の意味)
      そしてお芝居自体の思わぬこまやかさ
      例.呂布が、貂蝉を董卓に斬られた場面、
        思わずそこに生まれる感情の動き

    ・ まずは壮大な世界観で観客を魅了し、
      そして最後には貂蝉と劉備、王允/イ・審判の悲劇、
      などにより急激に涙腺を刺激
      (本劇は感情劇主体とはいえませんでしたが、
      それでも世界観で魅了した上に
      悲劇、そして感動劇としての締めくくり)

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