満足度★★★★★
見逃せない団体。
佐々木瞳さんの脚本作品は今まで別の方の演出でしか観たことがなく、正直それがどれもハマっていなかったので、ご本人の演出で長編を観たいとずっと思っていました。結果、これが大正解。未来を等身大で見据えた素直な脚本の積み重ね方・展開のさせ方。そして、まだ伸び代のある役者さん達を適材適所で存分に生かす演出・・・間違いなく、数年後に小劇場を牽引していく力を持っていると感じました。面白かったです。これからも見続けたい劇団が増えました!
満足度★★★★
脚本・演出のセンス◎
隣国との戦争と2020年に開催予定の東京オリンピックを上手く絡めたストーリー展開や、作品のタイトル、登場人物たちのウィットに富んだ会話など、作り手のセンスや”娯楽作品”としての完成度はなかなか高かったと思う。
ただ作品としては面白いんだけど、扱っている”テーマ”に比べて”訴えるもの”が希薄というか散漫な印象は受けた(大学生の場合は志願すると単位がもらえるとか、短絡的に徴兵と結びつけないところは現実を捉えているなぁとは感じるけれど)。
オリンピックの出場選手全員を一人で演じていた俳優(名前は知らないけど‥)の存在感と演技力は素晴らしかった♪♪
上演時間:120分
満足度★★★
個々のパーツは良いが全体としては不完全燃焼、改訂版を望む
東京オリンピックと学生志願兵と…。
題材の選定とそれに対する考察・主張、1本通った縦軸(と言うより「繋ぎとなるパーツ」?)の周囲に複数の流れを配する構造、見せ方の工夫、仕掛けた罠、共通の「モノ」をキッカケに一気にたたみかけるクライマックス、ブラックユーモアに切なさや虚しさを加えた幕切れなど、個々に見る分にはそれぞれ良いのだが全体として組み上がったものは掛け違いやら不協和音やらが感じられて「不発感」あるいは「不完全燃焼感」があるのが何とも惜しい。
思うに要素を盛り込み過ぎたのではあるまいか?
その結果、併走する複数の流れの接点がなかなか見えず「長すぎる導火線」状態に陥ってしまったのではないかと。
もう少し絞り込んでスリム化した改訂版を観てみたいモンだ。
事前にベタ褒めと批判的な評をそれぞれ目にしていたが、観ながら批判側の言わんとしていたことがよくワカったりもして…。
バランス
戦争とか人間関係とか重たいテーマを包含しつつ、
ちょっとコメディーチックに仕立てた感じだったのでちょっとアンバランスを感じた。
このユニットは初めてだったのだけど、もっと娯楽娯楽させてもいいのかもしれない。
各々の役者さんはいい感じにエッジが立っていてよかったと思う。
満足度★★★★
初日観ました。
戦争とか重いテーマを、ゆるーい会話でなんとなく
進められていくのが面白かった。
役者さんたちが、みなほぼ等身大な感じがまた
妙なリアル感。
ちょっとしつこいかな?と感じた演出の部分も
ありましたが、好みによるかな?
登場人物たちの、キャラがみなちゃんと消化されて
いる感じで、スッキリと落ちるものがあった。
話はスッキリ落ちないところは、演出の狙い?