満足度★★★★★
壮大なSF叙事詩
ある映画のビデオパッケージとブラッドベリの短編に想を得て20年前に書かれた作品の改訂2版にして光速に近い速度を目指す技術開発のテストパイロットを主人公に描く壮大なSF叙事詩。
いろんなSFや映画を知っているとモチーフになったものや、そうではない(=作者自身が知らない)が勝手に連想したものがあり二重に面白い。
前々回公演「ギャラクティカ・めんどくさい」が娯楽系SFであったのに対して、こちらは本格SFのオモムキか。
(以外ネタバレBOXへ)
満足度★★★★★
色々な意味で泣ける
成功とか失敗とか関係なく限界に挑戦し続ける者達、そんな彼らに愛を乞う者達等、とにかく何かを求め抗う人達に感情移入しまくり、それが全て大団円的に結末を迎えた時、主要な演者さんがラストと言う事も輪をかけて万感胸にせまりました。
これから、どうなるか分かりませんが前に進んで行って欲しい劇団だと自分の中で再認識しました。
満足度★★★★★
残念…
とても好きな劇団だったので…
多くで主役を務めてきたべスさんの退団はショックですね。
今回もすごい好きでした。
序盤多少入りづらさは感じましたが
入り込んでからはのめりこんでしまいました。
満足度★★★★★
涙涙涙。
物語の流れ、役者さんの熱量、どれをとっても、終演後「あ〜、良いお芝居観たなぁ!」と満足感、幸せ感たっぷりで劇場を後にできる作品でした。
割と前半から、最後に至るまで、泣きっぱなし。
ゆっくりじんわり涙が出てくる感じで。
良い作品でした。
満足度★★★★★
感動の大作
導入部分からは考えられないような中盤以降の展開に驚きました。ただのギャグだったところが真面目なシーンにしっかり生きてくるという、伏線の張り方も最高。
光の表現が素敵でした。
あとはもう少し全体として尺が短ければ…
満足度★★★★★
村松らしさが爆発!!!
村松っていいな~!そんな作品になってました。自分,バブルさん作品が好きなのかも知れません(ボスすみません!)SFっぽくて実はそこじゃない!的なところ,男性キャストと女性キャストに微妙な関係性(距離感?とでもいうか)があるところとか...村松っぽかった(あくまで自分的に,ですが...)。それにしても,長く村松を引っ張ってきた,言わば看板とも言える役者さんが複数,休止されるということで,今後どんな感じになるのかが,ファン的にはちょっとだけ心配。また遭える日がくることを心から楽しみにしております!!!(DVDはネットでも販売して下さい!)
満足度★★★
前半より後半が気に入った!
7日午後、中野のテアトルBONBONで上演された劇団鋼鉄村松公演『ロケットマン』を観てきた。
まず、この舞台を観に行ったきっかけを簡単に記しておきたい。いつもなら舞台を観に行くきっかけは、出演者に知人がいるというのが大きな要因なのだが、今回はちょっと違う。浅草リトルシアターという劇場で行われた舞台を見に行った折、プログラムに挟み込まれたチラシの1枚に劇団激嬢ユニットバス旗揚げ公演というのがあって、面白そうなので観に行った。この公演で、正規の団員が急病となり代役として舞台に立っていたのが小山まりあという役者。激嬢ユニットバスのメンバーはなかなか実力と個性を持った役者たちだったが、この小山まりあはユニットバスの面々とはちょっと違った資質での存在感を感じさせられ、観終わった後非常に印象に残った役者だった。これは、彼女の舞台をさらに観て、その存在感の核心を見極めなくては。そう思って機会あるごとに検索して知ったのが、今回の鋼鉄村松の舞台であった。
さて、舞台はロケットマンと呼ばれる宇宙飛行士カーフを巡る人間模様。この人間模様という言葉はなかなか曲者で、含むところの意味合いが曖昧かもしれない。ロケットマンではウラシマ効果という理論を巧みに利用し、過去・現在・未来という流れの人間関係にある次元における横の人間の繋がりというものに同時に目を向けている。人間関係、この場合家族・血縁関係と、宇宙飛行士という仕事関係の2面からのアプローチがみられ、これらが巧みに絡められて人間の愛情と居場所とはという本質的な問題に迫っている。
舞台が始まった当初は笑いやドタバタなどで観客の気持ちを舞台に惹きつけようとする演出が表に出すぎていて、これはいただけないなぁと思ったのだが、中盤以降、舞台の密度が徐々に高まっていき、気持ちも自然に舞台にのめり込んでいった。そのきっかけは、主人公カーフが無表情になっていくのと同時に、女優陣によって舞台にメリハリが付けられていったこと。そう、カーフの無表情さの中に実は感情の高まりの凝縮を感じ、芸達者な女優陣が実に上手く生身の人間の感情を吐出しているのだ。特に日高ゆいは「8割世界看板女優」という肩書が偽りでない演技(その表情はなかなか秀逸)をみせたし、小山まりあは口元や手の小刻みな震え老婆の声色と、思っていた通りの細かな芸を駆使して役を演じきっていた。
