そのときのはなし 公演情報 そのときのはなし」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 安定感。
    楽園にて。4つのおはなし。
    個人的には3つ目の『POSHLOST』がお気に入り。
    照明と椅子を使った演出がかっこよかった…
    そして歌が楽しい。
    2時間以上の長さを感じさせない安定した面白さだった。

  • 満足度★★★★★

    深い!
    2日目のマチネを観て どうしてももう1度観たかった

    アップルパイな人々
    テンポの良さと「家族みたいな人」 とても後味が良い
    女2
    何処にでもある日常の中で彼女のモガキと妄想が堪らない
    POSHLOST
    仕事を通して自分の本当に気付いていく様は切なく美しい
    やぎさんと永遠
    あの荷造りはどういったシチュエーションなのか想像しながら楽しめる


    どれも ステキな話とキャストさんの芝居が深く
    話によって違う人に見えてくる

    次回の公演も楽しみだ

  • 満足度★★★★★

    やっぱり、木村佐都美がいい!
    オムニバスで、全部良かったですが、

    やっぱり、ファンとしては

    木村佐都美を評価します。

    由川さんも良かったですが、木村佐都美さんのことを書きたいと思います。

    POSHLOST

    ゲームのシナリオライター

    かなりの偏った既婚の女性を木村佐都美さんは演じました。

    旦那を殺して、次の日生き返って、殺したことを許してくれたら、幸せ

    という、かなり変な女性を見事に演じ切りました。

    僕は、木村佐都美という女優に惚れていますが、今日は恋に落ちるところでした。

    確かに台本はいい!

    でも、演じる側が稚拙じゃ伝わるものも伝わらない。

    おちないリンゴ最高!

    木村佐都美最高!

  • 満足度★★★★

    対峙するのは、永遠
     残る作品(人の心に、歴史に)を、と結成された女性作家4人によるシナリオを”おちないリンゴ”が舞台化。表現する者、即ちアーティストが対峙するのは、永遠である。その意味でこの4人の作家の姿勢を正当なものだと評価する。無論、そのような作家たちの作品を舞台化した「おちないリンゴ」も評価する。それは、同じ表現する者として、現在、評論を担当する評論者が言うのだ。そして、評論の仕事は判断することである。(追記後送)

    ネタバレBOX

    「そのときのはなし」おちないリンゴ 2014.11.14 14時~楽園
     1,4の短編で2,3の中編を挟みこんだ構成。因みに1は、黒川 陽子作の「アップルパイな人々」言の葉を分節化した上で、大抵は述語部分を脱臼させる。方言に置き換え、わざと間違えた音便化をしてみる。その表現に対しては、標準語で答えたり、それを受けた科白は、また別の方言を茶化してみたり、音だけ似せて、意味はシチュエイションで解るようにして別の脱臼をさせたり、残念ながら、この傑作を遅刻して途中から拝見したのだが、作家の言語センスに痺れた。手の込んだ言葉遊びにカラッと笑える。ルイスキャロルの笑いに似た頗るつきに優れた笑いである。
    2作目、3作目は中編だ。取り敢えず、2作目「女2」坂本 鈴作である。
     企業で事務をしている29歳のOLの話。彼、中村と同棲している。付き合い始めて8年。3年目、5年目、7年目の危機を乗り越えてきているわけだが、彼女には、社内に憧れの君、吉田が居る。吉田は弁護士を目指しており、感じも良ければマスクも良い。タッパもある。所謂、高学歴で背が高くハンサムで性格が良い。女性にもてる要素を総て具えた男である。当然、モテル。だが、彼女にした所で、事務のベテランで薹が立つとはいえ、中村というアンパイを持ち、趣味で書いていると言い募る小説には中々の才を見せている。そんな彼女が、プロを目指す者も多い社内の同人誌に誘われ、合評会にも参加したりしながら、吉田との恋愛を夢想しつつ、同時にあわよくば作家への夢も実現したい、と夢を夢見るわけだが、一方、中村は親から結婚をせっつかれ、今迄の経緯から、彼女との結婚を自然に考えてもいる。唯、中村は普通の男で、彼女はエキサイトしない。彼女は、自分に心地よい夢想に浸っていたかったが、吉田は司法試験に合格、会社は辞メルことになり、彼女も居て近いうちに結婚する。夢破れた彼女は、送別会にも出ないつもりだ。同人誌に掲載されるかも知れなかった作品も今回は見送られた。才能が無かったからではないのだが、そのことは、彼女に筆を折らせた。夢想を投げ出し、総てを冷静に眺めて彼女は中村との結婚を幸せなものだと納得し、送別会へも出掛ける決意をする。
  • 満足度★★★★

