満足度★★★★★
すごい!丁寧!またすごい!
終幕後、演者全員勢揃いしてのご挨拶、
笹塚ファクトリーの閉館時間の都合もあり
すぐに全員ハケたのですが拍手が鳴り止みません
(自分も「これはWアンコール呼ぶべき」と拍手し続けました)。
いやー、お芝居途中に好感触を感じる部分は多々あったのですが、
ほんと終わってみるまでお芝居は分からない、
という好例と言える良作だったと思います。
ネタバレなしで何が書けるか(??)なのですが、
まずチケット購入時に貰っていたかっこいい1枚ものチラシの
劉備/関羽/張飛が実際に出揃った時、
今まで漫画、ゲームその他で色々と描かれている
3人が本当に現れたかと思うぐらい、
このお三方が適役すぎてなんだか不思議と涙腺が緩んでしまいました。
そして物語の描き方が非常に丁寧だと思いました。
黄巾党の乱から董卓の台頭、董卓征伐まで
いろいろと事象、登場人物も多く
複雑になりがちな部分や独自解釈その他を
うまく脚本/演出し役者陣もそれを見事に
演じて分かりやすく観せてくれたと思います。
そして何よりお互いを良く知る
脚本久保田唱&演出佐藤修幸コンビだからこそ、と言えるぐらい
「2人が力を出しきった作品なんだー!」
と大声で言いたくなるぐらいに感心させられ驚かせられの大展開でした。
2014/09/15(月)16:00 観劇二度目
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・ 三国志序盤を元に独自の物語を作るにあたっての、
虚実の盛り込み方/事実の取捨選択のバランスの良さ
(必要なものを必要なだけ、決して冗長にはなっていない)
三国志を知らない人でも楽しめるし、
知っている人は「ニヤリ」としてしまう場面も多々
・ 意味をもったダンス、映像などを上手く活用して
早い段階から観客の気持ちを掌握
・ 場面場面の転換、シーンの差し込み方が上手い、
観客の気持ちをお芝居から基本離さない
スピーディーかつなめらかな展開
・ 各役者の技量の高さ(演技とそこへの感情の載せ方が上手い)、
それぞれのキャラの個性の出し方が素晴らしい
(他劇団公演などと比較しても若手から中年層まで
本当に「芝居上手」が集まっているかと)
・ 体躯の大中小、殺陣の流派の違いなどを
それぞれ出し合った夢の大立ち回り(まるで異種格闘技戦のよう)
・ それぞれの演者を知っている人をも驚かせる「配役の妙」
などなど、脚本/演出から実際のお芝居、照明/音響などに
至るまで演劇界屈指のドリームチームを結成した、と思いました。
これはひとえに演出兼総合プロデュース佐藤修幸さんの
DMF/ENGから他劇団客演などで得た
色々な素晴らしい繋がりを駆使したからこそ
生み出されたものと思います。
絶妙のバランスで作られてますね、THree'Sは。