観るものにとって後半の感情の高まりは涙を誘われると思うのだは、個人的には冒頭30分ほどのドタバタ的なイメージを最後まで引きずってしまい涙するまでには至らなかったのが残念といえば残念。この劇団の実力確認には、まだ数回の鑑賞が必要のようだ。
満足度★★★★
びっくりするほどまっとうなSF作品
冒頭こそコメディテイストがたっぷりあったのですが、物語が進むにつれてどんどんまっとうな人類挑戦のクロニクルに研ぎ上げられていくことにびっくり。
しかもそれが最後までしっかりと貫かれていました。
満足度★★★★★
泣いた
ほかに語る言葉は要らないので、ここにコメントするつもりもなかったのだけれど、それでも、何か言わずにはおれなかった。
泣いた。
光の速さで駆け抜ける鋼鉄の村松に幸あらんことを。
満足度★★★
味付け
良くできていて皆さんお上手な舞台なのですが、後半になると、下を向いてチラシ見たりアンケート記入を始めたりしているかたがチラホラ。他の回の評価は高いので、この回だけかもですが、一本調子な感じで、役者さんの演技も意図してか全員同じ感じに見えて、私が今まで見たこちらの劇団の公演のなかではダントツに心が動かされませんでした。皆さんお上手で、よくできている舞台なんです。きそれは確かです。でも、心が動かされませんでした。でもこの回だけたまたまかもしれません。
満足度★★★★
面白いけど中盤以降は寝落ちに注意!/約120分
主役のロリコン宇宙飛行士・カーフの愛する10歳の女の子はかなり早い段階で登場。
年は倍以上とおぼしき女優が子供らしい無邪気さと明るさを活き活きと表現しながら演じてのけるこの少女がとても可愛く、ツカミはオッケー!
彼女に代表される幼い少女がいかに好きかをカーフが力説するくだりなど、序盤はコミカルなシーンがふんだんでとても楽しい。
が、光速到達実験に真面目に取り組む謹厳実直なロケットマンとしてのカーフが前景化してくる中盤以降はコミカルなシーンが減っていく上、ストーリーを進める上での必要性から同じような話がループ。
ぶっちゃけ、このあたりは“寝落ちゾーン”と言ってよく、舟を漕ぐお客さんもチラホラ。
私は繰り返される科学的議論や哲学的論議に懸命に耳を傾け、それらを理解しようと神経を尖らすことで難を逃れたが、難しい話を聞かされると眠くなるという人はよくいるし、私にもその傾向はあるので、この方法が眠気を制する最良の方法だとは正直断じがたい。
“皆さんが最良だと思う方法でそれぞれに頑張ってください”
これから鑑賞される方には、こう言う他ございません。
私個人は、そうして一睡もせぬままなんとかラストシーンまでを味わい尽くし、最後まで観て良かったと素直に思えた。
それくらい、私にとっては味わい深い結末でした。
エンターテーメントのバブルワールド
ロケットマン、鑑賞してきました。
鋼鉄村松を支えてきた役者、ベス村松さん、村松ママンスキーさん、村松かずおさんの長期休演前の最後の舞台でした。
お話は複雑な言葉に隠された、単純明快。
回っても、回っても最後に捧げたい気持ちを人間は持っているんだというシンプルさと、素直になれない男という生き物の愛情が哀愁とともに表現されています。
その哀愁をベス村松さんのあの猫背が見事に語ります。
ロマンチストで、少年の心を忘れない方に、お勧めです。
満足度★★★★★
ロケット・マン
ロケット・マンをソワレで観てきました♪
鋼鉄村松さんの舞台はガチゲキからの二度目まして…
笑いから心に沁みる悠久の時、はじまりの意味がようやく繋がった時は目の汗が溢れそう(T_T)
みおちゃんの可愛らしさ!納得(≧∇≦*)(笑)
こやまりさんの演技そこに時を生きてきた存在があった!
満足度★★★★
神の領域に入らんとする?!
コミカル・サイエンス・ファンタジー。
しかし、単なるコメディーではない!
“神のみぞ知る領域を以って、275年の時をかけ、
人類の「夢」、人間の「欲」、「葛藤」、そして「愛」を描いた物語。”
劇団20周年の力量を感じた舞台だった!
恐るべし“鋼鉄村松”!ブラーボ!
満足度★★★★★
ものすごくよかったです
とってもサイエンスファンタジー。ですが、理論を理解する必要はないので、ストーリーに入り込むのは簡単でした。
全部とってもよかったのですが、特筆するならムラマツベスさんの演技が本当によかったです。でもみんなよかったです。
11月9日追記:開始30分ぐらい?までは、レイ・ブラッドベリ『宇宙船乗組員(スペースマン)』にだいぶ似ていて、最後までこのままだったらどうしよう?と不安になりました。途中から全然違う話になって、そこからは安心してのめり込めました。書き手がこの作品を知っている(ことを隠していない)ヒントがちりばめられてはいましたが、知らない人はオリジナルだと思っちゃうかなと。ちなみに私は萩尾望都の漫画化版で知りました。