    贅沢な企画!観ないと損でしょ!
    旬の女流作家4人の作品が、一挙に観れるという、とても贅沢な企画!

    それぞれの作品は、作家4人の個性が出ており、演目の順番も良く、
    とても充実したひと時でした。

    椅子とテーブルだけのセットを効果的に使った演出、音楽(音響)、照明、
    どれもセンスが良いと感じました。

    そして、作家の作品を具現化する役者さん達の芝居が素晴らしかった!
    特に、木村佐登美さん、森田陽祐さんの芝居には感動しました!

    これは、観ないと損でしょ!




  • 満足度★★★★

    なんか、いろいろと足掻いている感が強かったかなぁ・・・。
    4話オムニバスですが、なんとなく似通っていたかなぁと思えた2時間10分。

    舞台美術は工夫と表現がよかったです(^^)

    ネタバレBOX

     白を基調に壁部分は緑系のひも状の暖簾状であり、床は白とピンク系の変形市松模様。背もたれの長い四角い木枠の椅子やテーブルを用いて場面表現するんですが、出待ちの役者さんは舞台に背を向けた椅子に座って壁際で座っているという状態でした。

    「アップルパイな人々」 作/黒川陽子

     緊張すると語尾のおかしくなる妹と口喧嘩する兄と妹の彼氏=マスオカくんを交えた三つ巴の人格交代?会話劇。なんかシュール(?)で面白かったです

    「女2」 作/坂本鈴

    会社に勤めながら小説を書いてる29歳の主人公。社の小説サークルとか学生からの付き合いである同棲中の彼氏との関係。社内で弁護士目指してる気になる同僚。現状を打破したいんだが、そのための行動を何も起こせない自分に苛立つ話。 結構共感できましたね、この話は・・・。

    「POSHLOST」 作/モスクワカヌ

     自分の幸せがどこにあるのかわからないといったゲームライターの話が実際に進行しているゲーム内の話の再現=忠実ではなく構築中って感じで擬人化したチューリアルとのやりとりが楽しかった。印象は映画「髪結いの亭主」みたいでした。腐女子と括れる主人公さんですが、何か良い夫の見本のような旦那に相反する気持ちをぶつける話がユニークであり、ゲームの表現がホント楽しかったであります。ゲームOPがかっこよく映像やら音楽=歌やらで表現される上に、ミュージカルよろしく歌をいろいろと挟むのは面白かった。でも歌の完成度=表現は、今一歩な感があったです。

    「やぎさんと永遠」 作/オノマリコ

     引越しの荷物を梱包中の夫婦が、手紙食べて内容わかんないからと手紙を送るも相手も手紙食べて・・・・というヤギさんの歌を論じて。自分たちも堂々巡り=永遠に落ち込む会話劇。ちょっとフンワリとした絵本のような話でした。なんとはない二人の緊張感から別居を前提とした引越しと考えるのもありかなぁって他の人の感想を読んで思ったりしました。


    閑話休題:南口に新規オープンの家系ラーメン屋”壱角家”に食べに行ったが店員さんがグッジョブでありました=もちろんラーメン自体も美味いといえたですね
  • 満足度★★★★

    前菜、メインディッシュ2皿、デザートという構成
    長さから言って前菜、メインディッシュ2皿、デザートという構成の4編、それぞれ特色があって面白い。

    「アップルパイな人々」(作・黒川陽子)
    兄と妹が互いの口調の真似をしているうちに…な状況から不思議な世界にという発想がイイ。
    ちょっとした言い間違い(?)的な言葉遊びも相俟って頬が緩みっ放し。

    「女2」(作・坂本鈴)
    同人として小説も書く主人公の現実と妄想。オトメの身勝手な想い(?)とシームレスながら場の転移がちゃんとワカる演出が◎。

    「POSHLOST」(作・モスクワカヌ)
    ゲームのシナリオライターがゲーム内で自身を再発見する入れ子構造(←現実まで含む)と楽曲が好み。

    「やぎさんと永遠」(作・オノマリコ)
    まど・みちおを取り上げるところがリコさんっぽい?(笑)
    さらにそれから「永遠」に関する考察に展開させるのがイイ。

    背もたれが高く控えた役者を隠すことができる椅子と小道具を収納したテーブル(?)だけの装置もステキ。←劇団四季「ジーザス・クライスト・スーパースター(ジャポネスクver.)」の大八車を連想
    ただ、見かけは同じなのでテーブルの位置を間違えたら大変だろうなぁ…。

  • 満足度★★★★

    う~んと唸っちゃいました・・・・。
    この有り得ない感、切なさ、いろんな「女」が出てきて、さすが女性脚本家の視点だなぁ。すっごく面白かったです!舞台美術もシンプルでいい。オムニバスとはいっても見応えありました。

  • 満足度★★★★★

    面白い。2時間5分。
    複数の女性劇作によるオムニバス。モスクワカヌさんが脚本を書いた「POSHLOST」が秀逸でした。時間を感じさせない。是非、多くの方にご覧頂きたい。

    ネタバレBOX

    ゲームやってる感覚になりました。
  • 満足度★★★★★

    凄い!
    なんと言えばいいのだろうか

    有り得ないけどリアル
    そんな感じ
    特に 登場している人物を別の役者さんが演じていて
    それが誰なのか一目瞭然な自然な芝居

    脚本も演出も役者もイイ


    これは無理してでも観る芝居!

  • 満足度★★★★

    少し難解
    一発目を観た後で本日の構成はどうなっているんだろうと不思議に思いました。

    ネタバレBOX

    役者は共通、話は長短混在していました。

    「アップルパイな人々」 作/黒川陽子  ○○でごじゃるみたいな語尾の口調で話す変な人たち。三人なのか二人なのか、はたまた究極の多重人格で一人なのか、そして何なのか良く分かりませんでした。

    「女2」 作/坂本鈴  OLをしながら小説を書く女性の話。本当は上を狙っているようだけどそこまででもないような、いい男を狙っているようだけど腐れ縁は断ち切れないような、妄想と現実を行き来しているところが人間でした。

    「POSHLOST」 作/モスクワカヌ  ゲームクリエイターの女性の話。ゲームのリアルエンドを求めて苦悩している時に夢の中で見たファンタジーなので、本人はリアルエンドはハッピーエンドとすっきりしていましたが、少し置いてきぼり感はありました。

    「やぎさんと永遠」 作/オノマリコ  引越しの準備をしながらやぎさんの手紙についての無駄話をしている男女の話。手紙のやり取りをするやぎさんもお腹いっぱいになると手紙を読むことになるんだ。ふむ、永遠はないのか。でも、さっきの手紙は云々の質問がまた永遠に続くのか。これは俺の食器とかいう風には見えませんでしたが、淡々と食器を包む様子から恐らく二人は破局したのでしょう。ほのかに窺えるところが素敵でした。

    以前観た女子会の方がインパクトがあったように思いました。

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